家を建てる際に、家の形や間取りと合わせて「駐車スペースの確保」についても考えることでしょう。

ただ、風水・家相から良いと言われている駐車場の利用方法を知らなければ、後々生活に良くない現象が現れる可能性があります。

ひとことで駐車場といっても「スペースのみ確保しておく」「屋根と支柱だけ作られたカーポート」「屋根だけでなくシャッターがしっかりとついている車庫」などいろいろなスタイルがあります。

しかしながら、このうちどれが家相・風水的に吉とされているのかご存知でしょうか。家相鑑定をする際には、車庫やカーポートなどの駐車スペースも住人の生活に影響を与えます。

このページでは、駐車場と車庫とカーポートの定義や家との位置関係について風水・家相からの見解を解説していきます。

駐車場やカーポートと玄関の位置関係

カーポートとは、屋根と支柱で駐車スペースの雨や雪をよけるものをいいます。車の長さに対して約80センチ、幅に対して約130センチ敷地内に余裕があれば、カーポートを建てることが可能です。

車庫に対してスペースの確保がしやすく、価格も抑えられるため近頃人気があります。

しかし、カーポートは屋根はありますが、周囲に壁やシャッターが無いため、家相鑑定上の別棟(吉相)としての扱いには該当しません。

ですから、家の中心からみてどちらの方位に設置するかということについては、それほど気にする必要はありませんが、日当たりとの関係は注意してください。

カーポートの屋根が玄関のすぐ前のスペースにあり、家への出入り口が暗くなってしまうような位置関係は避けましょう。どうしても玄関前に設置したい場合は、屋根が透明で光を通すものを選ぶようにしてください。

特に北玄関の場合は、何もなくても光が入りづらい玄関になります。その前に大きなカーポートがあるとますます暗い玄関になってしまうでしょう。風水や家相鑑定では、玄関から気が入ってくるとしていますが、暗い玄関だとあまり良い気が入ってきません。玄関がなるべく明るくなるようにカーポートを配置してください。

ビルトイン(インナー)ガレージは大凶

ビルトイン(インナー)ガレージは、どの位置にあったとしても大凶(かなり悪い)家相と判断します。家の中に車を入れる土間を作ることは、生活スペースとしての床が無い状態です。これは、あたたかみの無い冷えた生活になることを示しています。

家の中心からみてどの位置にビルトイン(インナー)ガレージがあるかで、上記の吉作用が逆の凶作用として住人に影響を与えます。例えば、西にあった場合は「金運のない家」と判断します。

また、室内に駐車スペースへと続くドアがある場合は、隙間から排気ガスやガソリンのにおいが家の中に入りますので注意が必要です。キッチンなど火を使うスペースのそばに配置していしまうと、万が一火災があった場合、車の爆発という危険性も加わります。

敷地内にスペースがあるのであれば、ビルトイン(インナー)ガレージは避けて、駐車スペースは外にガレージ(車庫)として設置するようにしましょう。

車庫の上に部屋を配置してはいけない

風水・家相の鑑定は一階平面図を見て、その家に住む人の生活を判断していきます。1階がすべて駐車場になっていて、2階、3階を居住スペースにした建物は大凶です。これは「足元が冷えすぎる」「地に足がついていない」「 1階と居住スペースとの温度差が大きすぎる」などの点から大凶(とても悪い家相)であるとします。

このような物件に住むと、親子間や会社での上下関係に悩んだり、現実と理想とのギャップに苦しんだり、健康を害することになってしまうのです。

どうしても土地の広さが足りず、駐車スペースを確保できない場合は、別に駐車場を借りることをおすすめします。1階を駐車場にしてしまうと、月々の駐車場代金に代えがたい凶作用が生活していくうえで起こってきます。

特にこのような家の場合は、エネルギーに敏感な子供に問題が出てしまうのです。

たとえば、お子さんに関する問題としては、以下のようなご相談があります。

  • しょっちゅうケガをしたり、体調不良になり病院通いばかり
  • ハウスダスト、動物、食べ物などのアレルギーに苦しんでいる
  • 言葉の発達に問題が生じている
  • 落ち着きがなく先生に注意され特別支援教室を進められている

このような内容でのご相談者様に家の形状を確認すると、ビルトイン(インナー)ガレージや一階が駐車スペースになっている場合が多いものです。駐車場は家とは一体化させてはいけません。

sannprukouji 出典:構造設計110番

土地の形状でどうしても家の下に駐車場を設ける場合は、このように上を庭やベランダにするなど、部屋として使わないようにしましょう。このような形だと問題は生じません。

駐車場の上に作られた部屋は冷え込みが激しいため、特に寝室には使わないようにしてください。もちろん子供部屋も良くありません。十分にプランを練って、慎重に間取りを決めましょう。

駐車場の形状に注意

趣味が車という方もいらっしゃいますが、基本的には車は家族を乗せて買い物へ行ったり、旅行をしたりすることに使われる現代社会に無くてはならないものです。地方になると、成人した家族一人に1台車を所有しているという地域もあります。

生活に欠かせない車を、どのように保管しておくかということを考えることも多いのではないでしょうか。

そのようなときには、ぜひ、風水や家相の観点から吉効果を得られる「しっかりとしたガレージ(車庫)を母屋とは別に建てる」という選択をしていただきたいと思います。

敷地の大きさや予算などいろいろな課題はあるでしょう。しかし、スペースがあり価格上の問題だけだとしたら、家相鑑定で吉にならないカーポートを設置するより、少し予算をプラスしてガレージ(車庫)にしてください。

ガレージ(車庫)を設置することは、家相からみて吉作用が大きいだけでなく、防犯上でもお勧めですし、タイヤや備品などの保管の面でも安心できます。

ガレージ(車庫)は吉相

ガレージと車庫の違いは、趣味を楽しむスペースや車以外にも収納したいものがあるなど、駐車だけを目的としていないものをガレージといい、車を保管するためだけに設置されるものを車庫と位置付けます。

どちらの目的であっても、「屋根・床(土間)・壁・シャッター」があり、外気と遮断された空間を確保できる形状のものは「別棟(吉相)」となり、どの位置にあっても住人の生活に良い影響を与えてくれます。

設置する際は、母屋から1メートル以上離して平行に設置してください。また、カーポート同様に、玄関が暗くならないように配慮しましょう。

車庫位置

別棟(ガレージ・車庫)の設置による吉作用(良い影響)は次の通りです。

  • 北…人間関係、健康
  • 北東…相続、親戚・血縁関係
  • 東…明るさ、積極性、発展性、影響力
  • 東南…調整力、営業力、調和
  • 南…知恵、知識、情報量、判断力、人気
  • 南西…堅実性、確実性、努力、母
  • 西…経済力、金銭、趣味、友人関係、恋愛
  • 北西…充実感、売り上げ、仕事、主人(トップ)

このような要素が良い作用として生活にプラスされます。金運を上げたい場合は西にガレージ(車庫)を作りましょう。

家の欠け車庫で補うことができる

もし、家の形状で引っ込んでいる部分(欠け)があった場合、その位置にガレージ(車庫)を母屋から1メートル以上離して建てることで補相(ほそう)といって、凶作用を抑えることができます。

また、家の形に問題が無い場合は、ダイレクトに車庫を建てた方位の吉効果を得ることができます。

ガレージ(車庫)を設けることについては、風水・家相上マイナスにはなりません。ただし必ず母屋との間に平行に1m以上離して車庫を作ってください。

母屋と車庫の間には、必ず1メートル以上の風が通り、温度や湿度が外と同じ状態の隙間を作りましょう。

この写真以上に近づいてしまうと、インナー(ビルトイン)ガレージと同じ凶作用が出てしまいますのでご注意ください。

車からの排気ガスと防犯対策

車を保有している方は、駐車スペースの確保が住宅購入時に必須課題になります。隣接する道との関係、車の耐久性や安全性、排気ガスやガソリンのにおいなど、いろいろと考えて位置を決めなくてはなりません。

風水や家相では、においや太陽の光が自然に家の中に入ることを重要視します。

たとえば、風上に作ると排気ガスが家の中に入ってきてしまいますので、窓の位置を工夫する必要が出てきます。また、車庫やカーポートを設置することで、太陽の光が家の中に入らなくなるということの無いように配置を決めましょう。

さらに、安全性を考えるとバルコニーとガレージが近い場合、外部からの侵入を容易にしてしまう可能性があるので要注意です。したがって、バルコニーとガレージの配置には気を付けるようにしましょう。

まとめ

家族でドライブしたり、日常生活を便利にしてくれたりする車は、保管の仕方しだいで吉にも凶にもなります。車は家族の運を運ぶものです。慎重に検討して、家族にとってより良い状態になるように駐車していきましょう。

くれぐれも車庫の上に住居を構えたり、室内から車庫に通じるインナー(ビルトイン)ガレージにはしないようにしてください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。