家を建てる際に、土地を探すことからスタートする方もいらっしゃることでしょう。このとき、家相や風水を考慮すると、運気の良い土地に家を建てることができます。家相や風水的には、なるべく傾斜のない平坦な地域に四角い土地を購入し、家相の良い家を建てることが理想的です。土地が安定した形だと、生活も安定したものになるからです。

土地探しの際には、生活のしやすさはもちろんですが、土地の傾斜や周辺環境もチェックしてください。土地は傾斜によって吉凶が異なります。そして、土地の高低差も確認しましょう。また、周辺の環境からも影響があります。あらゆる側面からみて、家族みんなが幸せになる土地を見つけましょう。

このページでは、傾斜している土地の吉凶を見極める方法や周辺環境からの影響について解説していきます。

東西南北の土地の高低差による運気

家が建っている土地の周辺について、高低差を意識してみたことは無いかもしれません。しかし、住んでいる土地の高低差は運気に大きく影響を与えます。

北が低い土地・高い土地

北はもともとあまり光が当たらず暗くなりやすい方位です。自然に即した形状を吉と捉える家相や風水の考え方から見ると、高い山やうっそうとした林など自宅から高くなっているほうが良い状態の土地となります。

日当たり

北側が低い土地を購入して住むと、いざというときに頼れる人が見つからず、自分で背負いこむことになります。また、いろいろな健康面、人間関係などの悩み事を抱える生活となるでしょう。
逆に北側が高い環境だと困ったことが起こったときに後ろ盾ができ、人間関係が円滑になるのです。北側が低い土地は精神的に落ち込みやすいため選ばないようにしましょう。

東から南が低い土地・高い土地

風水や家相は、太陽の光の入り具合を人が幸せな生活をしていくうえでとても大切な要素だと考えています。そのため、風水や家相の見解から最良の土地とは、自然光が効率よく入る東から南にかけて低いかもしくは開けている土地です。

朝日が昇る東から、真南へと上昇していく過程にある東南方位は上昇発展の気がめぐります。そのため、なだらかに傾斜している程度でも東側が低い土地は、隣の家が高い位置になるため西日をさえぎることになりお勧めです。また、南側が低い土地は必然的に北の方が高くなることにより、冬の北風を防いでくれる作用もあります。

それだけでなく、頭の回転が良くなり前向きで発展的な考え方になります。東から南が低いことによって、子供の成長期には欠かせない知識とひらめきがえられるのです。

逆に東から南が高い土地は、先行きに不安を感じやすく、将来の見通しが立たず、後ろ向きな考え方になります。

西から北が低い土地・高い土地

凶相の土地とは、朝日が入りにくく西日に悩まされる西側が低い土地や、日当たりが悪く、冷たい北風をまともに受けてしまう北側の低い土地です。

また、風水や家相では、湿度や風通しも重視します。その点から湿気が貯まりやすく、人目が気になる周囲よりも低い窪地のような土地も良くありません。精神的にも落ち込むことの多い生活になります。このように周辺よりも西から北が低い土地は選ばないようにしましょう。

傾斜のある地域の土地を選ぶ際には、北と西が高く、南と東が低い土地を選んでください。

家相や風水は、自然界のパワーを人の暮らしに取り入れ運気を上げていくためには、どのようにすればいいか説いています。特に太陽のエネルギーは大きく私たちの暮らしに影響を与えるため、採光について考えなくてはいけません。

太陽は「東」から昇り「南」で最高点に達し「西」に沈んでいきます。東や南はこれから昇発展上昇の気を持つ太陽の光を取り込める方位であるため、低く開けているほうが良いのです。

逆に、沈みゆく太陽のエネルギーに満たされる西や、もともとさほど太陽の光が当たらない北は土地の傾斜が高くなっているか、周辺に高い建物が建っている方が良いと考えます。

つまり、東と南が低く、北と西が高くなっているような場所を選びましょう。

この写真のように北と西の土地が低く下がっていて、南と東に高い建物が建っている物件は選ばないようにしましょう。

住宅同士を比べる際には屋根の高さで比較していきます。隣りの家の屋根の高さが自分の所有する物件と比べてどちらが高いかを確認してください。逆に西から北が高い土地は、落ち着きと安定感が得られます。

周囲の建物の高低差も同様に考える

隣近所の建物との関係性も同じことがいえます。隣接する建物や住宅が自分の家の屋根と比べて高いか低いかで吉凶を判断します。

住宅地の場合、大きく差が出ることはないかもしれません。しかし、後からマンション建設などによって、高い建物が建つ場合には、採光や風向きが変わってしまいます。また、電波障害も起きてくる可能性があるのです。

土地を購入する際には、「将来どのような可能性がある土地なのか」という点も考慮しておいてください。

道路と土地の関係性の注意点

平坦な土地だったとしても建物や道路状況による土地の吉凶があります。家に接する道路は、家への採光を左右するため、大切なチェックポイントです。

このとき、明るい自然の光が十分に入る家を風水や家相では吉相の家と考えます。

南側が道路だと玄関が明るくなりますが、リビングやダイニングはプライバシーを守りたいため、道路に面していない北側に配置することになるでしょう。

北寄りの部屋は光が入りづらく、日中でも電気をつけなければいけない状況になる可能性があります。自然光が入りづらい暗い部屋は運気が良いとはいえません。

北側に道路があると、玄関側は暗くなりますが、家族のプライベート空間は南側になるため、明るく過ごしやすい家になることでしょう。家族の集まる部屋は、自然の日差しが入るあたたかい空間にしたいものです。明るい部屋で生活することも風水・家相では吉とします。

斜め1

運気の良い生活に欠かせない「自然からの明るさ」ですが、道路と家との関係性で採光に影響が出ることもあります。

たとえば、上の図のように北東方向に斜めの道路の場合、東からの朝日が当たりやすく、日中も明るい日差しが入ります。隣の建物の影のかかり具合についてもさほど気にならないでしょう。このような土地はおすすめです。

斜め2

逆に、このような北西方向に斜めの道路の場合は、隣の建物の陰になりやすく、日中の採光も良ありません。また、西日を取り込みやすく、夏場は特に暑くて過ごしにくい生活になります。窓の位置や大きさを工夫したり、遮熱ガラスを採用したり、遮光カーテンにするなどの対策が必要になるでしょう。このような土地はあまりお勧めできません。

土地の傾斜が及ぼす生活への影響

では、家相や風水の見解から、土地の傾斜や隣の建物が生活に及ぼす影響についてまとめてみましょう。

方位 高い場合 低い場合
頼れる存在がある・安心感がある・家族関係が良い・健康に恵まれる 何かあった時に相談相手がいない・後ろ盾がない・不安を常に感じる生活・人間関係で悩む
物事が行き詰る・何事もあきらめる考え方になる・悲観的になる 物事が発展、成長していく・常に前向き・積極的になる
物事の見通しが利かなくなる・判断を誤る・アイディアが浮かばない・訴訟問題を抱える場合もある 将来の見通しが利く・判断力がつく・尊敬できる存在に出会える・知識、教養、アイディアが豊富になる
西 経済面が良くなる・生活が安定する・交友関係が広がる お金がどんどん出ていく・趣味娯楽に溺れる・社交性がなくなる

つまり、先ほどご紹介した北と西が低く、南と東に高い建物がある中古物件を購入したとすると、何か問題が起こった時に頼れる存在が無く、すべて自分たちで解決しなくてはならないでしょう。また、お金はどんどん出ていきます。将来に対して悲観的になり、解決策も見いだせないあきらめの人生になると予測できます。

実際にご相談いただいた事例でも、高台の住宅地で、家の後ろ(西側)がガクッと下がっていて、北に向けて緩やかに下っている地域にお住いの方が、お金がどんどん出ていき、悩みが尽きないと言われていました。

そして、北隣りの家は離婚し、抵当物件として売り出され、南隣りの家はお子さんに恵まれず、奥さんがノイローゼになっているとのことです。さらにその隣は、旦那さんが脳梗塞で倒れ、半身不随になったとのことで、この地域は良くないのではないかとのご相談でした。

確かに、このご相談者さんがお住いの地域は、傾斜を見るともちろん悪い土地です。ただ、家の形が良ければ多少抑えられるでしょう。しかし、加えて家の形も悪い場合は、負の相乗効果が起こり、大変な状態になってしまうことは容易に推測できます。

周辺の建物による高低

ここまで述べてきたように、土地も周辺の建物も自分の住んでいるところから見て、北と西は高くて、東と南は低いほうが良い物件です。これはマンションの階数にも同じことが言えます。

図のように、マンション全体の高さや階数ではなく、「自分の住んでいる階層からみてどうか」と考えるようにしましょう。

上図の位置に住んだとすると、収入は安定していると思われますが、新しく何かを始めようという発展的な考え方はなく、あきらめや妥協することの多い生活でしょう。

自然環境と地盤の強度

土地の高低差と道路と敷地の関係性と合わせて確認してほしいことは「自然環境」です。

風水・家相は自然環境を活かして、人が共存共栄する知恵をつたえています。凶の土地は災害に合いやすい環境であることも多いものです。

山のがけ下や谷の出口に住むことは避けましょう。平坦な土地であっても、高い山の影や川に近い土地は水はけが悪く、湿気が貯まりやすい土地です。湿気の多い土地は、建物の基礎(土台)を腐らせます。

また、川の近くは氾濫などの自然災害の心配があるため、十分に安全性を確かめる必要があるでしょう。確かめる方法の一つとして、古くからの地名を確認することも取り入れてみてください。その土地の地盤の強度を示している場合もあります。

「沼、水、谷、田、江」などが付く地名は低湿地

「沖、州、由、須賀」などが付く地名は干拓地や干潟

このように、水に関する名前がついている土地は、過去の自然災害について調べてみると良いでしょう。頻繁に水害があるような土地の場合は避けるようにしてください。

用水や小川の真横は避けたほうが無難

また、用水や小川が家のすぐ横を通っているような土地もおすすめできません。

湿気が家に伝わりやすいだけでなく、台風や大雨などで増水した際に被害をこうむる可能性があります。実際のご相談でも、家のすぐ横を流れる用水の壁面が崩れ、土が流れ出したことによる地盤沈下のため、家が傾いてしまったという事例がありました。

造成地の場合、「盛り土」や「切り土」をして地盤の強度が変わっています。斜面を削って整えた切り土の場合は比較的安心ですが、盛り土の場合は、沈下が起きる可能性があります。地盤の弱い土地に建物を作らないように十分に確認してください。

生活環境の吉凶

家の周りの建物やスーパーマーケットなども、住人の運気に影響を与えます。これらの生活環境の良い条件がそろった土地を選ぶと住んでいるだけで運気が上がっていきます。また、生活するうえでとても住みやすいはずです。

たとえば、周辺になにも無い山の中で家を建てるとしたら、買い物をするときには車を出し、前もって予定を立てて行動する必要があります。また、建物が新しく建つことがないということは、気の動きがないので、運気が上がっていくことはありません。

検討している土地から750メートル(徒歩5分程度)圏内にどんな建物があるかを確認しましょう。

スーパー、コンビニ、CDショップ、家電量販店、ホテル、立体駐車場、接骨院、小学校、幼稚園
北東 銀行、ATM、役所、喫茶店、カフェ、ファミレス、ファーストフード、本屋、美容院、薬局、ドラックストア
ガソリンスタント、病院、酒屋、銀行、役所、スーパー、コンビニ、接骨院、ホテル、立体駐車場
東南 ガソリンスタンド、病院、酒屋、スーパー、コンビニ、ホテル、立体駐車場、接骨院
ファーストフード、ファミレス、喫茶店、CDショップ、家電量販店、ペットショップ、ATM、花屋、駅
南西 銀行、ATM、役所、喫茶店、カフェ、ファミレス、ファーストフード、本屋、美容院、薬局、ドラックストア
西 ペットショップ、ATM、花屋、駅、美容院、薬局、ドラックストア
北西 ガソリンスタンド、病院、酒屋、スーパー、コンビニ、ホテル、立体駐車場、接骨院、本屋、美容院、薬局、ドラックストア

周辺にこのような建物がある土地を探してください。

たとえば北に小学校や幼稚園がある土地に引っ越すと、2年くらいの間今まで滞っていた問題が解決する気を得ることができます。また、東に麺類を扱うお店があれば、営業がよくなります。このようにそれぞれの方位にそれぞれの吉作用がありますので、確認してみましょう。

土地と運気

土地を探す際は、生活の便利さはもちろんのことですが、敷地と道路との関係性や周りの建物による自然光の取り込みやすさ、自然環境の確認も忘れないようにしましょう。

土地の高低差や傾斜と運気は密接な関係性があります。

販売金額だけで決めてしまうと、家を建てて生活をスタートさせた後に、後悔する可能性があるのです。地盤が弱い土地に建ててしまって後々地盤沈下が起こったり、自然災害に見舞われたりしてしまうと悔やまれます。慎重に確認して決断しましょう。

まとめ

家を建てることは高額の投資です。土地の傾斜、高低差、周辺の建物の種類や高さなどによってメンタルに大きく影響を及ぼします。

住んでいるうちに運気の上がる良い土地を選び、満足のいく吉相の家づくりができるように、あらゆる面から確認をしていきましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。