引っ越しは人生の転機です。いいスタートを切るためにも、良い引っ越しをしたいと思うものではないでしょうか。

近頃は、あまり気にする人がいなくなりましたが、以前は「大安」を結婚式に良い日としたり、「友引」をお葬式を避けるべき日としたりして、日取りを気にしていました。もちろん、引っ越しの日も昔はこだわったものです。

実際に、引っ越しに良い日と悪い日はあります。特に、引っ越しの「年」と「月」には、ぜひこだわってもらいたいのです。なぜなら、引っ越しの日(特に年と月)が悪いと、新天地での生活は60年間良いことが無いからです。事件や事故に巻き込まれたり、病気になったりと、いろいろな不具合が生じてしまいます。

つまり、世間一般的に言う、大安などの「引っ越しに良い日」は、あなたや家族にとって良い日ではない可能性の方が高いのです。

このページは、引っ越しに良い日をどのように決めていくのかを詳しく解説していきます。

一般的に縁起の良い日と言われる日の種類

世間一般的に、何か物事を始めるなど、特別な物事を行う際に「良い日」とされる日は下記の3種類です。

  • 天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)…年に数日しかない縁起の良い日
  • 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)…何事を始めるにも良い日
  • 大安(たいあん)…六曜(ろくよう)の中で最も縁起の良い日

順番に解説をしていきます。

天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)とは

天赦日は、「てんしゃにち」または「てんしゃび」と読みます。

「天が万物の罪を赦(ゆる)す日」と書くように、天がすべての罪を許す日とされ、もっともよい吉日と言われる日です。年に5~6回しかない縁起の良い日です。

天赦日は毎年変わりますので、確認したい場合は「天赦日 2018年」などと調べた年を入力して検索をしてください。

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とは

一粒の種(モミ)を蒔き育てたら、万倍の実(米)がなって収穫できるような縁起の良い日とされています。自分の蒔いた種が、大きく実り、結果になる意味合いから、何かを始めると良い日です。発展させたい物事(種まき、投資など)を行う日としたいところです。一粒万倍日は、天赦日よりも多く、毎月4日から6日該当します。

ただし、良いことも悪いことも増幅させてしまうので、借入など発展させたくないことを、一粒万倍日に行わないようにしましょう。

大安(たいあん)とは

一般的に一番なじみのある縁起のいい日といえば「大安(たいあん)」ではないでしょうか。カレンダーの片隅に書かれていることも多く、目にする機会があるはずです。

他にもカレンダーには、「先勝・友引・先負・仏滅・赤口」と書かれています。これら5つと「大安」を合わせて「六曜(ろくよう)」と言います。

この中で一番縁起のいい日は「大安」とされていますが、言い換えれば、「大変案ずる=大変苦労する」ともとらえられるため、実はそれほどよくはありません。

そもそも、六曜は占いが流行った江戸時代に誕生した、作者不明で根拠のないものです。しかし、流行したため、多くの人が信じることで、エネルギーを持たされてしまったと考えられています。そのため、六曜を気にする必要はありません。

つまり、同じく六曜で言われる「仏滅(ぶつめつ)」や「赤口(しゃっこう)」を「縁起の悪い日」と考えなくても良いのです。

一般的な縁起の良い日と引っ越しに良い日は違う

ここまでご紹介してきたように、一般的に広まっている「縁起の良い日」が引っ越しに良い日ではありません。

引っ越しの日を選ぶ際に、しっかりと確認してほしいのは、現在地から引っ越し先の方位です。その方位がその年、その月良いのか悪いのかを見る必要があるのです。

引っ越しの方位が悪かった場合、いくら天赦日や一粒万倍日を選んでも全く意味がありません。

「年盤」と呼ばれる1年に一度しか変わらない方位と、毎月変わる「月盤」を合わせて良い方位への引っ越しをすれば、仏滅でもなんの日であろうと、良い引っ越しとなります。

このとき、毎日変わる「日盤」も良いと、さらに良い引っ越しとなるでしょう。ただ、日盤はその日限りの方位ですから、さほど気にする必要はありません。

年盤と月盤の吉凶は、引っ越してから3か月ほどで現象として現れ始め、その後60年間影響を与えます。

良い方位へ引っ越して、事業を大きく繁栄させたり、難病を克服したりする方をたくさん見てきました。逆に、凶方位へ引っ越して、会社を倒産させてしまったり、離婚して一家離散になったりした方も多くいらっしゃいます。

不幸に見舞われた方から「大安を選んで引っ越したのに」と言われることもありますが、確認すると、間違いなく年盤か月盤の悪い方位へ引っ越しているものです。

引っ越しの日の選び方

引っ越しの日を決定する際には、先ほど述べたように、移動したい方位(目的地)が、その年どのような影響のある方位なのかを調べる必要があります。引っ越しても良い年だった場合は、さらに、移動に良い月を選んで引っ越しを行う日を決定する必要があるのです。

「年」が良くても「月」が悪いと「良い引っ越し」とは言えません。また、「年」が悪いと「月」が良くても「悪い引っ越し」となります。

これらの方位の吉凶は、毎年毎月変わるため、方位を正確に読むことができる人に確認しましょう。

吉方位は人によって違う

引っ越しのタイミングを決定する際には、引っ越す人全員の生年月日をもとに判断します。

このとき、「誰が行っても悪い方位」と「個人的に行くと悪い方位」があるので注意が必要です。例えば、4人家族で引っ越しを行う際に、旦那さんだけが凶方位への引っ越しになるとか、両親は凶方位だけれど、お子さんだけは吉方位になるなど、いろいろなケースがあります。

そのため、このページで一概に「○○年はこちらの方位が吉方位です」と言うことはできません。

家族が多い場合は、より慎重に引っ越しのタイミングを計る必要があるのです。もし、その「年」に引っ越す方位が良ければ、引っ越す「月」を家族によって、差をつけることで吉方位への引っ越しが可能となります。時間差をつけて入居するという方法で、家族みんなが良い引っ越しになる場合があるのです。

ただ、引っ越す方位がその「年」悪い場合は、「月」をずらしても凶方位であることには変わりありません。ですから、その年に引っ越すことをやめるか、他の方位で3か月仮住まい(下記にて解説)をして、吉方位になるように引っ越すかのどちらかの方法で、家族全員が良い引っ越しになるように対処することになります。

それぞれ家族構成が違いますので、引っ越しの際には、自分たちの場合は「どのような引っ越しになるのか」を確認してください。

凶方への引っ越しを回避する方法

例えば、現在住んでいる自宅から見て、北の方位で新居を構えたとします。このとき、ダイレクトに引っ越すと、目的地は家族全員にとって悪い方位(凶方)だという場合で考えていきましょう。

まず確認していただきたいのは、誰もが引っ越してはいけない凶方である「五黄殺・暗剣殺・破壊殺」の方位です。次に、ご家族の生年月日から、個人的な凶方「本命殺、月命殺、本命的殺、月命的殺」を割り出します。さらに、10歳以下のお子さんがいらっしゃる場合は、「小児殺」という子供にとって命にかかわる凶方位があります。

これら凶方位にならないように、引っ越しに良いタイミングを割り出すのは、家族が多い場合はとても大変なのです。

誰もが移動できない凶方位と、家族一人ひとりの凶方位を算出して、上の図のように、南西から引っ越せば、吉方での引っ越しが可能だと分かった場合、「仮吉方(かりきっぽう)」という方法で、引っ越しの方位を変えることができます。

仮吉方とは、現在のお住いに根付いている「気」を、仮住まい先に植え変えるイメージだというと分かりやすいでしょうか。

このとき、仮住まいに自分たち家族の気をしっかりと根付かせないといけません。気を根付かせるためには、その土地に75泊以上することが必要です。

約3か月の期間、マンスリーマンションを借りたり、ホテルに長期滞在したり、実家がちょうどいいところにある場合、住まわせてもらうなどの方法で、自宅以外の場所で寝泊まり飲食をすることになります。

仮吉方を行ってから引っ越しをすれば、吉方の引っ越しとなるのです。

確かに、お金と手間はかかります。しかし、仮吉方のために使ったお金は半年以内に必ず回収できます。何らかの形で戻ってくるのです。思わぬ臨時収入として返って来た人、大口のお客さんと契約できた人、予定外の遺産が転がり込んだ人など、いろいろなパターンがありますが、実行した皆さんが口をそろえて「ちゃんと戻って来ました!」と言います。私もその一人です。

家があるのにわざわざ不自由な思いをして、お金をかけて仮住まいをすることに、違和感や抵抗感を感じることと思います。しかし、凶方位での引っ越しにおける生活面でのデメリットは、計り知れないものがあるのです。新築して引っ越してきたのに、まもなく離婚して一家離散になったご家族などは、まさに凶方引っ越しの典型でしょう。

最初にお金を出すことは必要ですが、戻ってくるなら、吉方位での引っ越しにおける恩恵も受けられますし、仮吉方を行っても良いのではないでしょうか。

まとめ

一般的に引っ越しに良い日とされる「天赦日、一粒万倍日、大安」は、凶方位での引っ越しの場合、まったく意味がありません。

そのような日を選んだとしても、凶方位での引っ越しを行った場合、病気になったり、事件や事故に巻き込まれたりします。どのような凶方位へ引っ越したかで、被る凶作用は違いますが、凶方引っ越しの場合は、常に悩みや苦労から離れられない生活となることでしょう。

引っ越しの際に、重要視すべきことは、吉日ではなく、引っ越しする方位のその年における吉凶の判断です。

方位には、すべての人に凶方位となる凶方と個人的な凶方があります。引っ越し方位の吉凶判断は、とても複雑なので、しっかりと方位鑑定のできる人に相談しましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。