車を走らせていると、「素敵な家が集まっている住宅街」と「古くてすたれた雰囲気が漂う街並み」があることに気付いたことはないですか? 意識するしないにかかわらず、家の外観や雰囲気から、なんとなく貧富の差といいますか、生活格差が感じられるものです。

「雨漏りなどの不具合がありそうな家が多い地域」と「手入れが行き届いた庭のあるしっかりとしたたたずまいの家が集まる地域」この違いが生まれるのはなぜでしょうか。その理由は、土地の形状や周辺の自然環境の影響で、住んでいるうちに生活レベルが変わってしまうことにあります。

これから「家を建てるために土地を探す」という場合は、このような地域性をしっかりと確認する必要があります。

人は、住んでいる家の形の吉凶(良し悪し)はもちろんですが、それだけでなく、土地の形状や周辺環境からも影響を受けて生活をおくります。普通に生活しているだけで、自然と発展繁栄し、生活レベルが上がる土地と、逆になぜか生活が困窮してしまう土地があるのです。

このページでは、これから土地を選ぶ際に気を付けてほしいポイントをお伝えします。

四神思想(しじんしそう)による土地の判別

「発展する土地」と「衰退する土地」を見極めるポイントはいくつかあります。その判断のもととなる考え方が「四神思想(しじんしそう)」です。

出典:アストレア

四神思想は、東西南北の4方位をそれぞれ神様が守っているとしています。4方位の神様とは、東が青龍(せいりゅう)、西が白虎(びゃっこ)、南が朱雀(すじゃく)、北が玄武(げんぶ)です。
それぞれ自然や周辺環境とリンクさせ、一致するとその「神様がいる」と考えました。該当する自然環境は下記のとおりです。

方位と神様 自然および周辺環境 地形
東 青龍(せいりゅう) 川、線路、高圧線の鉄塔、送電線、小学校、幼稚園
西 白虎(びゃっこ) 街道、高速道路、大通り、国道、鉄道
南 朱雀(すじゃく) 海、湖、池、低いくぼ地
北 玄武(げんぶ) 林、山、高い建物

上記を周辺環境に照らし合わせて判断します。それぞれの方位に該当するものがある土地は繁栄する土地と考えるのです。

東の青龍は、水と相性が良く流れのあるもの、明るくにぎやかな施設があると物事が発展繁栄すると考えます。西の白虎は物流です。南の朱雀は火の鳥で、キラキラと美しく光る水面を表しています。北の玄武はうっそうとした林や山、高い建物があることで安定感を担当しています。

この考え方をもとに、古くは城や街を整える際に使用しました。たとえば、徳川家康も四神思想に基づき、土地を選び江戸城を構え街を繁栄させたと言われています。

発展する土地と衰退する土地

水脈の位置

川や用水などの水脈が近くにある場合は、見定めたい土地に対してどちらの方位にあるかを確認しましょう。

水脈が東にあれば「青龍あり」と考え発展・繁栄する土地です。一般的に水脈がある部分は、土地が低くくぼんでいるところに水が流れています。この「土地の高さ」と「水」が地域性を見極めるポイントになってきます。

「川がある」ということは、その場所が低く下がっているのではないでしょうか。川が住宅地と同じ高さにある状態は考えにくいことです。もし、そのような地域であれば、土手を整備して増水した際に被害がないようにしてあることでしょう。

先ほどの表で、土地の高低についても記載していますが、東と南は低く、西と北は高くなっていると四神思想に合った発展する土地となります。

しかし、北に川があったり、西に用水があったりすると、逆になってしまうのです。つまり、高いほうが良い北と西が低い土地となり、四神思想に合いません。そうすると、この地域は避けたほうが良いということになります。この地域の購入を考えているのなら、川が東か南になる位置の土地を購入するようにしましょう。

逆に北に川があると悩みごとが増えメンタルが落ち込みます。また西に川があると金運が流れてしまうため金運の無い土地と判断します。

この四神思想をもとに日本全体を見ていくと、日本海側は北に海、南に山があるため、発展しにくいということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

土地の高低差

ここまで述べてきたように、東と南は低く開けていて、北と西は高い建物があったり、土地の形状が高くなっていたりする土地が発展する土地です。

これは、朝日が東から昇り、南を通過して夕方には西に沈むという「太陽の運行」を基にしています。南から東が低く開けていた方が良いというのは、太陽の光をいち早く家の中に取り込みたいからです。人間も地球上に生きる生命の1つですから、生きていくうえで太陽の光は欠かせません。

東や南に山がそびえたっていたり、高い建物があったりして、太陽の光をいち早く取り入れることから遅れると、積極的な気持ちが沸かなかったり、世の中の動きについていけなくなったりします。

特に、会社やお店の場合は、流行に敏感であることが大切ではないでしょうか。店舗運営では立地環境が売り上げに直結します。四神思想に合った、東や南が開けている場所にお店を構え、世の中のニーズに合ったものや情報を提供できるようにしましょう。

また北に山や高い建物があると、いざというときに後ろ盾になってくれる人が現れたり、頼れる人が見つかったりします。西に山や高い建物があると経済的に安定する生活となるのです。

逆に北が低く下がっている土地は、悩みごとが増え、家庭内の人間関係が悪くなり、困ったとがあっても頼れる人が現れず、お金にも苦労することになります。そして西が低く下がっていると、趣味や娯楽に走ってしまったり、なぜかお金がどんどん出ていくことになったり、夫婦仲が悪くなるなど人としての悦びごとが失われていってしまうのです。

周辺環境から受ける影響は多大ですから、自然の摂理に乗っ取った土地を選ぶようにしましょう。

地相や風水は「気」の学問です。周辺環境や土地の形状から、一番良い状態で人が暮らしていける方法を伝えてくれています。自然は人間の手には及ばない大きな存在です。しかし、味方に付けると大いなる力でサポートしてくれます。

まとめ

これから土地を探す方は、四神思想に基づいて周辺環境や立地条件を確認してください。北や西が低く開けていたり東や南に高い建物があったりと、四神思想に合わない土地を購入してしまうと、前向きな明るい生活ができません。逆に北や西に山や高い建物があり、南や東が低く開けている土地を選びましょう。

地相や風水の知恵は、自然とともに生きた先人からの知恵をまとめた学問です。この考え方に基づき土地を探すと安心して住める良い家を建てることができます。

このページでご紹介した内容を踏まえて、良い土地をさがしていきましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。