住宅地をめぐっているときに、公園のように見えるけれど、なんだか普通と違うと感じる場所があったという経験はありませんか。それは調整池(ちょうせいいけ)といいます。

調整池とは、大雨や台風など、雨がたくさん降った時に一時的に水を貯めて、排水するために設置されたものです。

もしこれから新築するための土地を探しているときに、調整池の横の土地が空いていたら選びますか?調整池があることについて、どう判断したらいいか迷うのではないでしょうか。

このページでは、公園のように見えて実は雨水の氾濫から住宅地を守るために設置された施設である調整池について、家相風水の観点から解説していきます。

調整池の役割とは

調整池(ちょうせいち、ちょうせいいけ)とは、集中豪雨や台風など一時的にたくさんの雨が降ったときに、いったん受け止めて徐々に放流させるための施設です。一気に放流すると河川が氾濫する可能性があるため、地域によってこのような施設を設置しています。ダムのような役割と言ってもいいかもしれません。

調整池にはいろいろな形態があり、河川のすぐ横にコンクリートブロックで囲ったものや駐車場や運動場の地下などに設置される場合もあります。

近頃の分譲地によく見られるようになったのは、アスファルトで覆われた土地が多く、雨水が地下へ浸透しにくくなったからです。そのため「雨水調整池」と呼ぶこともあります。

集中豪雨や局地的豪雨が近年増えてきており、下水道の処理能力を超えることは少なくありません。住宅地にとってはとても重要な施設です。

また、地域の浸水を防ぐ目的はもちろんですが、集中豪雨のピークはほとんどが短時間なので、一時的に降水を受け止めたあとは公園として活用できることも設置されることが多い理由の一つでしょう。

調整池が隣にある土地を購入する際の注意点

調整池の管理はどこがするのか気になることと思います。もし衛生上の問題や設備の不具合などがあったとき、どこに連絡すればいいのかを確認しておきましょう。

大きな雨水調整池であれば、自治体へ移管されていることが多いものです。しかし小規模な雨水調整池は、宅地開発業者がそのまま所有・管理している場合もあります。

雨水調整池はもともと雨水をためておくための場所です。問題が起きてからどこが管理しているのかわからないとならないように、購入を決定する前に定期点検・清掃・管理がどのように実施されているのかを確認しておくことをお勧めします。管理者に連絡することが起きてくるのはどんな場合があるのでしょう。

調整池が隣接している土地の問題点

ここまで述べたように、調整池にたまった雨水は間違いなく排水されます。

しかし梅雨時など数日間水が溜まっている状態を考えると虫、カビ、コケなどの発生による衛生面や小さいお子さんがいる場合は安全面が気になるのではないでしょうか。

排水がうまくいかず雨水がたまることがある

調整池に水が溜まっている日数は、平均的に2~3日程度といわれています。ただ、排水する箇所がゴミや砂で詰まってしまうと水はけが悪くなり、1週間程度雨水が残る場合もでてきます。

もし気になる状態になったら上述したように、調整池を管理しているところに連絡をして迅速に処置をしてもらう必要が出てきます。本来調整池は水が溜まっていない状態が正常ですから、すぐに処理をしてもらえるはずです。

雨水がたまると虫が発生しやすい

雨水がたまりだすと、微生物や虫などが発生するため小鳥やカラスなどが集まってくることがあります。

水がたまることで発生する虫といえば、蚊やユスリカではないでしょうか。ユスリカは魚のエサ等で使う赤虫が成虫になったもので、見た目はとても蚊に似ていますが、刺したり血を吸ったりはしません。春と秋に大量に発生する虫です。血は吸わないとはいえ、大量発生するとなると不快であることは間違いないでしょう。

実際に調整池と隣接する土地に家を住んでいる方は、網戸が開けられない、洗濯物を取り込んだ際に一緒についてくることがあるなどとおっしゃいます。

調整池の横の土地は家相風水的に購入しても良い?

調整池は降水量が多いときに雨水をためて排出する役割がありますが、1年のほとんどは水が溜まっていません。そのため通常は公園やテニスコートなどの運動施設として利用される土地です。

調整池は地域にとって大変重要な役割を担っていますから、のちのち開拓されて何か別の建物が建つということはありません。

つまり調整池に面した住宅であれば、隣に高い建物が建つことはありませんから、自然光がたくさん入る明るい家になるといったメリットがあります。また、隣に建物が建たないことで開放感も味わえます。

ただ、調整池は水を貯めるために土地が掘られて低くなっていますから、購入しようとしている土地対してどちらの方位にあるかが吉凶を分けるポイントとなるのです。

それではここから家相や風水の観点から見る調整池について詳しく解説していきます。

調整池による自然光と運勢の関係

土地を選ぶ際に重要視してもらいたいことの一つに「採光」があります。周囲を高い建物に囲まれた谷間のような場所だと自然の光が入りづらく日中でも電気をつけておかないと暗くて生活しづらくなるものです。

家相や風水は自然に光が家の中に入ってくることを吉としています。

とくに家の中心は、その家での生活の中心、心(メンタル)の中心を表すこととなりますので、明るくあたたかい空間であることが理想的です。隣が調整池の場合、高い建物が建つことはまずありませんので、窓の位置にそれほど創意工夫を施さなくても十分に採光を取ることができるためとても良い土地と考えます。

調整池による土地の傾斜と運勢の関係

調整池は雨水をためるために周辺の土地と比べると掘られていて低くなっているはずです。隣の土地が低いと大凶になる方位があるため注意しましょう。

家相や風水は自然から学ぶ環境学です。発展する気を持つ朝日が昇る東から南にかけては、自分の土地よりも低くてたくさんの光が入る方が良いと考えます。

その逆に西から北にかけては、土地が高い方が良いとしてるのです。西は沈む太陽の光が満ちる方位であることと強い日差し(西日)を避けること、北はもともとあまり光が入らない方位であることからこのように考えます。

また、西は金運を左右する方位です。西は高い方が良いので、西の土地が低い=金運のない土地と判断するのです。そして、調整池が北にあり、北が低い状態だとメンタルが弱くなります。落ち込みやすく、悩み苦労を抱えやすくなるだけでなく、頼れる人がいなくて孤独感を感じることになってしまいます。

調整池により水がたまることと運勢の関係

調整池は水が溜まりますので、調整池が自分の土地から水と相性の良い方位にあるのか、それとも相性が悪い方位にあるのかを確かめましょう。

水と相性が良い方位は、東から東南です。東から東南にかけて調整池があれば、発展的で積極性があり、明るく前向きなエネルギーを得ることができます。その逆で西に調整池があったら、金運がダウンし、さらに人生の楽しみがなくなってしまうでしょう。金運ダウンというのは、入ってくるお金が少なくなるということだけでなく、出ていくお金が多いということでもあります。

くれぐれも西に調整池のある土地は購入しないようにしてください。

まとめ

調整池に隣接する土地の場合、調整池が土地に対して東西南北どちらの方位になるのかしっかりと確認しましょう。

東、東南、南の場合は、とても良い影響を受けることができるので購入をお勧めします。逆に西や北だったら購入を見合わせた方が良いでしょう。特に西は金運ダウンにつながりますので、せっかく新築をして、入居したのに支払いに追われて人生を楽しめない状態になる可能性があります。
ただ、どうしても西に調整池がある土地を気に入ってしまったり購入してしまった場合は、家の建て方を工夫して凶を立ち上げないように調整するしかありません。そのような場合はご相談いただければと思います。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。