何かの事業をしていたり、店舗を経営していたりすると、いろいろなお客様と接することでしょう。ただお客様の中には、正直言ってあまり来てほしくないお客様もいるのではないでしょうか。
たとえば、支払いを渋ったり、言いがかりをつけてきたり、ほかのお客様に迷惑行為をするようなお客様には来てほしく無いものです。
このページでは「迷惑なお客様との縁を無くしたい」とご相談にいらっしゃった方の事例をご紹介します。
迷惑客が毎日来店して困っている
相談者は飲食店を経営する女性でした。昼はランチを提供し、夜はお酒を出すスタイルのお店です。接客スペース3.3坪、席数8席のこじんまりとした「飲み屋さん」といった印象のお店です。
この店主さんからのご相談は下記の通りです。
- ほかのお客さんに迷惑をかける男性客が毎日来る
- その男性客が来てから次第に売り上げが落ちてきた
- 本人は自分のことを良いお客さんだと思っている
- 精神的にも経済的にも苦痛
何とか「この常連客が自然と来なくなるようにしたい。そのためにはどうしたらいいか」とのご相談をいただきました。
お店の図面を見せていただきますと、いろいろと気になることがありましたので、このあと解説していきます。
店主とお店の入り口の位置が合わない
家相は九星気学をもとに日本で発展した学問です。九星気学の思想のベースは、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)で、この世の中にあるすべてのものをまず「陰」と「陽」に分け、そのあとさらに「木・火・土・金・水」の5つの性質に分けて考えました。五行説では、物事、方向、人などいろいろなものに対して相性の良し悪しを判断することができます。
下図はお店の図面ですが、ご相談いただいた女性店主は二黒土星生まれで「土の性質を持つ人」です。これに対してお店の入り口は東南で「木の性質を持つ入り口」でした。
相性の良い関係性を「相性(そうじょう)」相性が合わない関係性を「相剋(そうこく)」といいます。この相性と相剋の考え方の中で「木」は「土」の栄養素を吸い取ることから、木の性質と土の性質とは相性が悪い(相剋関係)とされているのです。
お店は玄関の位置によって、呼び寄せるお客さんの質が変わります。
今回ご相談いただいたケースは、店主の気とお店の入り口の位置が相剋(そうこく)関係になっていて合わないため、お客さんで悩むことになっていたのです。
特に、木は土の栄養素を吸い取り成長します。つまり、土の性質を持つ店主は、木の性質を持つ位置にあるお店の入り口が引き寄せたお客さんから、攻撃されることになっていたのです。
店主と入り口ドアの色が合わない
お店を建てるときには、店主と入り口のドアの相性を良くすることはとても重要なポイントです。今回は店内へ入るドアの位置が店主の気と合っていなかっただけでなく、ドアの色も合っていませんでした。
ドアの色は、黒に限りなく近い「グレー」だったのです。グレーは水の性質を持つ色です。先ほどと同じ五行図で確認しましょう。
水の性質を持つグレーは、土の性質である店主と相剋(そうこく)関係です。つまり相性が悪い色に該当し、玄関の位置、入り口ドアの色が店主の気と合っていませんでした。一般的に東南の玄関(出入口)はとても良い気が入るため推奨されている方位です。しかし、本命星によっては今回のように合わない場合があります。
売り上げや運営に影響を及ぼしてしまうため、これからお店を作るという方は、ご自身の本命とお店の出入り口の方位、ドアの色などを細かく確認しましょう。
店主と座席数が合わない
さらにこのお店は「座席数が8席」という点も問題を強める原因となっていました。数字にも気があり「8」は木の性質を持つ数字です。
ここまで解説してきたように、「土」の気を持つ店主と「木」の性質は合いません。すぐに座席数を変更していただきました。
水回りが北に集中している
北は日当たりがあまりなく、ジメジメしやすく、冷えやすい方位です。そのような北に水回りを置くと「悩み、苦労をしやすい間取り」となります。また人間関係をつかさどる方位でもあるので、お客様との関係に悩んでいると言えます。
そこで、北が冷えすぎないように暖かみのあるオレンジやピンクのものを置いていただくようにアドバイスさせていただきました。
植えていた木の種類が合わない
植木の種類も五行の性質を持っています。このお店は南に白い花が咲く梅の木を植えていました。梅は「水の性質を持つ植物」です。「南は火の性質を持つ場所」ですから合いません。火は水によって消されてしまうからです。
「火」と「水」の気のぶつかり合いは、人間関係のぶつかり合いに通じてしまいます。すぐに場所を移動するようにアドバイスさせていただきました。
改善後の報告
そのほかにも飾られていた絵の柄や色と場所が合わなかったり、カレンダーの位置が悪かったり、いろいろと細かいアドバイスをさせていただきました。
木を植え変えたり、入り口のドアも相性が良くなるように工夫されたりした結果「毎日来ていた迷惑な男性客が来なくなった。建てる前の計画段階で相談すればよかった」とのうれしいご報告をいただきました。
まとめ
お店の場合、店主の生年月日から割り出す性質と建物の入り口との関係性が良くなるように設計しましょう。それによって、その後の運営がとても楽になるからです。
良いお客さんに恵まれ、売り上げを順調に伸ばしていくためには、建物と自分との相性が良いことが大切な要素になります。
もし、すでにオープンしている場合でも、相性を良くするポイントを押さえていきましょう。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。