家相や風水について、「家相や風水は迷信でしょ?」「占いと同じでしょ?」「今どきそんなことを気にするのは時代遅れじゃない?」などのように考えている人は多いのではないでしょうか。

特に男性は、科学的に証明されていない「気」を扱うことに対して信じようとはしません。

それでは、実際にどうかというと、家相や風水を取り入れると、自覚するしないにかかわらず、運気が上がることによって、「仕事がうまくいくようになる」「家族仲が良くなる」などのうれしい変化を実感することになります。なぜ、家相や風水で運気が上がるのかより詳しく解説していきます。

なぜ家相や風水を信じられないのか

建築業を営んでいる人に家相や風水を考慮した家づくりをしたいと伝えると、たいていの場合「家相や風水を気にしていたら家は建てられない」といいます。

その理由は家相や風水にこだわることで、「打ち合わせの回数が増える」「作業工程が増える」「工事全体の効率が悪くなる」など、現場に携わる人にとって面倒な作業が増えると考えてしまうため、こうした意見が出るのです。

しかしそのようなことはありません。家相や風水は自然の摂理にのっとって、人間が快適に生活していけるように整えられた学問です。家の形や水回りの配置などについて、どうしたら住みやすいのか基準があるため、配置に迷うことがなくなり打ち合わせがとてもスムーズに進みます。

家づくりでもっとも時間を要するのは「間取り決め」です。この時間がかかる間取り決めの際に、家相や風水という基準があるため、迷う必要がなくなり時間が大幅に短縮されます。

また家の形はシンプルなものが良いとしています。その理由は形をシンプルにすることで、風通しがよくなり湿気が溜まらないことで、家自体が痛みにくく修繕することが減るからです。さらにシンプルな建物を建築する場合は、複雑な計算をする必要がありません。

このように家相や風水に基づいて家を建てたほうが、何も基準がない状態よりも打ち合わせがスムーズで、物事の決定が早いと工務店側から言われることが多々あります。

そのような利点を知らない建築業者からすると、自分たちの建てたい家や得意な形と違うものを作らなければならなかったり、今までの考え方とはちがうものを受け入れたりする必要があることが面倒なのです。

そのため家相や風水について、詳しく学ぼうとせず拒否してしまうのでしょう。自分達の建てたい家や建てやすい家を建てさせたいがために、依頼者の要望を組むことなく「家相や風水を気にすると家が建たない」といって、あきらめさせるのです。

運気の良い間取りと悪い間取り

確かに家相や風水を取り入れて家づくりをした場合と、そうではない場合の差を明確にすることは困難です。しかし同じ建物でも間取りに家相や風水を考慮することによって、効果が表れた事例は数多くあります。

例えば、小売業を営んでいる方が売り場のレイアウト変更のご相談にいらっしゃった際、家相の理論に基づいて私がアドバイスをしたことがあります。このときは、「疎遠になっていたお客さんが戻った」「高額商品が売れるようになった」など、うれしい声をいただきました。

同じ建物内でもこれだけ効果があるのです。さらに家の形や配置を家相や風水の観点から理想的な間取りに整えると、とても大きな吉を得ることができます。

家相で悪い間取りだったため、家相を良くするためにサンルームを設置した方がいらっしゃいます。

この家相を良くする工事の結果をご報告いただきました。「すぐに家の中の空気があたたくなったと感じました。そして無口だった息子が家族と話をするようになり、家族仲が良くなったと思います。思い切って工事をして良かったです。」と家族全員の運気を上げることができたと実感しているとのことです。

このように実践後の変化を実際に体感すると、疑い深い人でも家相や風水を信じてしまうのではないでしょうか。

占いや迷信だと言われるのはなぜ?

家相や風水が、占いや迷信だと言われるのはなぜでしょうか。ここで、少し占いや迷信について考えてみたいと思います。

ウィキペディアによると、占いとは「人の心の内や運勢や未来など、直接観察できないものについて判断することやその方法」、迷信とは「人々に信じられていることで合理的根拠を欠いているもの」と記載されています。

つまり、証明することができない=根拠のないものが、占いや迷信とされている」のです。

その点で考えると、家相や風水は占いや迷信とは違います。過去の歴史から考えて、しっかりとした根拠があるからです。

土地の形状で繁栄するかしないかを見極め、家の形や間取りからそこに住む人の生活を判断するものが家相や風水です。

それだけでなく、家族、会社、地域、国までも動かし繁栄させることのできる先人の知恵として受け継がれてきた学問でもあるのです。この考え方を知り、うまく活用することは、信憑性がなく意味がないことではありません。

平安京、平城京、江戸城には風水の考えが存在する

歴史的には、平安京・平城京などの街づくりは、風水の考え方が取り入れられています。
その考え方とは、四神思想(しじんしそう)といいます。これは、東、西、南、北それぞれの方位に守り神がいるとする考え方です。

四神思想は、4つの方位にいるそれぞれの神様が、土地を守り発展繁栄させてくれると考える思想です。古くは高松塚古墳の壁画に描かれています。

出典:高松塚古墳の壁画の四神の龍

壁画に描かれた四神の図は、拠点を構えると発展する土地の形状を伝えているものです。

それぞれの方位の神様は、東は青龍(せいりゅう)、西は白虎(びゃっこ)、南は朱雀(すじゃく)、北は玄武(げんぶ)といいます。これらを象徴したもので表すと、東は川や線路、西は物流のある街道、南は開けた土地、北はうっそうとした林や山を示していました。

さらに高低差で表すと、東から南は低い土地で、西から北は高くなっている土地が発展する良い土地であるということになります。このときの高地と低地の境目は、高さの違いが生まれる場所です。高低差があると気の流れが乱れてしまうため注意しなくてはいけません。

この高低の境目を結ぶ線を運線(うんせん)または、鬼門線(きもんせん)といいます。そのため、古来の人々は北東と表鬼門(おもてきもん)、南西を裏鬼門(うらきもん)と呼び、恐ろしい鬼のイメージを用いて注意を促していました。

このように、東と南は低地、西と北は高地であることが理想的です。この低地と高地の境目を運線または、表鬼門と裏鬼門を結ぶことから、鬼門線と呼びます。

この四神思想をベースに徳川家康は、江戸城を建設しました。江戸の街は北に山、南に海、東に川、西に街道があり、四神思想に合っていたため繁栄したといえます。

家相と風水を取り入れて運気を上げよう

平安京、平城京、江戸城などの国つくりにかかわっている四神思想ですが、それだけでなく、身近な個人の家を建築する際にも、ぜひ取り入れてほしいと思います。

もちろん、現実的にはある程度の制限があるなかで家を建てなければなりません。川や線路など周囲の環境、土地の形状がそれぞれ異なるからです。

ただ、そうした制限がある中であっても「家を敷地の右に寄せるか左に寄せるのか」「車庫をどちら側に作るのか」などを決めるとき、家相や風水の考え方を取り入れると金運アップになったり、勝負運がついたりするのです。

せっかくなら住むだけで運気が絶対に上がり、家族みんなが幸せに暮らせる家にしたいと思いませんか?その理想をかなえる手段として、家相や風水が存在します。

家相や風水は、しっかりとした歴史と根拠がある学問です。そして、自然環境と対話をしながら生活していくための知恵でもあります。家づくりの際に取り入れると、とてもスムーズに理想的で素敵な家を建てることができます。

まとめ

家相や風水の観点から形と間取りが整った運気の上がる良い家に住むと、住む人全員の運気を上げることができます。その逆に家相が悪い家の場合は、住む人全員の運気が下がる家になってしまうのです。

家相や風水は占いや迷信ではありません。古くは古墳の壁画にも書かれている思想をベースに体系が整えられた歴史ある学問です。

建築関係者の中には、家相や風水を取り入れると家が建たないと言いますが、そのようにいう人は自分の建てたい家を建てられないのがイヤだからです。

家を建ててそのあとに生活するのは施工主とその家族です。工務店はその後の生活がどんな状態になるか関与しません。悪い家相の家に住むと必ず何かしらの問題点が浮上します。その不具合を工務店が面倒見てくれることは絶対にありません。

家を建てることは、一生に一度の大きな買い物です。家相や風水の叡智を取り込み、住むだけで運気を上げる家を手に入れましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。