家の間取りを考える際は、生活をしていく上での利便性や家事動線を考慮して配置してきます。その際にキッチンは家族の食事を作るだけでなく、家庭の中心的な役割も担う重要なポジションですから、どこに配置するかで生活が大きく変わってくることでしょう。

家相学上でも、キッチンは火と水を使用するため、気の動きが強く、生活するうえで様々な影響を及ぼすと考えられ、どこに設置するかが最も重要なポイントになると考えるのです。

キッチンの吉凶は、コンロやIHなどの火気とシンクの水気が、家の中心からみてどの方位に配置されているかで判断します。キッチンの配置を無難な場所にすることで、悪い家相(凶相)になることを避けられるのです。

このページでは、間取りを決める際のキッチンの配置について解説していきます。

家相とキッチンの配置

キッチンは、各家庭によって様々なスタイルがあります。最近の住宅では、対面キッチンやアイランドキッチンが人気です。家族とのつながりを感じながら食事の用意ができたり、家族が手伝いやすかったりすることが人気の理由でしょう。

まずは、自分達が「どんな生活をしたいのか」というイメージと合致するタイプのものを選んでください。その上で家相について考慮して、配置を整えていくことが理想的です。
その時には、合わせて「風通し」「換気」についても考慮しましょう。調理中の煙が充満して不快に感じたり、湿気が溜まってカビが生えやすくなってしまったりするキッチンだと、衛生的にも運気の流れ的にも問題が生じます。

また、「採光」も大切なポイントです。窓が取れなかったり、取れたとしても小さかったりして、十分な採光が確保できない場合には、トップライトを活用しても良いでしょう。明るいキッチンで、気持ちよく家事ができる環境は、 家相を考える上でもとても大切な要素です。

火の気が及ぼす影響

火が起こす気(火気)は、強いエネルギーを生じるため、家相に大きな影響を及ぼすと考えます。そのため、配置場所には十分な注意が必要です。火の気が立ち上がるものの代表と言えば「ガスコンロ」でしょう。ガスで料理をしたい場合は、配置場所に注意してください。

火気の配置さけたい方位は、北東、南西、西、北、中央です。北西もなるべくなら避けたほうがい無難でしょう。北東は「鬼門(きもん)」と呼ばれ、気の流れが激しい場所であるため、火気を配置すると火のエネルギーが激しい気の流れに乗せられてしまいます。

鬼門の反対側にあたる南西は「裏鬼門(うらきもん)」と呼ばれ、鬼門で立ち上がった気が流れる際の通り道になるのです。そのため、鬼門と合わせて裏鬼門もなるべく火気を置きたくない場所と言われています。

ただ、どうしてもほかの部屋との兼ね合いがあり、北東や南西、また中央にキッチンを配置せざるを得ない場合、北東の鬼門と南西の裏鬼門の中心を貫く鬼門ライン上に乗らないような配置にすれば大丈夫です。

北の方位を避けたい理由は、北は水のエネルギーが働く場所で、ここに火のエネルギーを発するものを配置すると、相性の悪い火と水の気がぶつかり合ってしまうからです。火と水のエネルギーがぶつかり合うと、家庭内でもめ事が発生します。

西を避けてほしい理由は、西は金運を左右する方位です。ここに火のエネルギーを配置すると、火は金を溶かしてしまうため、金運をダウンさせてしまいます。どんなに自制しても、どういうわけかお金がどんどん出て行ってしまう家になるのです。

北西も金のエネルギーの働く方位になります。西は日々のお金、北西は事業収入を左右する方位です。少し影響を及ぼす範囲や内容が変わるため、一般的には西を金運の方位として扱います。

金運は、生活していくうえで落としたくない運気ではないでしょうか。金運を落とさないために、西には火のエネルギーを発するものは置かないようにしましょう。

配置を避けられない場合の対処法

同じように熱を使用した調理器具でも、ガスとIHクッキングヒーターでは危険度が違います。IHクッキングヒーターは火が発生しないからです。そのため、電化製品としての扱いとなります。

もし、ここまで述べてきたような場所に火気を配置せざるを得ない場合には、IHクッキングヒーターにすると良いでしょう。

まとめ

「家相を考えると、キッチンなどの火や水を使用する設備の配置が難しくなり、間取りが決まらない」と思われている方がいらっしゃいます。しかし、何も基準のない段階で間取りを考えることは逆に難しいのではないでしょうか。

気を付けなくてはいけない設備の配置を基準にすると、おのずと他の部屋の配置も決まりやすく、間取りの決定がスムーズです。家相は、生活していくうえで、家族が気持ちの良く過ごすことができる環境作りを提案しています。

このページでご紹介した火のエネルギーを持つコンロの配置場所に気を配ることは、家相を整えることに通じます。その他にもいろいろなポイントはありますが、少しでも良い家相になるように、できることから取り入れて行っていただけたらと思います。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。