親にとって、我が子がすくすくと順調に育ってくれることは何よりの喜びです。元気に遊び・勉強・運動と頑張る姿を見守り応援することは、大変な面もありますが、かけがえのないとても楽しい時間ではないでしょうか。

成長期のお子さんをお持ちでしたら、子どもの発展・成長に良い環境を作ってあげたいものです。

やりがいや目標を見失ったり引きこもりになったりしてもいいとは思わないでしょう。

子どもは大人よりも純粋ですから、家相の影響を大きく受けます。良い家相の場合は、将来有望な子供になりますし、悪い家相の場合は先行きを悲観するような子供になってしまいます。では、どのような家に住むと子供にとって良いのでしょうか。

このページでは、子供の成長に良い間取りと悪い間取り、近頃よく耳にする子どもが引きこもりやニートになりやすい家の状態などについてお伝えします。

子育てに重要な東方位

方位で「東」というと、太陽が昇る方向です。家の東側は住む人の発展・成長・創造性・チャレンジ精神・スタート・コミュニケーションなどの状態を左右します。これらの要素は子どもの成長に欠かせません。

東側が良い状態だと決断力があり、何事にも積極的な子供が育つ家といえます。逆に東側が悪い状態だと病弱だったり、どもりや吃音などの言葉の問題が出たり、引きこもりになったりします。

それではどのような状態が良いのでしょうか。以下で解説していきます。

建物の張り(吉)欠け(凶)の見分け方

家相では、ちょうどいい張り出し具合を「張り」といいます。良い張りのある家は、出っ張っている方位の影響する吉の恩恵を受けられる家です。その「張り」がどの方位にあるかで、生活に影響する内容が違ってきます。

この図のように東が少しだけ出ている状態だと「東張り」となり、東の持つ成長・発展・繁栄・積極性・創造性などの状態が良く、家族全員がこれらの恩恵を得られる家となります。特にこれからお子さんを育てる方や教育関係の仕事に従事している方におすすめの形状です。

ちいさな子供を持つ親としては、子どもが順調に成長し、何事にも積極的にチャレンジしていく姿を応援したいものではないでしょうか。そのためには、東を少し出っ張らせて「張り」を作りましょう。

張り出させたいのは、家の中心から東側30度のエリアです。まずは、正しく家の中心を確定させましょう。

家の中心の割り出し方

一階平面図をコピーして、外壁に沿って切り取ってください。このとき、玄関ポーチ、ウッドデッキ、ベランダ、出窓は切り取りましょう。サンルームと風除室は切り取らないでください。

判断が難しい場合は、以下の2点を意識して判断しましょう。

  • 外気と遮断されているかどうか(ポーチは雨や風が吹き込むため含まれず、風除室は含まれます)
  • 地面と接触しているかどうか(出窓は含まれず、サンルームは含まれます)

この通り切り取った家の外観図を鉛筆の裏などに乗せて重力中心を割り出します。

この方法で出した中心から、東のエリアを割り出しましょう。

家相の診断で使う方位盤(基準とする方位確定の線)は、東西南北が30度、北東、東南、南西、北西が60度です。つまり、正八角形ではありません。風水で使用されるすべての方位が45度で区切られたものは使用しませんのでご注意ください。たとえば下図のようになります。

この図は北、北西、南西が欠け(凶)になっています。

理想的な「張り(吉)」の定義

「張り」がある方位は、その場所に応じて恩恵を受けることができます。ただし、張り出しすぎてはいけません。「理想的な張り」は下図のように、建物の端からの場合、一片の3分の1以内の出っ張りにとどめた状態をいいます。一辺の真ん中を張り出させる際には、幅を一片の5分の一以内にとどめてください。それ以上出しすぎると凶相となり、悪い出来事を引き寄せてしまうことになります。

これから家の形を検討する方は、この定義にあった出っ張り具合にして、「張り」のある吉相の家とし、恩恵を受け取りましょう。

凶作用を受ける形状

上記の逆で、東側が引っ込んでいる場合は、凶作用を受けることになります。

このように、東が引っ込んでいる場合は「東欠け」といい、東の担当する現象の悪い影響を受ける凶相の家です。東は、発展・繁栄・成長・コミュニケーション・積極性・創造性などを担当します。東が欠けた家に住むと、これらが問題として降りかかることになるのです。

つまり、ものごとが衰退し、コミュニケーションに問題が出て、消極的になり、自由な発想ができなくなってしまいます。

東欠けの影響を特に受けるのは長男

家の吉凶は住む人全員に影響を与えます。その中でも東は「長男・子ども・青年」の場所です。

吉の場合は決断力に優れ、積極的な性質になるので、将来に期待が持てます。しかし、東欠けの家に「長男」がいたとすると、その子に強く災いが出てしまうのです。例えば、成長に問題が発生したり、病弱だったり、反抗的だったり、言葉の障害が出ることもあるでしょう。

この間取りは、東欠けになります。玄関はポーチを設置する関係で欠けの形状になりやすいため、注意が必要です。特に成長期の長男がいるご家庭で東欠けの場合は、長男にかかわるトラブルが起こりやすいでしょう。

ただし東欠けは住む人全員が活気や発展性に乏しく、口が災いしたトラブルに巻き込まれ可能性があります。女の子しかいない家だから大丈夫だということはありません。家族の中でも特に長男が最も影響を受けるということです。根本的な解決には家の形の修正をお勧めします。

引きこもりの問題と家相

東欠けの家に住む方の持つトラブルは、長男が原因だったり、長男自身の問題だったりすることが多いものです。

子ども(特に長男)が引きこもりやニートなどで困っているというご相談で、家を見せていただくことがあります。このとき多くの場合で、家の東が下記のような状態です。

  • 東欠けの状態(引っ込んでいる)
  • 窓の無い部屋がある
  • ウォークインクローゼットになっている
  • 窓があるのに日中でもカーテンを開けずに光が入らない状態
  • ビルトインガレージになっている
  • 不要なものが詰め込まれて乱雑な空間になっている

家相と住人の生活は一致しているものです。吉凶がどの程度出ているかは個人差がありますが、多かれ少なかれ必ず影響します。

根本的な解決方法は家の形状を変えることです。

しかし、今すぐに改善するのは難しいでしょう。まずは、下記のことを試してみてください。

  • クローゼットの扉を開けて光を入れる
  • 窓を開けて換気をする
  • 不要なものは捨ててスッキリさせる
  • ビルトインガレージから家の中へと続くドアを使わない

とにかく明るい光を取り込むことが大切です。意識して対策を講じてください。

また、ビルトインガレージから家の中へ入るドアを使ってはいけないのは、排気ガスや冷気などガレージに満ちている気を家の中に入れないようにするためにお伝えしています。なるべく封鎖してしまってください。

まとめ

東は、子供の成長・発展・創造性・積極性・コミュニケーション・スタートなどを司る方位です。子育て世代の方や教育関係のお仕事をされている方は、特に東方位が吉相(良い家相の状態)になるように整えましょう。

吉相とは、程よい張り出し具合の家のことです。大きく出しすぎてもよくありません。逆に引っ込んでいる場合は凶相と言って、不具合や問題が起こりやすい家となります。特に、引きこもりやニートの原因になりかねません。

家の形状や間取りを考える際には注意しましょう。

東は朝日が昇る清々しい気が差し込む方位です。明るい日差しを家に取り込めるように窓の配置を工夫してください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。