家を建てようと決意する過程において、子供の存在は大きいのではないでしょうか。狭いアパートや社宅では、成長とともに手狭になったり、洋服や持ち物などの荷物が収まりきらなくなったりしてきます。物理的な不便さを感じたときに、住まいと家族の将来を考え出すことでしょう。

また、伸び伸びと遊べる環境を作ってあげたくなったり、個人の部屋を持たせてあげたいと考えたりする中で、家の購入を決意するケースも多くみられます。

子供にとってより良い環境を整えてあげたいと考えるなら、子供部屋の配置に関しては特に気になるのではないでしょうか。

このページでは、「風水や家相で考える良い子供部屋づくり」についてお伝えします。

一階平面図の間取りが重要

家相で一番重要視するのは、1階平面図における形状と間取りです。子供部屋は多くの場合、2階に配置されます。つまり、一階の張り(出ている部分)と欠け(引っ込んでいる部分)が適した範囲に収まり、玄関、トイレ、キッチン、家の中央が良い状態であれば、基本的に子供の成長に関しては心配いりません。

このような1階の形状がL字型、コの字型、ロの字型といった家相が悪い形の家の場合は、なにかしらの問題が起きます。

ようするに一階の形状が悪いと、いくら子供部屋の配置を良くしてもあまり意味がないのです。逆をいえば一階の家相が吉ならば、二階の間取りはほとんど気にする必要がありません。

お子さんに幸せになってもらいたいならば、一階の形が吉相の状態になるように整える必要があります。吉相の形とは、基本的にバランスのとれた四角い状態で、1つの辺に対して端から張り出させる場合、幅の3分の1以内で張り出させる形です。3分の1の幅を超えると上記の図のように凶相の形になってしまいます。家の張り欠けについての詳しい解説は別ページに記載していますのでご確認ください。

子孫や親族関係に影響を与える「北東(鬼門)」

子供との関係を良くしたい、子供の問題を解決したいなどとお考えの場合は、子孫や親族関係に影響を与える「北東」方位の形状に気を付けてください。この方位が凶相(悪い家相)の状態になっていると、子供に何らかの悪い現象が起こります。家の各方位には影響する事柄があり、北東は親戚、親、兄弟、相続、土地など血縁関係関する事項を担当する方位だからです。

たとえば北東が引っ込んでいたり(欠け)、ビルトイン(インナー)ガレージになっていたり、大きく出すぎている場合は凶相の状態と判断し、血縁関係に問題が出る家となります。

親子、親戚、兄弟関係に問題を起こしたくない場合は、北東の方角を良い状態になるように気を付けてください。ビルトイン(インナー)ガレージは土間であり「冷える」ため、どの方位に設置されていたとしても良くない影響を与えます。そのためビルトインガレージのある家はもれなく凶相と判断します。特に北東にビルトイン(インナー)ガレージを設けている家は、ほとんどの場合、血縁関係の問題を抱えています。

家庭運や母親の状態を左右する「南西(裏鬼門)」

また、家庭運や母親の状態に影響を与える方位である「南西」の形状もお子さんの成長にとって大切な場所と言えます。南西は裏鬼門(うらきもん)と呼ばれる方位です。

上図の家のように、南西方位が欠けている(引っ込んでいて建物が無い)家に住むと、お母さんはあまり家にいることはないでしょう。仕事が忙しかったり、親の介護などで忙しかったりして、本来の母親の役割を果たせない状況になってしまいます。

その結果、母親からの愛情不足を感じる子供時代になってしまうのです。南西の欠けの状態にならないように間取りを考えてください。

家の中心は明るくする

さらに、家全体の運気を司る家の「中央」も良い状態にしておきたい場所です。この場所に光が届かないトイレや浴室などを配置しないように気を付けましょう。トイレや収納などを家の中心に配置すると、窓が取れず光が届かない真っ暗な空間を家の中心に作ることになってしまいます。

家の中心が暗いと外では何の問題もない家庭に見えるのに、一歩踏み込んで内情を聞くと表に出せない悩みや苦労を抱える生活になるのです。

その問題がお子さんに関することである可能性もあります。間取りを決める際には注意してください。

ロフトは子供部屋にしてはいけない

家相の相談を受ける際、「屋根裏部屋やロフトを子供部屋にしても良いか」と聞かれることがあります。屋根裏部屋やロフトは荷物を置く場所です。

ロフトを子供部屋にしてしまうと、その家にとって子供が「お荷物=やっかいもの・負担」な存在になります。屋根裏部屋やロフトを子供部屋にするのはやめましょう。

子供部屋の配置でおすすめはこの方位

子供が一人の場合は、基本的に子供部屋は「東」がお勧めです。東は朝日が昇る方位ですから、発展の気が入りやすく、これから昇っていく太陽と同じように上昇していくエネルギーがもらえます。これから健やかに素直にすくすくと成長していってほしい親の思いが叶うポジションです。

しかし、2人以上子供がいる場合はどうしたらいいのかと相談を受けることが多くあります。その場合は、性別と長男なのか次男なのかという兄弟の順序も考慮して考えます。長男には、長男の方位(東)、長女には長女にとって良い影響を受ける方位(東南)があるのです。

子供部屋におすすめは「東」と「東南」

まず、家相的に子供部屋を設ける方位としてもっともおすすめしたい場所は東と東南です。

東、東南は先ほど述べたように、太陽の昇る光が入る方位ですから、上昇発展の新鮮なパワーが入ります。素直に伸び伸びと育ってくれることでしょう。特に、男の子は東、女の子を東南に子供部屋を配置してください。

長男に東の部屋をお勧めする理由は、将来の期待を象徴する方位で、決断力や行動力が育つからです。また、素直さや正直さも備わります。健康的で伸び伸びと育ってくれることでしょう。

そして、長女は東南の方位にすると、協調性、従順性が育ちます。東の発展的な気と南の暖かい陽射しが入ることで、性格の明るく活発なお子さんになるのです。同性の兄弟がいる場合は、長男を東、長女を東南に配置してその後は部屋の間取りによって決めるしかないですが、明るい朝日が入る方位を子供部屋にするという基準で決めてください。

北の子供部屋は勉強に集中できる

北の部屋は、日当たりがあまり良くないので冷えるためあまり子供部屋には向きませんが、勉強部屋としては集中できるので最適です。受験を控えたお子さんにおススメの方位です。

ただ、運動に関しては消極的になるかもしれません。運動面で活躍してほしいと思うなら南側の部屋にすると良いでしょう。その際は、日中の太陽や西日などの日差しが入りすぎて落ち着かず、勉強には不向きといえます。

子供に合わせた適切な間取りを選んであげるようにしてください。

ただこのとき注意してほしいことがあります。北の部屋を長男以外の子供部屋にすることです。北はその昔部下や使用人が使う部屋でした。ですから、長男が使用すると、長男としての役割を果たすことができません。下の兄弟に「お兄ちゃん」として扱ってもらえなくなります。なお、お子さんがおひとりの場合はこれに限りません。

北東は男の子向けで、ほどよく冷気の入る方位です。集中力と落ち着きのある性格がつくられます。ただし、鬼門ラインと呼ばれる北東の中心(鬼門)と南西の中心(裏鬼門)を結ぶ線の上に机を置くことは避けましょう。気の流れが激しいところなので、落ち着いて勉強ができません。北東は机の配置を工夫すれば子供部屋として使用できます。

子供部屋には避けたい南西方位

「子供が言うことを聞かなくて困っている」と相談を受けた際に、その子の部屋の位置を聞くとたいてい南西にあります。南西は「影の権力者の位置」とされ、南西の部屋で寝ている人がその家の主導権を握ることになるのです。

そのため南西の部屋を子供に使わせると、その子中心の家庭になります。特に1階の南西を子供が個人的に使っている場合は、家族みんながその子に振り回される生活になるでしょう。1階の南西は個人で使わず、家族が集まる居間などのスペースとして使用してください。1階は大地と近い分、パワーが強く出ます。1階の南西が居間で、2階を個人で使用している場合は、軽くその傾向が出ます。子供に実権を握らせたくない場合は、南西の子供部屋は子供部屋は避けましょう。
ただ子供中心の生活がすべて良くないとは言い切れません。ご家族の方針として、南西の部屋を使う子供を中心に家族が動く状態にストレスを感じなかったり、それでもいいとお考えの場合は南西でも問題ないと思います。それも子供が大人になった時良い思い出になるかもしれません。

最適な子供部屋の配置とは

子供部屋を考える際に必要なことは、将来性、発展性、安全性、安心感があり、ストレスなく勉強ができるよう環境を整えてあげることでしょう。そのためには採光と通気が大切です。自然の光が無理なく入り、空気の循環が良くなるように工夫してください。

採光、通気両面からみても将来性と発展性の気が入る東と東南は、昇る朝日の光が入りやすく子供部屋には最適です。特に長男は東、長女は東南に子供部屋を設けると成長にとても良い環境となります。

日が当たりにくい北や北東は、勉強に集中したいお子さんに適した方位です。ただし湿気がこもりやすいので、換気ができるように2か所以上窓を設置して、ときどき風を通すように気をつけましょう。

日当たりが良い南、南西、西の方位は、夏場の暑さや日差しの強さで勉強に集中できなくなる可能性があります。遮光カーテンを設置するなどの工夫が必要です。明るく社交的な気が入りますので、勉強に集中したいお子さんには不向きですが、スポーツで活躍したいお子さんには良いでしょう。

ただし、南西の部屋は「権力者の部屋」ですから、ここを使う子供に家族が振り回されることになりますので注意してください。

北西は主人の場所です。本来その家の稼ぎ頭(つまり主人)に最適な部屋になります。北西は夫婦の寝室に向く方位です。ただ、部屋割りの関係で子供部屋にせざるを得ない場合は、リーダーシップの強いお子さんになる可能性があります。要領よく勉強もこなしますが、発展の気を持つ朝日のエネルギーが入らないので、幼少期のお子さんにはあまりお勧めできません。

まとめ

子供部屋や朝日の光が自然と入る東から東南がお勧めです。ただし、1階の形状が悪い場合は、2階の子供部屋の配置や使い方が良くても問題は発生します。

まずは1階の形状が吉相になるように気を付けましょう。そのうえで子供部屋を整えるようにしてください。

また、どの方角にある部屋であっても、子供部屋は日当たり、温度調整、換気などに気を配り、快適でのびのびと成長できる環境に整えてあげましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。