お風呂はただ身体の汚れを洗い流すためだけにとどまりません。のんびりとあたたかいお湯に浸かることで、心身ともに疲れが取れることやリラックスできるプライベート空間です。

しかし家の中での浴室は、湿気がこもりやすく老朽化を一番感じやすい場所でもあります。平均的に15年から20年くらいでリフォームされる方が多いようです。

火と水を使い汚れやすく傷みやすい浴室は、設置するときやリフォームの際に家相上注意しなければならない場所になります。

このページでは家相の観点から、運気の上がる「お風呂に良い位置(方角)」「各方位別のお風呂におすすめの色」を解説していきます。

これから間取りを決める方やリフォームをお考えの方は、浴室によって運気が落ちないように参考にしてください。

こちらの記事を2分程度でまとめた動画はこちら

お風呂(浴室)の位置は水と相性の良い方位にしよう

お風呂(浴室)の位置として良い方角と色は?

家相や風水のもととなる東洋思想には、五行(ごぎょう)の考え方があります。

五行とは、木・火・土・金・水(もっかどごんすい)の5つの性質にものごとを振り分ける思想です。さらに家相は風水と違い、ベースに九星気学の思想があります。九星気学では、世の中すべての物ごとを5種類に分類する五行を用いてあらゆることを判断していきます。

五行説では、相性がよく生み出す関係を「相生(そうじょう)」相性の悪い攻撃する関係を「相剋(そうこく)」といいます。

相生関係(緑の矢印)について解説していきます。

水は木を育て、木はこすれ合って火が生まれ、火は燃えることで灰になって土となり、土の中から金が掘り出され、金が冷えることで表面に水滴が付き水が生まれます。このように生み出すエネルギー循環を良い関係性とみます。

一方の相剋関係(黒の矢印)をみてみましょう。

水は火を消し、火は金を溶かし、金(刀などの金物類とします)は木を切り倒し、木は土の栄養素を吸い取ります。攻撃する側とされる側の力関係は悪い循環であるといえます。

このような関係性が、この世の中にあるすべての物ごとに当てはまると五行説では考えられています。方位や色にもこの五行説にもとづく関係性があります。

お風呂(浴室)におすすめの方位

各方位の性質は、「東・東南」木性、「南」火性、「南西・中央・北東」土性、「西・北西」金性、「北」水性となります。

各方位の色は下記のとおりです。

  • 「東」ブルー
  • 「東南」グリーン
  • 「南」赤・紫
  • 「南西」ベージュ
  • 「西」オレンジ・ピンク
  • 「北西」金・銀・パール系
  • 「北」黒・白・グレー
  • 「北東」茶色
  • 「中央」黄色

お風呂(浴室)は水をたくさん使うので、五行図では「水」の性質を持つ設備に属します。このことから水の性質である浴室と方位の関係性は下記のとおりです。

  • 相性の良い方位は、木性の「東、東南」金性の「北西」
  • 相性が悪いのは、火性の「南」
  • 注意が必要な方位は、水性の「北」金性の「西」

各方位別に浴室を置いた際の見解について解説していきます。

新築やリフォームで浴室を設置する際の方位別の解説

437295

それぞれの方位に合った色づかいをすると、色のパワーも加わって生活をより豊かなものになります。

東・東南のお風呂(浴室)

朝日があたる東や東南は、水との相性が良いだけでなく、明るい日差しがお風呂(浴室)の乾燥助けてくれます。その太陽の殺菌効果で衛生的な浴室となります。水回りにおすすめの大吉方位です。

東や東南のお風呂(浴室)は、木性の「ブルー、グリーン」水性の「ホワイト、グレー」がおすすめです。
黒も相性が良い色ではありますが、黒い浴室は汚れが見分けにくいのでお勧めはしません。掃除がこまめにできる方の場合は良いと思います。

北西のお風呂(浴室)

水との相性が良い方位です。ひとことで北西といっても60度と範囲が広いので、北寄りの場合は北風を受けることにより寒いと感じることもあるでしょう。浴室暖房を使用するなど断熱対策をしてください。

暖色系の色を用いることで心理的にあたたかく感じる効果があります。色使いも工夫しましょう。

北西のお風呂(浴室)には、金性の「オレンジ、ピンク、金、銀、パール系」水性の「ホワイト、グレー」がおすすめです。
土性の「ベージュ、黄色、茶色」は北西と相性の良い色ですが、水のエネルギーとは合わないので、悪くはありませんがどちらかというと金性の色をお勧めします。

南のお風呂(浴室)

火の要素を持つ南は、水の性質の強い浴室には向きません。

南は、日光による殺菌効果はかなり高く、明るい浴室になります。しかし、家相の観点からは火と水のぶつかり合いが、家族間の争いに繋がると捉えます。これから間取りを考える段階でしたら避けるようにしましょう。

もうすでに南にお風呂(浴室)がある場合は、色でフォローしましょう。木の性質であるグリーンやブルーを洗面器などの小物に使用するようにしてください。水のエネルギーとの間を取り持ってくれます。

北のお風呂(浴室)

北は水性の場所であり、相性が良いように感じると思います。しかし、もともと水の性質のところにさらに水場を置いてしまうと、水のエネルギーが強すぎて影響が大きいため良くありません。悩みやすくなったり、冷え性になったりしてしまいます。

本来、北は湿気が多く寒い方位です。今現在北にお風呂(浴室)があるご家庭は、使用後はすぐに水を抜くなど常に換気や乾燥を心掛け、なるべく居間などとの温度差を出さないような工夫をしましょう。

北と相性の良い色にホワイト、ブラック、ブルーがありますが、色のエネルギーによって冷やしすぎてしまうのでおすすめできません。あたたかみのあるオレンジ、ピンク、グリーンを使用するようにしましょう。

西のお風呂(浴室)

西は金性で、北の水性とは相性の良い関係性です。しかし、西は違う見方をします。西に水回りを配置すると金運が逃げると家相では考えるのです。このことはお風呂(浴室)だけでなくトイレも該当します。

西に水回りがあると良くないとする理由は、西は日差しが強く水が貯まった状態だと腐りやすいからです。

これは家相の原点である九星気学で使用する「易(えき)」で西は「兌(だ)」の方位と定めていることも関係しています。兌は「りっしんべん」を付けると「悦(えつ)」になります。「悦」は悦び(よろこび)の字です。人としての「悦び」には、恋愛、経済(金運)、健康などがあります。

西に水に関するものを置いて、西日により腐ると悦びが腐る=金運が逃げる、恋愛運が無くなると考えるのです。西に水に関する設備は置かないようにしましょう。

現在西にお風呂があるお宅は使用後すぐに水を抜き、きれいに掃除をして換気を徹底してください。

そして、本来の西の色である「オレンジ、ピンク」の物を置いたり、思い切って良い色の浴槽や浴室にリフォームすることで凶のエネルギーを抑えましょう。

北東のお風呂(浴室)

鬼門と呼ばれる北東は寒くて暗い方位です。浴室はとくに暖まりにくく、湿気が多くジメジメしやすいため建物が傷みやすいです。

風水では、鬼門に水回りを置くと、気の動きが激しいため良くないとしている流派が多くあります。しかし、家相では家の形状が良い場合は、鬼門線(きもんせん)上に浴槽を配置しなければ問題無いとします。

鬼門線とは、北東と南西の真ん中を通る1本の線です。

この図では、緑色の線が鬼門線です。真北と真南、真東と真西を結ぶ線を正中線(せいちゅうせん)といいます。

鬼門線上は気の動きが激しい場所です。また、浴槽は水をためるため、陰の気が強くなります。そのため、鬼門線上に浴槽を置くと、陰の気が家全体に広がると考えるのです。

北東方位と相性のいい色は、火の要素である「赤、紫」土の要素である「ベージュ、茶色、黄色」金の要素である「オレンジ、ピンク、金、銀、パール系」です。

南西のお風呂(浴室)

裏鬼門にあたる南西は、昔湯を沸かす火が南西からの風にあおられるため、火事を起こしやすいとされ避けられていました。

しかし、現在は火でお風呂を沸かす時代ではありません。設備機器も進化し、必要以上に恐れることはないのです。西日対策をして快適な浴室づくりをこころがければ、南西に設置しても大丈夫です。

相性の良い色は火性の「赤、紫」土性の「ベージュ、茶色、黄色」金性の「オレンジ、ピンク、金、銀、パール系」です。

方位と相性の良い色を使う理由

お風呂(浴室)で大切なのは、風通しを良くしたりカビの発生を防ぐよう水気をふき取ったりして、常に清潔に保つことです。家族が入浴を済ませたら、すぐに浴槽の湯を抜き換気扇をつけるなど工夫をしましょう。

また、色彩は人間の心理に影響を与えます。北や北東などの寒い方位にある浴室には、あたたかみのあるカラーを使いましょう。浴槽の色をピンクやベージュ系にするだけで体感温度が変わります。

方位と相性の良い色を使うと運気が上がるだけでなく、疲労回復効果も高まり健康増進にもなります。方位と色の相性を検証しながら、快適な浴室を手に入れてください。

まとめ

お風呂(浴室)は多くの水を使用するため、陰の気が強くなります。お風呂(浴室)の位置は水の気と相性の良い方位に配置するようにしましょう。

また、相性の良い色を使用することで、風水の効果を得ることができます。設置するお風呂(浴室)の方位を確認して、各方位に良い風水カラーを使用して運気を上げていきましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。