「今年は主人が厄年なのですが、新築しても良いですか?」と聞かれることがよくあります。新築となると大きな金額が動きますし、何かと不安になるものです。

家族が幸せに暮らすための家を建てることで、家族の誰かが病気になったり、仕事がうまくいかなくなったりしては元も子もありません。そう考えると、今のタイミングが良いのか悪いのか気になるものです。

新築のタイミングは「厄年」に左右されて決めるものではありません。それよりも、引っ越す方位や家の形(家相)の良し悪しによる影響の方が大きいからです。

このページでは、新築をする際の時期を選ぶ基準について解説してきます。

厄年に新築しても大丈夫?

家を新築する話が持ち上がった時には、厄年であろうとなかろうと「本当に今のタイミングで良いのかな」と思う瞬間があるのではないでしょうか。

大きなお金が動きますし、家を建てるということは、いろいろと責任が伴います。「飽きたから」「住んでみたら気に入らない」と言って手放すわけにはいきません。ですから、不安がよぎるのは当然のことと言えます。そこで、少しでも安心感を得たいために、知り合いに相談したり、占い師を探したりする方も多いのではないでしょうか。

このとき「厄年に家を建てると大病を患う」とか「この時期に新築するとリストラされる」などと、必要以上に不安をあおる場合があります。そして、その話の中で、この災いを回避するためには、お祓いが必要だとか、水晶を埋めたほうが良いとか言われ、高額な支払いを強いられるケースもあるようです。

私が鑑定したケースでも、「厄年に新築するということで、敷地の4隅に大きな水晶を新築工事前にお祓いをして埋めた」と言っていた人がいます。ハッキリした金額は伺いませんでしたが、何十万円かかかったようです。しかし、この方はその家に住んでからいろいろな問題を抱えていました。その理由は厄年に新築したからではなく家の形(家相)が悪かったからです。

厄年の新築に対して、お祓いや水晶を埋めるような行為ははっきり申し上げて意味がありません。

なぜなら、家の形(家相)が悪かったり、引っ越しの方位が悪いとその後の生活に悪影響が出るからです。原因は「厄年に家を建てたから」ではありません。家相や引っ越しが悪かっただけです。逆に厄年に家を建てても、家の形(家相)と引っ越しの方位が良ければ人生は良くなります。何の問題もありません。

実際に、私がアドバイスさせていただいた方の中には、ある説では最も良くないとされる42歳の厄年に新築された方がいらっしゃいます。しかし、何の問題もありませんでした。引っ越しの方位と家相を整えたことで、仕事面で評価され昇進し、お子さんも産まれ、幸せに暮らしを続けていらっしゃいます。

新築にベストなタイミングはいつ?

家相や方位鑑定のもととなっている九星気学風水では、すべての人を生まれ年によって、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木製、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9つの性質に分けて考えます。

それぞれ運勢の流れをもっていて、どの星にも勢いのある幸運期と動きづらい衰運期があるのです。その流れに自分の行動のタイミングを合わせると、上昇気流に乗るかのように後押しされます。

家を新築することは、とても大きな決断が必要になる出来事です。このような大切な物事を行うタイミングは、幸運期であるとより良いでしょう。

ただ、先ほども述べたように、衰運期に家を建てたからと言って命を落とすようなことはありません。厄年などの衰運期でも、引っ越し方位や家相が良ければ何の問題も無いのでご安心ください。つまり、家を建てたらいい時期、建ててはいけない時期というものは無いのです。

もし、家を建ててから家族が不幸に見舞われたり、自分が事件や事故に巻き込まれたとしたらそれは、「引っ越した方位とタイミング」か「家の形(家相)」のいずれかまたは両方が悪かった可能性が高いでしょう。

引っ越し方位の見極め方

引っ越しに良い方位を見極めるには、毎年、毎月変化する気の流れを読み解く知識が必要です。凶方位は、誰が移動しても良くない方位と個人的に悪い方位があります。家族が多くなると凶方位が多くなるため、リスクを最小限にするための見極めるチカラが必要なのです。

家を建てようと決意し、建築中に年が変わった場合は、建築中よりも完成して引っ越すタイミングで、その方位が吉なのか凶なのかを見ていく必要があります。

もし、直接引っ越すと家族にとって悪いことが起こることを避けられない大凶となる方位やタイミングだった場合

  • 仮吉方(かりきっぽう)という約3か月仮住まいをして移動方位を変える方法
  • 現在住んでいる家をそのまま残して置き、1か月に1度戻って寝泊まりと飲食を何度かする方法

などで回避できる場合もあります。

いずれにせよ、正しく引っ越す方位の吉凶を見極めて、家族にとってベストな方法を見つけていくことが幸せな生活には欠かせません。

本で調べたり、ネットで無料で得たりした情報では不完全です。たいていは間違ってしまいますので、しっかりと方位を見極めることのできる人に相談しましょう。

良い家相の家にする方法

家相を整えたい場合は、まず、家の形にこだわってください。あまり凸凹した家は、基本的に家相が整っていない場合が多いものです。コの字型や坪庭のあるロの字型の家は大凶となります。シンプルかつ、真四角ではない家を基準に考えてください。

そして、インナーガレージは設置しないようにしましょう。家の中に広い土間部分を入れることは、最もよくない家相です。1階が駐車場、2階以上の階が住居という間取りも良くありません。大地からのエネルギーがコンクリートで覆われ冷えてしまうため、良いエネルギーを家の中に取り込むことができないからです。

また、西にキッチンやお風呂などの水回りを配置することも避けましょう。西は金運をつかさどる方位です。ここに水回りを持ってくると金運を流してしまいます。

細かいチェックポイントがたくさんありますので、家相に関してもやはり、詳しく勉強した人に確認してもらう必要があるでしょう。

まとめ

家を建てる時期については、厄年でも家族に不幸があった年でも四十九日を過ぎれば問題はありません。不安や恐怖をあおって、物を売りつけるような人は信用しないようにしましょう。

それよりも、引っ越す方位と家の形(家相)の良し悪しがその後の生活に大きく影響します。良い方位への引っ越しで家相が良い物件であれば、施工主が厄年でも大丈夫です。

まずは、しっかりと知識と経験のある人に、自分たちの引っ越し方位や建てようとしている家が吉なのか凶なのかを見てもらい、対策を練ってください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。