玄関を出てすぐ目の前に道路がある状態の家は、出入りの際に危険です。そのような玄関と道との間が全くない住宅は家相・風水の考え方からも悪い家(凶相)と考えます。家相・風水は、家族が安全で幸せに暮らしていくための先人の知恵の集大成なので、日常的に住人が危険にさらされる状況を良しとしません。

玄関前の道路と家の玄関に入るまでの間のスペースをアプローチといいます。家を建てる際には、アプローチにゆったりと余裕を持たせるように考えてください。

それでは、どのようなアプローチが理想的なのでしょうか。このページでは、家相・風水の考え方で吉となるアプローチに必要な物事についてお伝えしていきます。

アプローチを整えて幸運を呼び込もう

道路と玄関が迫っている住宅は、家相・風水の考え方からは凶相(悪い家相)であると判断します。住人が出入りする際に、玄関扉を開けてすぐに道路があると危険だからです。この状態は家相や風水のことを全く知らない人でも「良くない」と理解できるのではないでしょうか。

さらに家相学上では、道路から入ってくるはずの「環境の気」がうまく住宅に入ることができないという点からも、玄関前にスペースの余裕がない家はあまり良くない環境と考えます。

では、どのようなアプローチが良い気を取り込む形で、どの程度の長さが必要なのでしょうか。

理想的なアプローチの長さ

理想的なアプローチの長さは、前面道路の幅と建物の面積、そして敷地の広さなどを考慮します。前面道路の幅は歩道を含めて4メートルから8メートルが一般的です。

アプローチの幅は1.35メートル以上設ける事をお勧めします。だいたい大人2人がすれ違うことのできるくらい幅があれば大丈夫です。これ以上狭いと歩きづらい印象を受けますし、外から入ってくる気の量も少なくなってしまいます。

アプローチの長さは、家の奥行以上にとることができると理想的です。つまり、大きい建物ほど、奥行きが長くなり、アプローチも長く取る必要が出てきます。

しかし、庭の広さが限られている場合、直線のアプローチではなかなかその長さを確保することが難しいのではないでしょうか。その場合、アプローチの形状で曲線状のデザインにしましょう。この形が多く見られるのは、長さを確保することになるからです。

アプローチスペースを取れない時には

理想的なアプローチのスペースと長さを取ることは、土地が広く確保できる地域でないと実現化することはかなり難しいでしょう。東京や大阪などの住宅地では広い土地がなかなかないので無理ではないでしょうか。その場合はどうすれば良いかご紹介していきます。

玄関前にあまりスペースがない場合、理想的なアプローチを作ることは難しくなってしまいます。そのようなときは、アプローチの長さではなく、ポーチの幅にゆとりを持たせるようにしましょう。

道路からポーチまでの空間を面積的に広めに作るのです。

広めのポーチを作ることで、玄関を開けてすぐに目の前に道路が迫っているような感じが和らぎ、危険を回避する事にも繋がります。

住人が危険やトラブルに巻き込まれることなく、日々成長・発展するように考えられているのが家相や風水です。この考え方を基準にプラン設計をするようにしましょう。

アプローチと駐車スペースが一緒な場合

玄関アプローチとカーポートを一緒にしないように気を付けてください。人と車の出入り口は別々にするほうが良いでしょう。なぜなら、下記のような理由があるからです。

  1. 危険
  2. 人と車の気の質が違う
  3. 玄関ドアから排気ガスが家の中に入る

それでは、順番に解説します。

1.危険

車の出し入れをするタイミングに、たまたま玄関から家族が出ていきたという状況を想像してみてください。もしも、死角に入っていたら事故になりかねません。

2.人と車の気の質が違う

車は物質ですから、人とは扱いが違います。持っている気が違うものが、同じ出入り口から入ることは、気が乱れるため良くないのです。

しかし、土地や接続する道の関係で、どうしても難しい場合は、床の仕上げ(デザイン)や高さを変えましょう。

たとえば、カーポートの土間コンクリートにして、玄関へのアプローチはタイルにしたり、飛び石を埋め込んだりして、仕上がりに違いを作れば大丈夫です。

また、低くても良いので、少し段差を作ったり、花壇などで仕切ったりすることができたらさらに良い状態になります。

3.玄関ドアから排気ガスが家の中に入る

玄関を開けたときに、車の排気ガスが家の中にダイレクトに入る状態だとしたら、家族の健康を害することになります。玄関からは周辺環境の気、敷地の気などが家の中に入るのです。その時、排気ガスも一緒に取り込んでしまいます。

すると、排気ガスがほかの気と一緒に家全体に広がってしまうことになるのです。そのため、排気ガスが玄関にダイレクトに入るような位置には車を駐車しないようにしましょう。

道路から玄関までのアプローチが取れなかったり、玄関前に駐車スペースを確保しなくてはならなかったりする場合は、腰高の高さの壁を作ることでダイレクトに家の中に排気ガスが入ることを防ぐことができます。敷地に余裕があって設置が可能であれば排気ガスが当たるところに腰高の壁を作りましょう。

階段状のアプローチの場合

道路と家との間に高低差がある場合、階段やスロープなどで結ぶことになります。ただし、階段やスロープを結ぶ際には、注意点があります。

道路から下がって家に入るよりも、基本的には上がって入るほうが良い気が入る家です。ただし、あまりにも高低差がありすぎる状態はよくありません。2メートル以上高低差がある階段アプローチが必要とする土地は避けた方が無難です。

家相では、急激な変化を嫌い安定を吉とするからです。あまりに高低差の激しくなってしまうような土地は選ばないようにしましょう。どうしてもそのような土地に家を建てなくてはいけない場合は、安全に使用することができるように、階段の幅を広めに確保すると良いでしょう。

道路から下がって玄関がある場合は、ゴミやホコリ、雨水などが貯まりやすくなります。また、世間から見下される気が入るためおすすめできません。どうしても仕方がない場合は、玄関の位置や間取りを吉相(良い家相)にするように配慮しましょう。

門を設置して運気を取り込む

近頃の住宅ではあまり見られなくなっていますが、道路からアプローチへ入るところには門を設置しましょう。門があると格が上がり、外部からの危険な侵入者を防ぐために良いとされています。

また、外気(がいき)という世の中の動きを察知する気が門を通して家に入ってくると家相では、定義されているからです。逆に、門が無い家は外気が入ってこない=良い情報が入ってこない家ということになります。

ただし、門と玄関は一直線で結ばれる位置に無いほうが良いでしょう。その理由は下記のとおりです。

  • 外部からの侵入者があった場合、玄関と門が直線だと防ぎきれない
  • 門扉が開いているときに玄関を開けると家の中が見えてしまう

このように防犯上の理由で、門と玄関の位置は直線にならないようにずらして設置しましょう。

門を設置する際には、家全体とのバランスを重視して、大きすぎることの無いように気を付けてください。門ばかりが立派で家の大きさと不釣り合いな場合は、悪い気を周辺から集めてしまいます。

門を作るスペースがない場合

野外照明や置物、鉢植えなど対になるものを出入り口の両脇に置きましょう。置く位置は、道路とアプローチとの境目が理想的ですが、難しい場合は下の写真のように出入り口の手前でも構いません。

沖縄県で魔除けとして親しまれているシーサーは、対になっていますし、門の役割を果たしてくれるアイテムとしてお勧めです。

門を設置することが一番ですが、どうしても難しい場合は、対になるものを出入り口付近に置いて、外からの運気を家に取り込めるようにしてください。

まとめ

道路と玄関との距離が近すぎる家は、危険が伴うため良い気が家の中に入ってきません。玄関前はゆったりとしたスペースを確保し、なるべくアプローチを設けましょう。

アプローチを設けるスペースがない場合は、ポーチを広めに作るようにしてください。このとき、階段状でも構いませんが、あまりにも高低差がありすぎると悪い家相となります。できるだけ段差や勾配が大きくない形状にしましょう。

家の周辺環境からの運気や、世の中の動きや情報は、門を通して住人に届けられます。しかし、門がないとタイムリーな良い情報を受け取ることができないのです。
敷地にスペースのあるかたは、ぜひ門を設置して運気アップをしましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。