屋外に設置する灯油タンクやプロパンガスのボンベは、どこに置いたらいいのかと相談を受けることがあります。家相の観点から見ると、相性の良い場所と置いてほしくない場所があるのです。
家相では家の中だけでなく、庭など敷地に置くものにも住人は影響を受けると考えます。そのため、屋外に置くものの位置にも配慮してほしいのです。
このページでは、灯油タンクとプロパンガスのベストな配置について解説していきます。
灯油タンクとプロパンガスのボンベ
屋外に設置するホーム灯油タンクは、降雪地や寒冷地で見られる暖房用の灯油をストックしておくステンレスや亜鉛メッキされた鋼板で作られたものです。
中に入れる灯油は液体ですから、水と相性の良い方位に設置すれば運気をあげてくれますが、悪い方位だと逆に運気を下げてしまいます。
同じように、プロパンガスのボンベ(容器)も水と相性の良い方位に設置してほしいものの一つです。プロパンガスというと、気体のイメージだと思います。しかし、ボンベの中身は液体なのです。
プロパンは圧力を加え、一定の圧力以上になると気体が液体になります。LPガスのボンベ(容器)内にあるプロパンは、圧力がかかった状態の液状になったプロパンが入っているのです。
そのため、プロパンガスのボンベも灯油タンクと同様に、水と相性の良い方位に設置されているかどうかで運気を左右します。
特に、西エリアに設置すると金運を落としてしまい、南エリアだと家族間がもめてしまうので注意が必要です。それでは、その理由を詳しく解説していきます。
水と相性の良い方位とは
水と相性の良い方位は、東、東南、北西のエリアになります。家の中心から見てこれらのエリアにあれば問題ありません。しかし、西に配置すると金運を落としてしまい、南に置くと争い事が起こりやすくなるのです。
これは、五行説(ごぎょうせつ)という家相や風水の考え方のもととなる思想から由来しています。
相性の良い関係性(相性・あいしょう)
外側の緑色の矢印が相性の良い関係性を示しています。
- 水生木…水は木を育てる
- 木生火…木がこすれあって火が生まれる
- 火生土…火によって燃えた木は灰となり土が生まれる
- 土生金…土の中から金が掘り出される
- 金生水…金は冷えると表面に水滴がつき水が生まれる
相性の悪い関係性(相剋・そうこく)
内側の赤色の矢印が相性の悪い関係性を示しています。
- 火剋金…火は金を溶かす
- 金剋木…金(金物)は木を切り倒す
- 木剋土…木は土の栄養を吸い取る
- 土剋水…土は水をせき止める
- 水剋火…水は火を消す
この五行図から、あらゆる物の配置を決定していきます。
先ほどお伝えしたように、灯油や液化プロパンは「水の性質」を持つものです。そのため、水と相性の良い「木の性質」を持つ東と東南、「金の性質」を持つ北西に置くと良いでしょう。
ここで注意していただきたい点は、「金の性質である西は、水の性質と相性が良いのですが置いてはいけない」ということです。
西に水の性質のものを置くと金運を下げる
西は金銭、飲食、恋愛など人としての悦びや楽しみ、趣味などの運気を左右する方位です。
五行図では、水の性質と相性のいい方位にあたります。しかし、西に水に関するものを置いてはいけません。西に水に関するものを置くと運気を下げてしまうのです。
西は夕方になると西日が入りとても暑くなります。夏場はかなり気温が上がり、温度管理が大変でしょう。そんな方位である西に、生ものを置いておくとすぐに腐ってしまいます。食べ物だけでなく、水も同じです。
お風呂や洗面など使用している場合、水滴が残っていたらすぐにカビが発生してしまいます。西にある水の管理は手間がかかるのです。
灯油やプロパンガスのタンクには液体が入っています。西に水に関する物は傷みやすいので、品質管理がしづらいのです。また、腐ったものを置いておくと、金運を腐らせてしまうと考えます。そのため、西に水に関するものは配置しないようにしたいのです。
西ってどこからどこまでの範囲?
西に置いてはいけませんが、正確に東西南北を調べる必要があります。西ではないと思っても、正確に調べたら西の方角である可能性があるからです。
西を正確に調べる際、風水や家相において正しい方法があります。以下の図をご覧ください。
西とは、家の重力中心から見て西側30度の範囲を言います。家相鑑定では、東、西、南、北が30度、北東、北西、南西、東南を60度の範囲とするのです。
灯油タンクやプロパンガスのボンベは家の外に置きますが、家の中心から見て方位を判断していきます。家の中心は重力の中心です。
1階平面図を1辺が15センチから20センチくらになるよう縮小コピーして、外気と同じ温度や湿度になる玄関ポーチ、ウッドデッキ、ベランダ、地面から張り出していない出窓は切り取り、先の細いペンなどでバランスを取って中心を割り出しましょう。
中心が見つかったら、そこから真西をコンパスなどで割り出し、北へ15度、南へ15度測ってエリアを確定させてください。これが西の範囲です。
南に水の性質のものを置くともめる
南は「火の性質」の場所です。火の性質である南に、水の性質のものを置くと五行図で「火剋水」と示されているように、エネルギーのぶつかり合いが起きてしまいます。
つまり、家族間でもめることになるのです。南に水に関するものを置くと感情的な言い争いが起こる可能性が高まりますので、南には配置しないでください。
まとめ
灯油タンクやプロパンガスのボンベは水の性質を持つものです。水と相性の良い東、東南、北西に配置しましょう。
くれぐれも西と南には置かないでください。西は金運を下げ、南はケンカや闘争が起こってしまいます。
家の重力中心からそれぞれの方位をしっかりと割り出し、適材適所に置くようにしましょう。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。