新しく家を建てたり、リフォームしたりする際に、お風呂の方位にこだわる方はあまりいらっしゃいません。

一般的に間取り決めの際は、まずは玄関の位置、次にリビングダイニング、その次にトイレ、キッチンの位置を決めて、お風呂、洗面脱衣室の配置を合わせるという流れが比較的多い傾向にあります。

お風呂は大事な設備にもかかわらず、後から余った場所の中でどこにしようかと検討されているのです。

家相や風水の観点から見ると、お風呂は水回りと呼ばれ、良いエネルギーを弱めてしまう可能性があり、配置場所に注意しなくてはならない設備にあたります。

間取り決めの際には、ぜひお風呂を配置する方位にこだわって、マイナスのエネルギーを発生させないように配慮してください。

このページでは、お風呂の位置を家相や風水の見解からベストな位置にするための情報をお伝えします。

家相におけるお風呂の考え方とは

 

家相や風水は、先人たちがこのような浴室の性質を知ったうえで、どこに配置すると生活しやすいかを伝えた学問です。

つまり、浴室の温度や湿度の管理がしやすく、通気性や利便性を考えてベストな方位は家の中のどこなのかということを基準にしています。それらを意識して検証した結果、良い方位と悪い方位があると伝えてくれているのです。

お風呂は、快適な生活のためにとても大切な設備です。1日の疲れをいやしたり、汚れを落としたりすることで、リラックス効果も得られますし、心も身体もきれいにスッキリさせることができます。

ただし、お風呂は多くの水を使用し、温度も湿度も高くなるため、掃除や管理をしっかりしなくてはなりません。うっかりしていると汚れがこびりついてしまったり、カビが生えてしまったりして掃除が大変になることでしょう。

また、メンテナンスを怠ると湿気で脱衣所の床が腐ったり、ドアがしまりにくくなってしまったりします。

では、具体的に方位別で見ていきましょう。

浴室におすすめの方位

お風呂を配置することをお勧めする方位は東、東南、北西です。これらは、水と相性が良い方位になります。

東と東南は、発展・繁栄のエネルギーが満ちている方位です。北西は事業の業績、充実感を担当します。水のエネルギーがこれらの物事に良い影響を与えることになるのです。

いずれの方位も風通しも良く、自然の光も入りやすいため、温度・湿度ともに安定する方位です。この方位のお風呂は管理しやすいでしょう。

浴室にはタブーな方位

お風呂の位置として避けてほしい場所は、北、西、南、鬼門ライン上です。これらの方位には配置しないでください。以下で細かく解説をしていきます。

北は水の性質を持つ方位です。ここにお風呂を持ってくると、水のエネルギーが強すぎてバランスが悪くなります。その結果、悩みや苦労が多くなってしまうのです。

また、北はあまり日当たりが良くありません。どうしても冷えやすい方位ですから、なかなか温まりにくいお風呂になってしまいます。

現代のお風呂は、暖房設備が整っていますが、浴室から出た後の脱衣室の気温も管理しないといけません。温度差が大きいとヒートショック現象により、倒れてしまうなど健康面での危険性があります。

ヒートショック現象とは、温度差によって、血管が急に収縮することで起こる症状です。浴室とトイレが北側にある家に多い現象があります。

特に、冬場の入浴では、暖かい居間から寒い風呂場へ移動することによって、熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がることで起こります。

それらを考えると、暖房器具の整備に余計なお金をかけることが必要になってしまうことでしょう。現実的に考えて、維持管理をしていくことや暖房の充実、光熱費を考慮すると避けたい方位であることがご理解いただけるのではないでしょうか。

西

西は経済を担当する方位です。西にお風呂を設置すると、金運が水で流されてしまいます。さらに、夕方の日が入りものが腐りやすい方位です。水をためておくとすぐに腐ってしまうでしょう。このことから、西に水を置くと金運を腐らせてしまうとも考えます。

西に水回りのある家は金運がありません。金運だけでなく、人としての悦び(飲食、恋愛、趣味、娯楽など)も西が担当します。これらがすべて悪い方向へと向かってしまうのです。

新築してからお金が回らなくなったということでは困ります。西にお風呂を配置しないようにしましょう。

南は火のエネルギーが満ちている方位です。火は水によって一瞬にして消されてしまいます。せっかくのやる気や情熱が消されてしまうのです。

また、火と水のエネルギーがぶつかり合いますので、家の中にもめ事が多くなります。

この家に来てからケンカが絶えない、イライラするなどということが無いように、南にお風呂は置かないようにしましょう。

鬼門ライン上

鬼門(きもん)とは北東60度の範囲、裏鬼門(うらきもん)とは南西60度の範囲を言います。それぞれのエリアの中央を結ぶ線を鬼門ラインと言います。

このライン上はとても気の流れが速く、乱れやすい場所と言われています。そして、このライン上は、良いものも悪いものも拡散する力も大きい場所です。たとえば、鬼門ライン上にゴミ箱を置くと、家の中の空気が濁ってしまいます。

お風呂はその日の疲れを落とすところです。つまり、お風呂の中にはたくさんマイナスのエネルギーがあるということになります。そのようなマイナスエネルギーを持つお風呂が鬼門ライン上にあると、家全体に良くない気を広めてしまうことになるのです。

くれぐれも鬼門ライン上にお風呂が来ないように間取りを考えてください。

まとめ

お風呂は、身体の汗や汚れなどを洗うだけでなく、温かい湯船に浸かることで、その日の疲れを癒しリラックスできる場所です。そんな湯船のお湯には、その日の疲れなどマイナスのエネルギーが流れ出ています。

また、多くの水を使うため、汚れやすく湿度が高く傷みやすい設備であるお風呂は、水と相性の良い方位に設置しましょう。相性の悪い場所に設置すると、いろいろな不具合が生じてきます。

このページで解説した内容を踏まえて、より良い間取りを見つけてください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。