玄関は、家族が出入りしたり、訪れたお客さんを迎え入れたりする場所です。しかし、玄関の役割はそれだけではありません。外にめぐっている環境や土地(敷地)の気を家の中に取り込む役割があるのです。

このページでは、「環境・敷地・家の中での気の流れ方」「幸運の気を迎え入れることができる玄関」について解説していきます。

気の種類と流れを確認しよう

図のように、玄関から入ってくる気は2種類あります。

  • 周辺環境からの気
  • 土地の気

「周辺環境の気」とは、川や山などの自然環境や学校、病院、銀行などの建物がどこにあるかという立地条件のことを言います。

「土地の気」とは、家が建っている土地の形状や傾斜具合などのことです。

周辺環境の気と土地の気を合わせて「外気(がいき)」、家の形や間取りから立ち上がり、充満している気を「内気(ないき)」と言います。外気は玄関から入ってきて、内気と混ざりあい、家の中をめぐっていくのです。

周辺環境の気は道路から門を抜けて敷地に入り、アプローチを通って玄関から入ってきます。一方、土地(敷地)の気は家の中心から見て、北東60度のうち東寄り30度の「寅の位置」から立ち上がり玄関へと流れるのです。

玄関から入ってきた2種類の気は、玄関と対角側の方位へ家の中央を抜けて流れます。このとき、家の中の間取りや形によって立ち上がっている気と混ざりながら流れるのです。

合流し玄関から対面へと流れた3種類の気は、中央へ戻り1階全体へ八方に広がりっていきます。1階に広がった気は階段から2階へと流れ、2階を満たした後、屋根から抜けて土地へ戻っていくのです。この時は、北東60度のうち北寄り30度の「丑の位置」へと戻っていきます。

このように、土地(敷地)の気は呼吸をするように流れているのです。

たとえば、東南の玄関の場合、玄関から入った気は反対の北西へ家の中央を通って抜けていきます。突き当たったら、今度は中央へ戻るのです。このような気の流れを「龍脈(りゅうみゃく)」または「運線(うんせん)」と言います。

この事例で流れている気の性質は、太陽の昇る方位である東南の玄関から入ってくるので、とても明るく前向きで発展的な性質を宿している気です。

玄関の方位によって、家の中に入ってくる気の持つ性質が変わります。

玄関の方位によって入る気の性質が違う

玄関の位置によって、家の中に入ってくる気の性質に違いが出ます。玄関の位置を検討している方は、下記の表で確認して決めましょう。

玄関の方位 性質
人間関係 ・家族関係・健康
北東 親族・相続・親子関係
発展・創造・成長・長男
東南 繁栄・信頼・仕事・結婚・長女
知識・知恵・判断力・美意識・カリスマ性
南西 忍耐・継続・技術力・主婦・女性
西 金銭・恋愛・悦び・飲食・趣味
北西 充実感・仕事・収益・主人

なお、玄関の方位は、家の中心から見てどの位置に玄関ドアがあるかで見ていきます。東、西、南、北は30度、北東、東南、南西、北西は60度の範囲で判断してください。例えば下図のようにエリア分けしていきます。

玄関が家の外壁より引っ込んでいる場合は、凶作用を受ける玄関になります。この図の北のような外壁よりも入り込んだ形状になる場合は、悪い玄関として考えるのです。この形状の玄関は残念ながら、気が家の中に入る際に悪い作用を帯びてしまいます。

上図の場合は凶相の北玄関ですから、家族関係に問題が出る、周囲の人と良好な関係性が築きにくい、体調がすぐれない、身体が冷えやすいなどの不具合が、程度に違いがありますが家族全員に起こります。

幸運を招き入れる良い玄関の形状とは

それでは、良い気が入ってくる玄関の形状とはどのような形を言うのでしょうか。下の図をご覧ください。

一番左の外壁から引っ込んでいる形状は悪い玄関です。引っ込んでいる部分を家相鑑定では「欠け」といい、悪いことが起こる形に該当します。

真ん中の外壁と玄関のドアが同じライン上にある場合は、吉でも凶でもない無難な玄関です。一番右の外壁から少し出している玄関は、「張り」といって、良い気を招き入れることのできる吉相の玄関になります。

近頃の家は、2階の床部分で玄関のポーチを賄い、玄関を引っ込ませる上図の一番左のようなスタイルが多く見られますが、それは凶相の悪い気を入れてしまう玄関です。

特にこのような引っ込んだ欠けの南玄関にはならないように注意しましょう。南には「離別」の作用があり、欠けの南玄関は離婚率が最も高い玄関です。

玄関を欠けにしないためには、ポーチを張り出させる必要があるため、新たに屋根をかけることになり少し施工金額が上がります。しかし、このほんのわずかな違いによって、家族のその後の生活は良くも悪くも影響を受けるのです。

玄関の形状が良いと、外から良い気を取り込み家の中を巡らせます。そのため、心地よく日常生活を過ごすことができるのです。玄関は外壁と同じライン上か、できれば少し張り出した形状にしましょう。

玄関から良い気を招き入れる4つの技

ここまで述べてきたように、玄関のある方位と形状の良し悪しが入ってくる気の性質を左右します。それに加えて、さらに玄関の運気を上げるために次の4つのポイントを確認しましょう。

  1. 玄関マットを敷く
  2. 傘立ては玄関の外に置く
  3. 観葉植物を置く
  4. 綺麗に整理整頓されている

順番に解説していきます。

1.玄関マットを敷く

玄関マットは、家の外と中を仕切る結界の役割を担うのです。家相・風水では、外でついた汚れを家の中に入れることを嫌います。外からの不要なエネルギーを家の中に持ち込まないために、玄関マットを敷いて、しっかり踏んでから家の中に入るようにしましょう。

この時、北の玄関に赤や紫の色柄のマットは選ばないようにしてください。もめ事を引き寄せてしまいます。また、西や北西の玄関に赤と紫を使用したマットを敷くと金運ダウンになってしまうので注意しましょう。

2.傘立ては玄関の外に置く

傘立ては、玄関の外に置くようにしましょう。玄関マットと同じように考えてください。家の中に外で湿気を呼び込まないための工夫です。

3.観葉植物を置く

植物は呼吸をしています。そのおかげで気の循環が起こるのです。人も気も出入りすることで気が乱れやすいため、なるべく観葉植物を置いて、整えてもらいましょう。

また、外から帰ってきて、玄関を開けたときにグリーンが目に入ると、ほっと心がリラックスします。

4.綺麗に整理整頓されている

気が出入りする際に、靴が脱ぎ散らかされていたり不要なものが置いてあったりすると、良い気のパワーをキープしながら家の中へ入ることができません。通過中に汚されていくようなイメージです。

玄関は整理整頓して、なるべくきれいにすることを常に心がけておきましょう。

まとめ

玄関はその家の顔ともいえる重要な場所です。

それだけでなく、玄関からは環境の気、土地(敷地)の気が入ってきて、家の中の気と合流し、家の中を流れていきます。

これから家を建てる方は、ぜひこのページで解説したことを参考にして、良い気が入る玄関になるよう形状と方位を整えてください。すでに、持ち家にお住いの方は、形状と方位は仕方がありませんが、ご紹介した4つのポイントを取り入れ、玄関から良い気を家の中に招き入れましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。