アウトドア用品、DIYに使用するもの、冬用タイヤなどは、家の中に収納するにはちょっと汚れそうだし、場所を取るし、外に収納スペースが欲しいなと思うことは無いでしょうか。

また、家族が増えると、スキーやスノーボードなど、季節に合わせて使用するものを人数分収納しなくてはならなくなり、片づけるスペースが不足する場合があるかと思います。

そんな時には、物置や倉庫を設置したいと考える方が多いものです。家庭用の収納スペースを物置、業務用の比較的大きなものを倉庫といいます。

ただ、物置や倉庫は、家相や風水に影響を与えてしまうため、注意して設置しなくてはなりません。

このページでは、物置や倉庫を設置する際に、家相や風水ではどのように考えるのか、鬼門や裏鬼門に置いても良いのかなどについて詳しく解説をしていきます。

このページの記事内容について2分程度でまとめた動画はこちらです。

家相・風水における物置や倉庫とは

家相では、外気と遮断された空間である物置や倉庫は、母屋に対して「別棟」や「離れ」として扱います。もし、母屋の家相に欠けがある(引っ込んでいて家相が悪い)場合は、物置や倉庫で補うこともできます。その逆に、物置や倉庫の設置場所が悪いと、家相を悪くしてしまう(欠けを生じさせてしまう)こともあるため注意が必要です。

ただし、コンクリートブロックの上に置いただけのものは、「別棟」や「離れ」としての役割は果たしません。基礎をしっかりと施したものに限ります。

ですから、ホームセンターなどで、売られている比較的小さいもので、基礎をしていないものは、家相や風水に影響を与えているとは見なしません。

例えば、このような感じです。

物置は小さく、足元はブロックの上に置いてあるだけです。地面に固定されていません。おそらく、地震が来たらすぐに倒れてしまうでしょう。

このような置き方であり、さらには比較的小さい物置は家相に影響しませんので、場所や置き方などは気にせずに設置していただいて結構です。

また、犬小屋のように、1面が空いていて、外気にさらされており、温度や湿度が外と同じ状態の場合は、家相や風水に影響はありません。

一方で、個人的な趣味のスペースとして物置を部屋のように使用する場合は、外気と遮断されているため、別棟となり、家相や風水に影響します。このように、物置や倉庫はどのような形状かによって、家相に影響を与えるため、慎重に設置しなければいけません。

物置や倉庫の基礎工事

それでは、物置を意味のあるものとして、活用する方法をご紹介します。

家相が悪い場合は、基礎をしっかりと施して設置することで、家相や風水を整えることができるのです。物置や倉庫を利用して家相を変えたい場合は、ブロックの上に置くだけでなく、しっかりと地面に固定をしましょう。

例えば、以下はカーポートの中に物置を設置しているお宅です。

コンクリート面にビス打ちをして、しっかりと地面に物置を固定してあります。このひと手間で、転倒防止になるだけでなく、家相に影響するのです。

このような足元をしっかりと固定する工事のことを「アンカー工事」と言います。

アンカー工事は、このようにブロックの上に物置を乗せるだけでなく、地面に対してしっかりと固定します。これで、転倒防止になるだけでなく、家相鑑定上では「別棟」として扱われることになるのです。

このとき、物置や倉庫を置く部分を全面コンクリートにする必要はありません。倉庫の足の部分に基礎を施すだけでも良いので、地面にしっかりと固定しましょう。

こうしたアンカー工事は、施工業者によって値段はそれぞれ違いますが、ブロックの上に置くだけで済ませるよりも、1~2万円ほど多く払うことになります。

この工事を施すことで、別棟として家相や風水に影響を及ぼすことになるのです。

家相・風水で考える物置や倉庫のベストな設置場所

置く位置によって、物置や倉庫を敷地や建物の家相や風水の「欠け対策」に使うことができます。

欠けとは、家の形が引っ込んでいて、エネルギーが足りない部分のことです。これを凶相(きょうそう)といいます。家の形の理想形は、四角い家にちょうどいい幅の張り出し(張り)があることが理想的です。

ちょうどいい張り出しとは、下記の図のような出っ張りを指します。

せっかく物置を設置するなら母屋との関係性を確認して、家相や風水が良くなる位置に設置しましょう。物置や祖倉庫は、同じ敷地内で母屋から1m以上離して設置すれば、吉作用を得ることができます。つまり、家相の「欠け(引っ込んでいて家相の悪い部分)」の延長線上に設置した場合は、欠けを埋める役割をすることができるのです。

庭に置く物置や倉庫ですが、ベストな設置方位は家の重力中心から割出します。家相は、「東、西、南、北を30度」「北西、南西、北東、南東は60度」で見ていきます。

設置の仕方によって、2つ以上の方位にまたがる場合は、面積的に大きな方を主に受ける影響として考えてください。

家相を良くするために物置や倉庫を置く場合は、母屋から最低1mは離して置くようにしてください。近すぎて物置と母屋の間に隙間が無く、人が通れないような状態の場合は、母屋に含めて考えなくてはなりません。例えば、以下のような倉庫です。

足元を固定して、母屋に接触した状態で設置した場合、物置は冷えた空間であるため、凶の要素が強く出てしまいます。1メートル以上離して置くと良い影響が得られるのですが、上の写真のようなくっついた状態だと家相としては、良い効果を得られないのです。

鬼門(北東)に物置や倉庫は設置してはいけないものなのか

例えば、以下のような家の形だとしましょう。この家は、鬼門と呼ばれる北東方位が欠けているため凶相です。

一般的な風水のサイトや本には、「鬼門である北東に物置や倉庫を置いてはいけない」と書かれています。ただ、このままだと、鬼門欠けの生活から逃れられません。

鬼門欠けの生活とは、親、親戚、兄弟など血縁関係の問題、さらには、土地や相続の問題が出ます。

そのような状態から回避する対策は、改築するか、母屋から1メートル以上離して、欠けている場所に、物置や倉庫などの別棟を設置するしかありません。

例えば、以下のような配置にします。

鬼門は、敷地の気が立ち上がる位置であり、注意が必要な場所です。鬼門も方位で家が欠けていなければ(鬼門欠けでなければ)、気の立ち上がりを邪魔する可能性があるため、鬼門に倉庫を置かないほうが良いでしょう。しかし、欠けている場合は、それが原因の問題が起きているはずです。その問題を軽減するためには、欠けを埋める必要があります。

改装工事で埋めることができれば、すぐにでも行うと良いでしょう。しかし、難しい場合は、ぜひ基礎をしっかりした物置を置いて欠けを無くしましょう。

欠けを補うパワーは、設置する物置や倉庫の大きさに比例します。敷地における大きさに合わせる必要がありますが、可能な限りできるだけ大きいものを置くようにしてください。大きすぎると良くないということはありません。

裏鬼門(南西)に物置や倉庫を置いて良いものか

なお一般的な風水の本やサイトなどには、「裏鬼門である南西には、絶対に物置を設置してはいけない」と書かれています。

南西に物置を設置すると、家族に病難の災いが降りかかる」と記載されているようです。しかし、先ほど鬼門に物置を設置することについて述べたように、南西が欠けている場合は、凶相を回避する対策の一つとして、積極的に物置や倉庫を置いてください。

そうしないと、南西の欠けが埋められないからです。南西が欠けていると、生活基盤力の低下、引きこもり、ニートなどの問題、婦人科系、内臓の不調、リュウマチや肩こりなどの問題が起こります。

例えば、以下のような家の場合、南西(裏鬼門)欠けの凶相です。

このように、裏鬼門である南西が欠けているのであれば、早急に南西の欠けている方位に、家から1メートル以上離して倉庫を設置しましょう。

鬼門・裏鬼門に物置や倉庫を置くときの注意点

鬼門と呼ばれる北東は、気が立ち上がるところです。この位置が全面コンクリートで埋まってしまうと、やる気が起きなくなってしまいます。また、親戚・親・兄弟などの血縁関係に問題が生じることもあるので注意が必要です。

一方で裏鬼門と呼ばれる南西は、実行力をつかさどる方位です。南西をコンクリートで埋めてしまうと、行動力が低下してしまいます。また、女性に禍が起こったり、生活基盤力が無くなったりします。

そのため、一般的には鬼門や裏鬼門に倉庫を置いてはいけないといわれているのです。

しかし、鬼門や裏鬼門が欠けている家に住んでいるのであれば、物置や倉庫を置いて、家相の凶を補正した方が良いのです。そのため、すぐに設置しましょう

鬼門や裏鬼門に物置や倉庫を置く際の注意点をあげてみます。

  • 綺麗に整理整頓しておく
  • 無駄なものや不要なものは早めに処分する
  • ときどき換気をして空気をよどませないようにする
  • 倉庫がサビるなど、朽ちないようメンテナンスに気を配る
  • 老朽化を感じた場合は早めに新しいものに変える

これらに注意して設置するようにしてください。

物置を設置すると良い方角

西・北西・北は、物置の置き場所としては無難な方位です。高さ制限もなく、お好みの物も選んで設置していただいて構いません。

ただ、東・東南・南は朝日が昇り、正午までの明るい太陽の光が入る方位です。大きな倉庫を置いて、せっかくの太陽の光を遮断することのないように気をつけましょう。物置を設置しても採光が充分に取れるようであれば問題ありません。

玄関前や玄関横に物置を置いても良いのか

玄関先は、外からの気が家の中に入る通路です。玄関先は外から入ってきた気のパワーを弱めてしまったり、汚してしまったりすることのないように、不浄なものを置かないようにましょう。

しかし、以下の写真の家のように、玄関前が引っ込んでいて、欠けている状態の場合は、置いて欠けを埋めたほうが良いので、置いてください。

先ほど述べたように、玄関前は「不浄なもの」を置きたくない場所です。しかし、綺麗に整理整頓されて、管理の行き届いた状態を保っていれば、物置や倉庫を置いても構いません。

現在は、おしゃれな物置小屋もいろいろあるようですから、個性的な物置小屋をアクセントとして置くと素敵な趣になるものです。母屋とバランスの取れた物置小屋を探してみてください。

物置の色は家相や風水に影響するのか

近ごろの物置は、いろいろな色が選べるようになってきています。色にもエネルギーがあり、各方位によって相性がありますので、物置の色も注意が必要です。

物置を設置する方角と色

それでは、各方位と相性のいい色を一覧にして紹介します。

方位 相性の良い色
白・黒・グレー・オレンジ・ピンク・金・銀・青・緑
北東 黄・茶・ベージュ・赤・紫・オレンジ・ピンク・金・銀
青・緑・白・黒・グレー・赤・紫
南東 青・緑・白・黒・グレー・赤・紫
赤・紫・青・緑・黄・茶・ベージュ
南西 黄・茶・ベージュ・赤・紫・オレンジ・ピンク・金・銀
西 オレンジ・ピンク・金・銀・黄・茶・ベージュ・白・黒
北西 オレンジ・ピンク・金・銀・黄・茶・ベージュ・白・黒

色と各方位にはそれぞれ性質があります。

例えば、南は火のエネルギーを持っています。そこに、水のエネルギーを持つ白・黒・グレーの物を置くことは避けてください。火の性質と水の性質がぶつかりあうことにより、感情的なぶつかり合いが家庭内で起こります。

せっかく置くのであれば、設置する方位を確認して、上記の表にある相性の良い色の中から選ぶようにしてください。

物置も整理整頓が必要

物置は物を収納する場所です。しかし、なんでも入れて詰め込んで管理しない状態ではいけません。家の中ほど気を使う必要はありませんが、整理整頓して、出したいものがすぐに見つかる状態に保つようにしましょう。そのためには、不要なものは早めに処分をして、貯めこまないように気を付けてください。

風水では、古くて使わないものには、陰の気が宿り、運気を落とすと考えます。この写真の物置のように、スッキリとしていて、何が入っているか見やすく、さらに必要なものが取り出しやすい状態が理想的です。また、あまり使わない物は汚れを取り、手入れをしてから収納するようにしましょう。

ゴミの一時保管場所として使用する場合もあるかと思いますが、その場合は、ちゃんとごみの収集日には、しっかり出すようにしてください。

まとめ

倉庫や物置は、母屋に対して「離れ」や「別棟」として扱われます。設置位置によっては、家相の悪い部分(欠け)を補うことができます。ただ逆に、家相を悪化させる場合もあるため、注意が必要です。

倉庫や物置は、一般的に「鬼門と呼ばれる北東や裏鬼門と呼ばれる南西に設置してはいけない」とされています。しかし、家の北東や南西が欠けていて、改修工事ができない場合は別です。設置することで、欠けを補うことができるため、そのような場合は設置をお勧めします。

このとき、母屋から1メートル以上離して設置し、色にも気を使うようにしましょう。置き方や相性の悪い色を用いると、凶を強めてしまうこともあるので注意してください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。