本を読んだり書き物をしたり、研究や仕事などを行う部屋を「書斎」といいます。男性は一人になる時間や趣味に没頭できる部屋が欲しいと考え、自宅を建てる際には「書斎が欲しい」と思うようです。

ただ、一生懸命家族のために働いてくれるご主人のために「男の隠れ家」としての部屋を確保したいと思っても、ついつい子供部屋の確保が優先になり、お父さんのための書斎は削られる傾向にあります。

書斎はご主人の社会運を上げたり、才覚を表す大切な部屋です。少しでもスペースがあるなら、出世ができる方位に確保してあげましょう。

このページでは、家相や風水からみた「書斎を設ける際にベストな方位」や「書斎の役割」「机の配置」などについて解説していきます。

書斎の役割

家族が安心して暮らせる第一条件は、大黒柱であるご主人が健康で、仕事が順調であることだといえるでしょう。そのためには、ご主人が家庭内で気持ちよく過ごすことができる部屋を確保したいところです。特に家が仕事場になっている場合は、落ち着いて仕事に集中できる、独立した部屋をつくることが吉となります。

家で仕事をすることがない場合も、書斎を作ることで男性の社会運や父親としての家庭運に良い影響が出るので、間取り決めの際に考慮してください。

お子さんは、父の書斎で何かに取り組む姿を見て尊敬することで、家庭がまとまりやすくなることでしょう。さらに、子供と共通の趣味を楽しめるスペースにすると、親子関係を良くすることにも繋がります。

どうしても敷地面積が狭く、書斎がもてないという場合は、簡易的な書斎でもかまいません。寝室やリビングなどの一角を区切るなどして、書斎を設けるようにしてみましょう。最低限タタミ2畳のスペースがあれば、個性的な書斎コーナーを作ることが可能です。

逆に、書斎がない家は、ご主人が一人でくつろぎ、気持ちをリセットする場所がないといえます。その結果、仕事に意欲的に取り組めなかったり、肝心なところで判断力が鈍ったり、本来持つ力が十分に発揮できなくなってしまうのです。

良い書斎の条件

仕事や読書をメインに使用する書斎は日当たりが悪くても構いません。風通しが良く涼やかな場所が最適です。職種やご主人の個性にもよりますが、なるべく静かで落ち着く場所にすると集中力がアップします。

一方、趣味の部屋として使う場合は、光が入るように南側のスペースにしましょう。明るい部屋だと気分が上がりより楽しめるためおススメです。

設置位置

書斎を仕事部屋として使う場合は、玄関や台所など、生活音が発生しやすい場所の横に設置することはお勧めしません。居間の横も小さなお子さんがいる場合は音が気になることでしょう。特に家でも集中して仕事をしたいと考えるなら、生活音が聞こえない位置に設けるようにしてください。

趣味の部屋としての書斎の場合は、特に設置位置に規制はありません。

また、休憩を取る際や1日の疲れを開放したいときに、身体をリラックスしさせたり、気持ちをリセットさせたりするためには、ゆったりとしたスペースとソファーや観葉植物があると理想的です。

大きな窓は気持ちが散漫になり、落ち着いた空間にならないため、仕事のための書斎には向きません。しかし、窓のなく自然光が全く入らない部屋は凶を生む部屋になります。全体のバランスをみながら、程よい大きさの窓を設置するようにしましょう。

大きな窓がある部屋を書斎として使う場合は、カーテンやブラインドなどを使って明るさを調整してください。

机の位置

仕事運の上がる書斎にするためには、集中力が高まる位置に机を配置する必要があります。

重要視したいことは、イスに座ったときにドアや窓が背後にならないようにすることです。ドアが背後にあると、後ろが気になって集中力に欠けてしまいます。人間はうしろに空間が広がるほど集中力を欠く傾向にあるからです。そのため、良いアイディアが浮かびにくくなってしまいます。机の正面にドアがくるように配置するようにしましょう。

さらに、イスに座ったとき、うしろが壁になるように配置するのがベストです。
また、机を壁際に置く場合には、ぴったりとくっつけてしまわず、壁との間に隙間をとっておくと気の流れが良くなります。

書斎におすすめの方位

ここまで述べてきたように、通常の書斎は落ちついた部屋にすることが理想的です。あまり光が入りすぎない方位をおすすめします。しかし、趣味の部屋(ホビールーム)として使用する場合は、明るい光が入る部屋を選ぶとより楽しめるでしょう。

それでは、仕事や趣味との使い方を区別しない場合に、書斎をどの方位に設置すると良いか解説していきます。方位は広さよりも重要です。それぞれの方位には、特性や意味があり、その部屋を使用する人に影響を与えるため、間取り決めの際には気を付けてください。

精神を集中することができ、落ちついて長時間の勉強や仕事ができます。経営者に適しており、職場の人間関係も良くなる方位です。ただ、日当たりが悪いため、冬場は寒くなります。暖房設備を整える必要があるでしょう。逆に夏場は涼しくて快適な書斎となります。

北東

北と同様、日光があまり入らないので落ち着いた書斎となります。冬場は熱が逃げないような工夫や、インテリアを暖色系にまとめるなどの対策をする必要があるでしょう。

企画や開発など創造的な仕事や教育関係に携わる職種の方は東の書斎が良いでしょう。東は朝日が入る明るい方位です。仕事もはかどり発想力が得られます。

北西

資産運用などを仕事にされている方に向いている方位です。風通しが比較的よく快適な書斎になるでしょう。

西

午後や夕方にかけての強い射光のため精神力が低下し、思考力がにぶり勉強への集中力が欠けます。書斎として配置することは避けたほうが良いでしょう。

南西

西日が入るため、とくに夏場の夕方は暑くて仕事にならないでしょう。窓の位置を工夫したり、遮光カーテンで陽の光を調整したり工夫が必要になります。書斎としては西と同様であまりよくない間取りだと言えます。

趣味の部屋や、芸術の分野や美容系のお仕事に携わっている方の書斎としては南も良いでしょう。

ただ、南は陽の光がたくさん入ってきてしまう方位です。長時間の読書執筆は不向きとなり、早く疲労を感じるようになります。

中央

光が届きにくく、換気も難しいためカビやダニが繁殖しやすく書斎としては凶相(悪い家相)となります。中央に書斎は配置しないようにしましょう。

書斎にする部屋がない場合

書斎はご主人の仕事の効率アップや気持ちのリセットをするために設けたほうが良いスペースです。しかし、分かっていても、面積や予算の関係でなかなかそうもいかないことがあります。書斎にするほど、部屋に余裕がない場合はどうしたら良いのでしょうか。

そこで、部屋の一部分をワークスペースにするのがおすすめです。わざわざ部屋を作らなくてもいいため、面積に余裕がない場合でも手軽に書斎を造ることができます。

日当たりにこだわる必要はありません。なるべく、風通しがよく涼やかで、静かな落ち着く場所を選び集中力をアップさせましょう。

ただ、書斎を個室として設けた場合、家族との一体感が無くなってしまうことを心配される方がいらっしゃいます。確かに、家族が居間でワイワイと楽しそうにしているときに、書斎にこもっていると話についていけなくなることもあるでしょう。また、存在感もあまり感じてもらえなくなってしまう可能性もあります。

そのようなことが気になる場合は、居間の横に写真のようなワークスペースを設ければ、家族との一体感が保てます。家族としても気配が感じられることで安心感が得られるでしょう。

ただし、寝室にワークスペースを設けるのは良くありません。寝室と書斎は役割がまったく違うからです。

たとえば奥さんが寝ようと思っているのに、寝室の片隅から光や音が漏れてきていると寝つきが悪くなったり、安眠を妨害したりしてしまいます。どうしても、寝室にワークスペースを設けるのであれば、天井までしっかり壁を作って区切るようにしましょう。

まとめ

書斎としてもっとも大切なことは「落ち着いて仕事のできる空間を用意すること」です。また、机の向きも集中力を左右します。

ただし、仕事部屋としての書斎と趣味の部屋としての書斎には、適した方位がすこし違います。

このページで紹介した内容を上手に取り入れて、仕事場としての書斎は作業に集中できる落ち着きのあるくつろげる空間づくりを目指してください。また、趣味部屋としての書斎は明るく楽しい雰囲気の方位を選び充実した生活を送ることができるよう工夫をしましょう。

その家のご主人にとって最適な書斎は、仕事運や才覚に良い影響を与えます。ぜひ、一家の大黒柱として大切な存在であるご主人の運気をあげる書斎を設けるようにしましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。