新築、転勤、進学など引っ越しの機会がある場合、予算の次に考えることは、デザイン性や賃貸ならば築年数など「どのような家や部屋に住みたいか」を基準に考える方が多いのではないでしょうか。確かにそれも大事ですが、「その後の生活がどのようなものになるのか」も考えて引っ越し先を選んでいただきたいと思います。
引っ越しのタイミング(何年の何月か)によっては、同じ家に住むとしても、人間関係が円滑で楽しく充実した毎日になるか、健康や仕事の問題が起こり、不安や不満の多い生活になるかが変わってきます。
このページでは、引っ越しのタイミングや方位の良し悪しが、その後の人生に与える影響について解説をしていきます。
引っ越しの方位の吉凶は毎年変わり毎月違う
引っ越しに最適な日の選定は、その家に住む家族全員の生年月日、移動方位、移動距離によって左右されます。家族が多いと全員が吉方位への転居が難しいかもしれません。そのような時には、家族それぞれで入居の時期をずらしたり、ほかの方位で仮住まいをしてから入居したりして、吉方位への引っ越しになるように策を練ります。
何とか吉方位で移動できるようにこだわる理由は、良くも悪くも引っ越し方位の影響は60年続くといわれるからです。
吉方位で移動できたなら、自分の望む運気を味方につけ良い方向にガラッと人生を好転させることができます。逆に、悪い方向へ引っ越していたなら、健康を害したり、仕事が不振になったり、トラブルに巻き込まれるなどの良くない状況が続く生活になるのです。引っ越し方位による吉凶の影響は比較的早くて3か月くらいで実感できるでしょう。その後、徐々に影響力が増していきます。
もし、過去に凶方位で引っ越していた場合でも、次の移動が吉方位であれば、過去の凶方位への移動による影響はおさえられます。ぜひあなたも吉方位への引っ越しで人生を好転させてください。
良い引っ越し方位と時期の見極め方
移動方位の吉凶を見定めるためには九星気学(きゅうせいきがく)という中国から伝わる占術を使います。戦国武将たちはこの方位術を使って戦術を練ったといわれている方法です。生まれた生年月日から九星(一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星)を組み合わせた81通りの読み方でそれぞれにとって悪い方位にあたる「五大凶方(ごだいきょうほう)」を確定していきます。
引っ越し後に悪いことが起こる五大凶方
五大凶方とは、五黄殺(ごおうさつ)、暗剣殺(あんけんさつ)、破壊殺(はかいさつ)、本命殺(ほんめいさつ)、的殺(てきさつ)の5種類ある悪い方位の名前です。小さなお子さんの場合は、これに加えて小児殺(しょうにさつ)と呼ぶ命を脅かす危険な方位が加わります。以下はそれぞれの凶方位がもたらす影響についての解説です。
五黄殺(ごおうさつ)
この方位に引っ越すと、とても強烈な殺気が働きやることなすことが何もかもうまくいかなくなります。
病気が出た時には、命を失うことがあるなどと恐れられている方位です。中には五黄殺に転居したあと、一時的に良くなった人もいましたが3年から4年後くらいから悪くなります。そのため、この方位は絶対に用いてはいけません。腐敗、強奪、絶望、自殺などの現象があり病気、経済的な困窮などの不幸が起こります。全ての人にとって大凶の方位です。
暗剣殺(あんけんさつ)
この方位は文字が示すように、暗闇から急に剣で切りつけられるような思いがけないトラブルに巻き込まれる大変悪い方位です。
災難・失敗が起こるとされ、五黄殺が自動的に災厄を生ずるのに比べて、暗剣殺は人とのかかわりにおいて災いを受ける方位です。中には本業以外の事に手を出し大きな損失が出るケースもあります。思ってもみなかった病気が見つかる可能性もあるので注意が必要です。全ての人に大凶の方位といえます。
破壊殺(はかいさつ)
この方位の影響は、すべての物事が順調に進まず、いろいろなことに障害が発生します。あらゆる物事に「破れる=破産、破壊」の作用を受けるのです。たとえば、資格を取得するために進学した学校が破壊殺方面だった場合、資格を取得する前に途中で退学してしまうような状態になります。最終的に人生の目標、生きがいを失うといってもいいでしょう。すべての人に悪い方位です。
本命殺(ほんめいさつ)
本命殺の方位に移転などをすると、自分の勘違いで大きな損をしたり、身体を壊したり、病気にかかりやすくなります。ついつい無理をしてしまうのです。この方位は人によって違います。家族間でもそれぞれ本命殺は違うのです。誰にとっても良い引っ越しにする場合は、移動する家族全員の生年月日から割り出す必要があります。
的殺(てきさつ)
的殺方位は、非常に精神的に苦痛を味わい被害者になってしまう方位です。悩みや苦労、ストレスとなり現れます。病気や怪我にも注意が必要です。この方位も本命殺と同じように人によって違います。
小児殺(しょうにさつ)
10歳以下の子供に作用する方位で、凶作用の出るタイミングが早く、本命殺より危険な方位です。周期的に決まっていて、引っ越しだけでなく3泊以上の旅行でも、3日目以降に影響が出ます。病院選びの際にも注意したい方位となります。家族で引っ越した際に、小さなお子さんだけが犠牲になる事件や事故は、小児殺方位への移動である可能性が高いでしょう。
引っ越し方位の影響力
毎年変わる方位の吉凶ですが、誰にとっても悪い方位は、五黄殺、暗剣殺、破壊殺です。個人によって異なるのが本命殺と的殺になります。もし、引っ越し方位が五黄殺、暗剣殺、破壊殺の場合は、家族全員に良くない出来事が60年起こり続けるのです。人それぞれ違う本命殺、的殺の場合は、その人だけ凶方位への引っ越しとなり、該当する人だけに災いが降りかかることになります。
九星気学の方位術は天体の動きを「天の気」、家相を「地の気」、人の運気を「人気」とし、これら「天・地・人」3つの気のコラボレーションによって吉凶を割り出します。
この判断する際に見る「遁甲盤(とんこうばん)」というものを使用します。
遁甲盤は、南を上にして北を下に表記することになっています。通常の地図は北が上なので、方位を確認する際は混乱することがあるでしょう。なぜこのような表記になるかというと、下図のように太陽の動きとリンクさせているからです。
遁甲盤を使って、毎年毎月毎日変化する気の動きを確認して引っ越し方位の吉凶を割り出し出していきます。
引っ越し方位の吉凶による受けた影響の具体例
たとえば、以下の我が家の例を分析してみましょう。私たちは主人と娘の吉方位、私の凶方位(的殺)である南西の六白方位へ2000年の九紫火星中宮(きゅうしかせいちゅうきゅう)の年に引っ越しました。
上記の図は、以前住んでいた家を中心に見て、現在住んでいる家が南西にあり、そこへ引っ越したことを表しています。
私たち家族の引っ越した家は、北が欠けていて、北西の玄関が広く出っ張りすぎている家で、家相が良くありませんでした。特に主人にとっては健康被害の可能性がある形状となります。
引っ越しのタイミングによっては、この家相に住むと主人の命は無かったことでしょう。しかし、この年は主人にとっては、生命力を高め自信がつくとても良い方位への引っ越しとなりました。家相の悪影響によってガンにはなりましたが、おかげさまで命を落とすことはなく、元気に過ごせているのは、この引っ越しの方位が良かったおかげだといえます。
吉方位へ引っ越した主人に対して、私は精神的なストレスを受け、被害者になりやすい的殺方位への引っ越しとなりました。いろいろと悩み苦労が多く虚しさを感じる方位です。主人の病気・闘病だけでなく、それにかかわる人間関係によって人間不信に陥りました。誰にも会いたくないと思うようになったのです。
さらに、子育てでもかなり悩みました。育児ノイローゼ状態となり、感情のコントロールがつかず、洗濯物をたたんでいるときに急に泣き出したり、ヒステリックに子供を怒ったり、自分でもどうして良いのか分からないといった日々が何年か続いたのです。子育てのストレスに関しては、保育園に預けパートに出たことと、子供の成長とともに気持ちが落ち着きました。
それでも、家の外に出ていると気持ちが明るくなり、自宅なのに家に入ると気持ちが落ち込み、あまり帰りたくないと感じながら生活していたのです。
九星気学の方位術と家相を学び、引っ越しの方位と家相の影響により、このようなことが起こっていたと理解できたときには、とてもホッとしました。これらを改善すれば良くなるんだと思えたからです。
凶方へ引っ越したことが原因の不具合
私たち夫婦の例だけでなく、多くのクライアントさんのご相談を受けているなかで、引っ越し方位が悪かったことによる影響だと言える事例が多々あります。
引っ越した直後から旦那さんの性格がガラッと変わり、円形脱毛症となり、その範囲が自宅近くの皮膚科では対応できないくらい広範囲になり、大学病院に通うことになった方からのご相談も悪い方位への引っ越しでした。また、10か月の娘さんが緊急入院して、糖尿病と診断された方の引っ越しも凶方位への転居だったのです。
他には旦那さんが事故に巻き込まれて亡くなったり、お子さんが学校に行けなくなったり、相続問題で争うことになるなど、引っ越しの方位やタイミングが悪かったことによるトラブルを抱えてのご相談を多くいただいています。
このように、何気なく引っ越しをすることで、自分の生活だけでなく、家族も悪影響を受けることになるのです。逆に、吉方位への引っ越しをすると、人生がガラッと好転し、事業が成功したり、高い評価を受けたり、人気が出たりします。どのような現象として現れるかは、方位の種類や内容がそれぞれ違います。
自分が望む結果を得るために、時期と方位を選んで転居することは、人生を豊かにする選択ではないでしょうか。
とくに「新築後に引っ越しをする」という場合は、慎重にタイミングと家相を見て決断ほしいのです。一生に一度の高価な買い物になるため、家相や引っ越し方位が悪い事で失敗してはせっかくの夢のマイホームが台無しになってしまうからです。
まとめ
引っ越しの際には必ず吉方位かどうか確認をして移動するようにしましょう。年が良くても月が悪い場合は悪影響を受けてしまいます。必ず遁甲盤を正確に見ることができる人に確認をして決断をしてください。
まだ具体的ではないけれど、いずれは家を建てて引っ越したい、マンションを購入しようと思っているという段階から、計画的に家族全員が良い方向に移動し、住むだけで幸福になる生活を目指しましょう。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。