家を建てることを意識し始めると、いろいろな家の形状が気になるものです。そんな中、太陽光パネルを設置している家が目に留まることも多くなります。

日本のエネルギー問題や災害による停電の不安などから、自然エネルギーを利用して蓄電しておくことができたら確かに安心です。しかし、実際に太陽光発電システムを導入するとなると、かなりの初期投資がかかります。

太陽光発電システムを導入すると、国が設置の際に補助金を出してくれたり、余った電気を売ったり、自宅で使用する電気代が浮くことで儲かるといわれます。しかし、本当にそうなのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。せっかく大きな初期投資をして、本当は良いことが無かったとしたらとても残念です。

そのような事情もあり、設置に迷っている方から「太陽光発電システムの導入は、家相や風水の観点からみて良いですか?」とご質問を受けることが多くあります。

このページでは、太陽光発電システムを設置することを家相・風水の観点からどう考えるのかについて解説していきます。

太陽光発電システムの設置について

太陽光発電は、太陽からのエネルギーを屋根に設置した太陽光パネルで電気に変えるため、排気や廃熱が発生しません。地球温暖化や日本のエネルギー自給率の低さから、太陽の熱で発電し、蓄電できる太陽光発電システムは注目されています。

エネルギーを石油や石炭に頼っていた日本としては、エネルギー自給率をあげたいがために、太陽光発電システムの導入をする場合、補助金を出していました。また、たくさん蓄電できた場合、電力会社に売ることができるとし、普及に力を入れてきたのです。

発売当初は1000万円ほどかかった初期投資費用ですが、最近では100万円台にまで下がってきています。それでも新車の軽四1台分くらいの価格はしますから、導入には慎重になってしまうものではないでしょうか。

雨天時や真夏の高温時は発電効率が悪くなる

販売元にソーラーパネルについて問い合わせると、初期投資が高いソーラーパネルを付けても、月々の光熱費が安くなり、数十年後にはプラスになるとシミュレーションされます。

しかし、実際に太陽光パネルを設置している方に伺うと、確かに光熱費が抑えられているけれど、日照時間が少なかった月と逆に暑すぎる真夏は発電量が下がってしまっているのが現状のようです。

また、発電した電気の売電価格が10年前の半額になっていることを考えると、売電しても儲かることは無いと考えて良いでしょう。良いことしか言わない営業トークには気をつけてください。

実際は、故障、メンテナンス、変圧器の買い替えなどもあるため、設置初期にかかった費用よりプラスになることは無いと考えましょう。

太陽光パネル設置のデメリット

工事業者によっては、屋根に穴をあけてしまって、雨漏りが発生した事例や、定期的なメンテナンスを行わないところもあるようです。業者選びには注意しましょう。

また、重いものを屋根の上に設置するため、通常の家よりも屋根を丈夫なものにしたり、家の構造を強固なものにしたりする必要があります。そのためソーラーパネルを乗せない家に比べて工事費用が高くなってしまうのです。

国から太陽光発電システムの設置に関して補助金が出たとしても、結局は通常よりも高い工事費用になる可能性があります。

そして、メンテナンス費用については、システム本体だけとは限りません。ソーラーパネルと屋根の間にハトが巣を作ってしまって対策を行った事例があります。

茶色い部分が屋根で、黒い部分がソーラーパネルです。この隙間にハトが入り込んで巣を作ったため、掃除を行うとかなりの汚れと小鳥の死骸が出てきたそうです。

その対策として、隙間に入らないように対策を行い、ハトの嫌がる臭いがするものを配置しています。ハトが屋根を歩く音がしたり、羽やフンが落ちてきたりしたため気が付いたそうです。

このようにシステムの故障や交換だけではない費用が掛かる場合もあることを考慮しておきましょう。

家相と太陽光発電システム

家相や風水では、太陽光パネルの設置についてどう考えるのでしょうか。家相や風水は、家の形と間取りを良いものに整えることで、幸せな家庭生活を実現することを伝承している学問です。

屋根の形や形状についても立体的に判断をすることもありますが、太陽光パネルの設置については重要視していません。

太陽光発電システムの導入は、吉でも凶でもないので、設置したいと思うのであれば設置して良いでしょう。太陽光発電システムの導入をしたことによって、家庭生活の質に何らかの影響があるとは考えません。

それよりも、家の形に欠けが無いようにすることと、水回りや階段などの配置で凶相にならないようにすることの方が大切です。このように家相や風水では、太陽光パネルの設置について考慮することは優先事項ではありません。

関連機器の配置は鬼門線上を避ける

変換機器については、配置する場所が鬼門線上にならないようにすることをお勧めします。鬼門線上は気の流れが激しいため、電化製品を置くと壊れやすくなります。配置の際はずらすように注意しましょう。

鬼門線とは、家の重力で割り出した中心から見て、北東の真ん中と南西の真ん中を結ぶ1本の線です。下の図でご確認ください。

方位のエリアは東、西、南、北は30度、その間にあたる北東、南西、北西、東南は60度です。上記の図の北東と南西のエリア内で真ん中を走る線を鬼門線といいます。

この鬼門線上に電化製品を置くと気が乱れる場所であるため、壊れやすくなるのです。初期投資が高額ですから、なるべく故障が無く余計なメンテナンス費用をかけたくないものではないでしょうか。

このような室内コントローラーや外部に設置する機器も鬼門線上をなるべく外しましょう。

鬼門線から少しでも外れていれば問題ありません。設置場所を打ち合わせる際には、確認するようにしましょう。

まとめ

太陽の熱を利用して発電する太陽光発電システムの設置について解説をしてきました。

太陽光パネルを屋根に乗せること自体は、家相や風水では吉凶に影響するものではないと考えます。ただ、設置当初にかかる費用が高いわりに、プラス面はあまりないため、お勧めはしません。

採算を考えず、エネルギー自給率が低い日本の現状や自然環境に配慮するなどの社会貢献の意味合いで設置するとしたら、とても良いのではないでしょうか。

家相や風水では、太陽光発電システムの設置の有無よりも、家の形や間取りを良いものにして、運気を上げていくことの方が優先事項と考えます。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。