「洗面所」と言えば、手洗いや洗顔をしたり身だしなみを整えたり、脱衣所、洗濯室などさまざまな用途を兼ね備えるスペースです。快適な生活を送るうえで無くてはならない場所ではないでしょうか。
しかし、間取りや風水の本を見ても、洗面所についてはあまり取り上げられていません。
このページでは、いろいろな用途を兼ね備える洗面所について、家相・風水の視点から間取りを考える際の注意点について解説していきます。
洗面所の役割り
洗面所は水回りとして扱います。浴室やキッチンほど水を使用することがないため、勘違いしてしまう方は多くみられます。しかし、家相・風水で鑑定する際は、水回りの設備として扱うので注意しましょう。
水回りは、配置に注意してください。真北真南を結ぶ正中線(せいちゅうせん)、北東と南西の中心を結ぶ鬼門線(きもんせん)のライン上にあたらないように配置しましょう。
これらのライン上は、気の流れやパワーが強いため、水回りがあったり汚れたりするとマイナスの気を強めてしまいます。もし汚れていたり、散らかっていたりすると良くない気を家の中に広めてしまうことになるのです。
ただ、ライン上から少し離すだけでも大丈夫になります。これから間取りを考える場合は気を付けるようにしてください。また、洗面脱衣室がこれらのライン上にあったとしても、洗面台の位置がはずれていれば問題はありません。
そして鬼門線上には、洗濯機などの電化製品を置かないようにしてください。
気が乱れやすいため壊れやすいからです。洗濯機の寿命はだいたい8年~10年と言われています。しかし、実際に鬼門線の上に洗濯機を置いていたご家庭の方に伺うと3~4年くらいで壊れてしまうそうです。
洗濯機は高額ですし、洗濯物は毎日出ますから、なるべく長く快適に使いたいものではないでしょうか。家相を意識して、少し場所を移動するだけで壊れにくくなります。ぜひ、洗濯機の置き場所も鬼門線の上に当たらないか確認して配置してください。
家相・風水では汚れている場所から悪い気が発生すると考えます。洗面台の周辺は汚れやホコリなども貯まりやすい場所です。
洗面台は洗面、整髪、手洗い、化粧、ひげそりなどを行うため、タオル、歯ブラシ、コップ、ドライヤーなどそれぞれの用途の合わせた多くのものを置くことになります。家族が増えるとその分乱雑になりがちです。
そのため、小まめに掃除をして清潔に保つように心がける必要があります。なるべく手入れのしやすい洗面台を選ぶようにしましょう。
洗面所に適した方位
洗面所の多くは、浴室の横に脱衣所とかねて設置されます。洗濯機コーナーがあったり、お化粧や整髪などで使われたりと1日のうちで、頻繁に出入りする場所です。時には、お客様が使用することもあるでしょう。
したがって、清潔感のある場所にするように心がけるようにしてください。
自然光が差し込む洗面所だと、気持ちの良い雰囲気でそれぞれの目的を果たすことができます。特に、化粧を洗面所でおこなう方は、仕上がりを左右しますので、なるべく明るい光を取りこみたいものです。また、朝の目覚めとともに使うスペースですから、ゆったりとしたスペースを確保したいところではないでしょうか。
気持ちの良いすがすがしい雰囲気を演出し、吉相(運気の良い間取り)にするためには、東や東南方位に設置しましょう。この方位は、朝日が気持ちよく入る方位です。さらに、風通しも良い状態を作れば衛生的にも、とても良い洗面所になることでしょう。
ただし風水では、洗面所で化粧をしないほうが良いとされます。これは、水のエネルギーが強い洗面所で、火の要素である化粧をすることで、その勢いを消してしまうという考えがあるからです。
しかし、どうしても洗面所で化粧をするほうが便利だという場合は、床や壁紙の色を明るい色にすれば、肌の手入れや化粧がしやすくなるでしょう。
洗面所を清潔に保つことで運気が良くなる
先ほど述べたように、洗面所は清潔な状態を保つ必要があります。
特に洗面所は水を使います。そのため換気が悪いと空気がよどみ、湿気がこもってしまいます。その結果、カビや雑菌が繁殖しやすい場所ともいえます。落ちた髪の毛やゴミなどをそのままにしていると床を痛めてしまうことになるでしょう。洗濯機の裏や下にホコリが貯まっている状態も衛生上とても悪い状態です。
洗面所に快適な間取り
家の中心の洗面脱衣室は避ける
このように洗面所は汚れやすいため、常に掃除や衛生面に気を付けなくてはなりません。したがって、自然からの光が届きにくく、風通しも悪くなりやすい家の中心に洗面所を設けることはやめましょう。
家の中心は光が届きにくく真っ暗な空間になりやすい場所です。風通しも悪いため、水を使う設備を設置するとカビやすく衛生的ではありません。また、家の中心に光も風も通らない空間を設けると、外からはわからない悩みや苦労を抱える生活となります。
西に水回りがある間取りは金運が下がる
また、金運を左右する西に水回りを配置することも避けなくてはいけません。金運を流してしまったり、腐らせてしまったりします。西は沈む太陽のエネルギーが満ちる方位で、夕方や夏場の日差しが強い方位だからです。ここに水回りである洗面所を配置すると、洗面台の排水溝や配管などにたまっている水が腐りやすく、悪い気を発生させてしまいます。これが金運を下げてしまうのです。
洗面所を西に配置するしか方法がない場合は、真東と真西を結ぶ正中線から洗面台をずらすように工夫をし、掃除を小まめにするように心がけてください。
よく鏡の向きや三面鏡であることを気にする方がいらっしゃいます。それよりも洗面所を配置する方位や位置が問題です。鏡の向きや形状は気にする必要はありません。それよりも場所と常に綺麗にしておくことが大切です。
あたたかい洗面所が吉を招く
洗面所の暖房については、あまり関心のない方が多いように思います。しかし、脱衣所を兼ね備えた洗面所の場合は特に暖房について考えて欲しいところです。
冬は特に、あたたかい浴室から出て、寒い洗面脱衣室で服を着る際に急激な温度変化によって、心臓麻痺や脳卒中などを引き起こす可能性があります。家相・風水では温度差を凶(悪い気)が立ち上がる原因と考えるのです。洗面脱衣室も暖房設備を備え、一定の温度に保ち健康も運気も良い洗面所を作るようにしましょう。
まとめ
洗面所は、家族全員が毎朝、洗顔や整髪、歯磨きや化粧などで使い、さらに洗濯機が置かれるなど生活において重要なスペースです。どうしても物が乱雑に置かれたり、水を使用することにより汚れやすかったりと悪い気を発生しやすいスペースです。
運気アップをするためにも、掃除のしやすい洗面台を選び、常に清潔にすることを心掛けましょう。
洗面所は汚れやすいため、北東と南西を結ぶ鬼門線上と真北と真南を結ぶ正中線と真西に配置することは避けましょう。悪い気を家じゅうに広めてしまうからです。
洗面所のベストな配置は、水回りと相性の良い「東か東南」をお勧めします。明るい朝日の光が入り風通しも良い方位ですから、気持ちよい1日のスタートを切ることができるでしょう。
洗面所に不向きな間取りの方位は「中央と西」です。中央は光も風も通りにくく、湿気がこもりやすく不衛生になりやすい場所といえます。そして、西は金運方位です。ここに水回りである洗面所を配置すると金運が流れます。また、西日が入りカビなどが発生したり、水が腐りやすい方位であるため、金運が腐りやすくなることから配置を避けてほしいのです。
このページで解説してきたことを参考にして、あなたの家の洗面所を快適で使いやすく、運気の上がるところに配置にしてください。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。