家の運気は玄関で決まる?
―運を呼び込む家の“顔づくり”―
玄関に入った瞬間に
「この家、なんだか落ち着いてるなぁ」
「やわらかくて、ホッとする」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実はその印象のほとんどが「玄関の気」によるものです。
玄関は「家の顔」であり「運の入口」
家を訪れた人が最初に通る場所――それが玄関です。
単なる出入り口ではありません。家族も、訪問者も、そして運も入ってくる場所が玄関です。
営業職や宅配の方など、多くの家を訪れる人は「玄関を見るだけで、その家に住む人の雰囲気がわかる」と言います。
玄関が暗く、ジメッとしている家は、なぜか住む人の表情もどこか曇って見えるものです。反対に、明るく清々しい玄関の家には、自然と笑顔が集まるようになっています。
それは偶然ではなく、東洋の家相や風水では、気が玄関から入って来て、家中に巡ると考えるからです。
玄関から運が入ってこない家とは?
家相で見たときに、「玄関の位置」と「形状」は運気を左右する非常に重要なポイントになります。
たとえば、「東南の玄関は吉」とよく言われます。これは、東から昇る太陽が南に向かってどんどん発展する流れを受けた、勢いのある元気な太陽のエネルギーを得られる方位だからです。
しかし…せっかく東南に玄関があっても、玄関が引っ込んだ形をしていると、良い運は入ってきません。
玄関の凹み=「欠け(凶)」となり、信頼関係・仕事運・ご縁といった東南のエネルギーが弱まってしまうのです。
つまり、「方位が良い=運が良い」ではなく、「方位 × 形状」が整ってこそ、運が巡る玄関になるのです。
欠けている玄関がもたらすもの
最近の住宅では、施工コストを抑えるために玄関を引っ込め、2階の床部分を屋根として使うケースが増えています。
たしかに設計上の利便性やコスト面ではメリットがあるかもしれません。
しかし、この形状こそが、家相では“凶”とされる「欠けた玄関」に当たるのです。
では、この「欠け」はどのような影響をもたらすのでしょうか?
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気の流れが滞り、良い運が入りづらくなる
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空間の冷えが心身にじわじわと影響を与える
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家族間の関係性に“冷たさ”や“すれ違い”が生まれる
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落ち着かず、イライラが増えたり、来客が減ったりする
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なんとなく「帰ってきても疲れが取れない」と感じやすい
こうした変化は、最初は小さな違和感として現れます。
たとえば、家に帰ってきたときにホッとできない、気持ちがザワつく。
なんとなく家族と口論が増えた、タイミングが噛み合わない、孤独感を感じる――。
その原因が、実は“玄関の欠け”だったとしたらどうでしょう?
玄関の「たたき(土間)」の冷えにも要注意
さらに見逃せないのが、玄関の「たたき(土間)」の冷えです。
土間はコンクリートで作られており、熱を奪いやすいため、どうしても冷えやすい性質があります。
この冷気は、足元から家中へとじわじわと広がり、住む人の心身を冷やしてしまうのです。
家相では、「冷え」は“陰の気”の過剰とされ、陰陽のバランスが崩れた状態と捉えます。
バランスの崩れは、やる気の低下や、気力の減退、さらには人間関係の停滞にもつながっていきます。
つまり、「欠けていて、かつ冷えている玄関」は、気の流れが滞るだけでなく、家全体に冷たさと停滞のエネルギーを広げてしまうというまさに凶相のダブルパンチ状態なのです。
心と空間はつながっている
心の状態と空間の状態は、実はとても密接につながっています。
玄関は、「外」と「内」をつなぐ境界線といえます。
この“境界”が曖昧になっていたり、欠けていたりすると、無意識のうちに私たちの中にも「安心できる場所がない」という感覚が染み込んでしまいます。
家にいるのにどこか緊張している。
安心できるはずの場所なのに、なぜか落ち着かない。
この感覚を放置すると、家族関係にも、仕事にも、体調にも、思わぬ影響が出ることがあるのです。
だからこそ、玄関の形状を見直すことは、「家の運気を変える」だけでなく「家族の心を整える」ための第一歩なのです。
鬼門の玄関は本当に悪いのか?
「鬼門玄関はよくないって聞いたけど…」
そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか?
たしかに家相では、北東(鬼門)や南西(裏鬼門)は「気が激しく出入りする方位」とされています。
鬼門とは“目に見えないエネルギー”の出入口であり、そこに玄関があると激しい気が入ってくると考える背景があります。
ですが、ここで大切なのは「方位だけで吉凶を判断しない」ことです。
家相の基本は、「形 × 方位 × 環境」の掛け算です。
つまり、北東の玄関=必ず凶相ではないということです。
鬼門に玄関があっても、良い家はある
実際に、家の形がしっかり整っていて(=吉相)、なおかつ玄関が程よく張り出している場合、鬼門に玄関があっても問題はありません。むしろ、
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親族や家族の結びつきが強い
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家族が一丸となって目標に向かうエネルギーがある
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積極的で行動的な家庭である
など、鬼門玄関がプラスに働くケースも多く存在します。
私がこれまで鑑定してきた中でも、北東に玄関があるご家庭で
「親思いで実直な子どもが育っている」
「親族関係が良好で、お盆や正月にみんなが自然と集まる」
といった実例も珍しくありません。
つまり、「気が強い=悪い」ではなく、その“強い気”を受け止められる形状と整った環境であれば、むしろ大きなエネルギーを味方につけることができるのです。
注意すべきは「欠けた鬼門玄関」
ただし、鬼門や裏鬼門に玄関があり、それが“引っ込んだ形(欠け)”になっている場合は注意が必要です。
このような場合、家庭内に落ち着きがなく、
・子どもが家に居つかない
・相続や親子関係でトラブルが起きやすい
・長期的に住めず、引っ越しを繰り返す
といった問題が起こりやすくなります。
なかでも、玄関が欠けた状態で鬼門にかかっていると、“親から受け取るべき運”が滞ると言われています。
それはまるで、親からの恩恵を受け取る器に穴があいているような状態です。
家庭内の安定感が損なわれてしまうのです。
実は「南の欠けた玄関」がもっと危険
そして、意外に知られていない事実があります。
それは、北東(鬼門)よりも、欠けた「南の玄関」の方が、はるかに危険性が高いということ。
なぜなら、南の方位は“火”のエネルギーを持ち、家相では「感情・離別・対立・裁判・炎上」を象徴する場所だからです。
この南に玄関があり、しかも引っ込んでいる形状だと、
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家族間の衝突やケンカが絶えない
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感情的になりやすく、冷静さを失う
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離婚や別居など、家庭内に亀裂が入る
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子どもが早期に家を出ていく
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ご近所トラブルや誤解・誹謗中傷を受けやすい
といった現象が出やすくなります。
鬼門よりも南の欠けの方が重症化しやすいのです。
方位を恐れるより、形を整える
つまり、「どの方位に玄関があるか」よりも「その玄関の形がどうなっているか」の方が、はるかに影響が大きいのです。
・形が良ければ、鬼門でも活かせる
・形が悪ければ、吉方位でも凶作用になる
だからこそ、思い込みや一般論だけにとらわれず、自分の家の“本当の気の流れ”を見極めていくことが大切です。
そして、凶相の形であっても、それを改善する術があることを知ってください。
家は「一生を支える器」であり、「運を育てる場」なのですから。
玄関の“欠け”は直せる
もし、あなたの玄関が「引っ込んでいる」「冷えている」「気が滞っている」と感じたなら、大がかりなリフォームをしなくても改善策はあります。
対策①:風除室(玄関の張り出しスペース)を設ける
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気の通り道を作り、外気を遮断できる
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玄関が“張り(吉)”の形になる
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防犯、採光、冷気遮断にも◎
20〜50万円ほどの施工で、凶相を吉相へと変えることができます。
対策②:プチ改善で気の流れを整える
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明るく、清潔に保つ
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靴はきちんと収納する
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玄関マットで“結界”をつくる
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花やグリーンを飾る
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アロマやお香など香りで空間を整える
玄関が良い形であれば、これらの工夫が運気をさらに高めてくれます。
欠けがある玄関でも、マイナスを緩和することができます。
方位別|玄関におすすめのマットの色
玄関マットには、気を整える「結界」のような役割があります。
下記は方位別に相性の良い色です。
方位 | おすすめの色 |
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北 | ピンク・オレンジ・金・銀・光沢色・青・緑 |
北東 | 紫・赤・黄・ピンク・オレンジ・光沢色・茶 |
東 | 緑・白・青・黒・グレー・赤・紫 |
東南 | 青・白・黒・赤・紫・グレー・緑 |
南 | 青・緑・ベージュ・茶・黄 |
南西 | 赤・紫・ピンク・オレンジ・ベージュ・黄・茶・金・銀・光沢色 |
西 | 金・銀・光沢色・オレンジ・金・ピンク・白・黄・茶・ベージュ |
北西 | ピンク・オレンジ・ベージュ・茶・黄・白・黒・グレー |
※注意:
・西に赤や紫を置くと金運が落ちます
・北に赤、南に白や黒を置くと争いごとが起こりやすくなるので注意しましょう
最後に「家は、人生の舞台」
玄関は、家族の未来を迎え入れる入口です。
たとえ今、家の形が凶相だったとしても、「気の流れを意識して整える」だけで、運の巡りは変わります。
日々を心地よくする工夫は、小さなことの積み重ね。
気持ちよく整えた玄関には、不思議と良いご縁が訪れ、家族の笑顔が増えていく――
そんな空間に、あなたの家もなることができるのです。
この記事に出会ったあなたへ
もし今、
「なんだか最近ツイてないな」
「家庭がギクシャクしてるかも」
と思ったなら、まず玄関から整えてみてください。
家は、あなたと家族の人生を支える“大切な器”です。
あなたの家が、あなたらしい幸せを呼び込む場所になりますように。
こんなときはご相談ください
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玄関が欠けていて気になる
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鬼門玄関の対策を知りたい
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リフォームすべきか迷っている
家相のプロとして、あなたの家の“本当のポテンシャル”を引き出すお手伝いをいたします。
家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。