最近「自宅カフェ」や「おうちカフェ」と呼ばれる、自宅を利用したカフェが増えています。お店をオープンさせたいと考える方は、自分のこだわりの食材やインテリアを提供したい、みんなが気軽に楽しく集まることができる空間を作りたい、副業としてやってみたいなどいろいろな思いがあるようです。

自宅にカフェを作り、お店として起業・運営することは、家相や風水的にはどう考えるのでしょうか。

このページでは、自宅カフェ(おうちカフェ)を運営するにあたり、家相や風水でどのようにとらえるか解説していきます。

店舗兼用住宅のメリットとデメリット

自分の家にお店がついている家を「店舗併用住宅」と呼びます。

店舗併用住宅とは、家の一部が店舗になっていて、自宅スペースと店舗スペースの両方を持ち合わせた住宅です。一昔前の商店街によく見かけたのではないでしょうか。例えば、1階が店舗で、2階以上の階が住宅になっている建物のことです。「店舗付き住宅」と言った方が分かりやすいでしょうか。

店舗併用住宅のメリット

自宅カフェ(おうちカフェ)をオープンさせる方は、初めて起業する方がほとんどです。

自宅を活用すると、開業資金を安く抑えることができます。その中でも、一番のメリットは「家賃」です。
例えば、商業施設のテナントや、店舗を借りる場合、物件にもよりますが、家賃が月々20万円ほどかかるでしょう。借りていて家賃を支払う場合、何年20万円の家賃を支払い続けても、閉店した時には何も資産が残りません。

しかし、自宅をカフェに併設させて建築した場合、同じ20万円を数年払い続けることで、自宅建築時のローンの返済額が減っていくことになります。

また、金銭面以外のメリットとしては、通勤に時間とお金がかからない点です。そして、小学校低学年までのお子さんがいるご家庭の場合、帰宅時に子供たちを迎えてあげられます。空いた時間で、家事や私用をこなすことも可能でしょう。

さらに、自分好みのインテリアデザインやメニュー構成が可能です。誰の指図を受けることなく、自分の世界を表現することができます。

店舗併用住宅のデメリット

店舗併用住宅のデメリットは、店舗とプライベートゾーンの区別がつきづらい点です。お客さんの車と自家用車の駐車場を兼ねている場合、出かけたいのに出かけられなかったり、戻りたいのに戻れなかったりすることがあります。また、居住スペースに笑い声や話し声が聞こえてきて落ち着かなかったり、イライラしたりすることもあるでしょう。

また、店舗を優先して土地を探した場合、大通りやなるべく目立つ場所を選ぶことになります。そうすると、環境面や安全面で住宅として恵まれているとは言えません。

逆に、住宅としての環境を優先した場合、お店を運営するには見つけにくかったり、周辺住民の理解を得られなかったりする場合もあるということを考えて、よく周辺環境を調べたうえで購入する必要があるでしょう。

また、もし、お店がうまくいかず、運営できなくなった場合、店舗部分をどうするか悩むことになります。テナントとして貸し出すことにすると、自宅の一部を他人に使用させることになるのです。よほど相性のいい借主に巡り会えないと安心して貸すことはできないのではないでしょうか。

さらに、住宅ローンを借りる際にも制限が出てきます。店舗部分を家全体の床面積に対して、2分の1以下にしなくてはならないなど、金融機関によって誤差はありますが、規制があるのです。この数値を上回ると、金利が上がってしまい、店舗兼用住宅にするメリットが減ってしまいます。

店舗兼用住宅を建てる場合の工務店選び

店舗併用住宅を建てたい場合、工務店選びも慎重にしなくてはなりません。

家と店舗は機能が違います。まったく店舗を作ったことがない工務店は少ないかもしれません。しかし、飲食店と美容室など、一言で店舗兼用住宅と言っても、いろいろな種類があります。

必要な知識が違いますので、飲食店を作った経験のある工務店を探さなくてはなりません。そのため、自分の気に入った工務店に依頼できない可能性があります。

家相や風水の観点から見た自宅カフェ

このようなメリットとデメリットがある自宅カフェ(おうちカフェ)ですが、家相や風水の観点から見るとどのように考えるのでしょうか。

ハッキリとお伝えすると、自宅カフェは大凶です。1階を店舗として使用し、2階を居住スペースとした形でも、下の図のように1階の一部をカフェとして使用した形でも、どのような形状であろうとお勧めしません。

出典:SUUMO

自宅カフェが大凶の理由

家相や風水の基本的な考え方は、自然と共存共栄しながら住人が安心して暮らせる生活であることを大切にしています。家相や風水は、先人たちが体験し、どのようにしたら良い暮らしができるかをまとめ、伝えてくれているのです。

先ほど、デメリットの中でお伝えした点について、思い返してみましょう。これらが家相や風水で考える「良い暮らし」には合わないのです。詳しく解説をしていきましょう。

店舗とプライベートゾーンの区別

自宅でカフェを始めると、不特定多数の人が家の中に出入りすることになります。

他人のエネルギーが、自分と家族の大切な生活スペースである家の中を、土足でかき乱すイメージと言ったら分かりやすいでしょう。

ケースによっては、駐車場の問題にイライラしたり、話し声が聞こえてきて気になって落ち着かなかったりするかもしれません。そのような生活が、安心して住める良い状態と言えるのでしょうか。

小さなお子さんを育てているときなどは特に、子供の声がカフェスペースに聞こえてしまわないか気になることと思います。カフェでは、落ち着いた雰囲気やホッとする空間を演出したいのに、子供が大きな声で泣いたり、走り回る音が聞こえたりするとなると、カフェとしても運営に支障が出てしまうことでしょう。

子供は元気に自由に走り回るなど、伸び伸びと育てていきたいと思っていても、カフェのお客さんに気を使って「うるさいでしょ!静かにしなさい」と言わざる負えない状況になることは、目に見えています。

このような、家族に負担を強いる生活が「良い暮らし」と言えるのでしょうか。ここを家相や風水では指摘するのです。

家の中にできる冷たい空間

自宅の中の一部、または、1階を店舗としている場合は1階のカフェスペースは、たいていの場合、土足で出入りする空間となります。つまり、土間やセラミックタイル仕上げとなっていることでしょう。

そのような素材で作られた床はとても冷えます。いくら暖房をつけていたとしても、地面から伝わってくる冷気は防ぎようがありません。

家相では、冷えることで運気が落ちると考えます。そのため、土間は家の中に極力作ってはいけないとしているのです。

1階が店舗で土間仕上げとなっていて、2階が住居の場合、足元が冷えた生活となります。冬の定休日などには、わざわざカフェスペースにある暖房をつけることはないでしょう。そうすると、2階以降を温めた場合、大幅な温度差が生まれます。この温度差が、家族間のつながりの温度差になるのです。

例えば、親が熱心に子供に勉強やスポーツを教えようとしても、子供は冷めていてやる気がなく、手ごたえが無かったり、子供が親は自分の気持ちを分かってくれないと思ったり、親子の上下関係に気持の温度差が生じます。

気持ちの切り替えができない

自宅カフェの場合、住んでいる自宅が仕事場を兼ねている状態となります。通勤時間が無く、便利と言えば便利ですが、通勤によって仕事モードに気持を切り替えたり、嫌なことがあった時には、帰宅までの時間に自分らしさを取り戻したりといった気持ちの切り替えができません。

そうすると、ついつい甘えが出てきてしまうものです。気持を自宅モードと接客モードに切り替える間もなく、行き来することになるため、集中して物事をこなすことができなくなってしまいます。

また、自宅カフェを軌道に乗せて、次の2店舗目、3店舗目を持ちたいと考えていたとしても、スタートが自宅を利用したカフェの場合、たいていうまくいきません。

大きく事業展開をしたいと考えるなら、最初から自宅以外で店舗を構えたほうが、覚悟もできますし利益が上がります。自宅カフェの場合、良くて自転車操業状態か、少し利益がある程度で、大きく発展することはないのです。ほとんどの場合、オープンして2年もてば何とか食べていけるくらいの利益はある状態でしょう。

趣味程度でカフェをするのなら、それはそれで良いかもしれません。しかし、お店を持つからには、ある程度の利益は欲しいのではないでしょうか。

個人でカフェを展開しようとする場合、大手チェーンが資金力を武器に展開している中、生き残っていくためには、家相や風水の技を使って、玄関の位置や水回りの配置など良い家相に整え、店長にとって吉方位でオープンさせなくては、厳しい現実に直面することでしょう。つまり、自宅カフェは家相的に大凶ですから、まず勝ち目はないのです。

脱サラをして、副業目的で個人がカフェを展開する場合、9割は失敗すると言われます。このような状況の中で、自宅カフェを自己資金で展開することは、とても賛成できません。

自宅カフェを吉相にするためには

それでも、どうしても諦められない場合の方法としては、自宅とは別棟で建てることをお勧めします。

これには、敷地が広く無くてはなりません。地方では可能な場合も多くあります。自宅を奥に設けて、1メートル以上自宅から離れた場所に別棟としてカフェを作れば、自宅から見て大きな張り(大吉)になるのです。

敷地に対して、この配置のように、自宅から1メートル以上離れていれば、自宅カフェではありますが、プライベートスペースとカフェを分けることができるため吉相(大吉)となります。

このとき、自宅とカフェを渡り廊下でつないではいけません。つないだ瞬間に、大吉から大凶へと変化してしまいます。屋根をかけるだけなら構いませんが、廊下でつなぐことは絶対にしないでください。

まとめ

近年、自宅カフェ(おうちカフェ)をオープンさせる方が増えています。

家相や風水的見解からお伝えすると、自宅カフェは大凶となり、お勧めしません。ここまで述べてきたように、家族に負担がかかったり、儲けが出なかったりして良いことが無いからです。

しかし、敷地が広い場合は、逆にカフェを別棟で作ることで、大きな吉効果を得ることができます。利益を出し、長く地域に愛されるカフェを作りたい場合は、家相や風水の知識や知恵を活用することをお勧めします。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。