あなたの住んでいる家の玄関前はどのような形状になっていますか?

少し引っ込こんでいる形状ではないでしょうか。玄関ポーチを作る際に、二階の床部分を利用すると経費が抑えられ便利なため、近頃の家は玄関が引っ込んでいる形状が多くみられます。このような引っ込んだ形状の玄関は、家相風水からみると「欠け(かけ)」と呼ばれ、悪い家相(凶相)の形に当たる玄関です。

このページでは、家相風水的に良いとされる「張り」と悪いとされる「欠け」の見分け方についての解説と悪い家相になる引っ込んだ玄関に対する対策を実際にご相談いただいた悪い家相の家の事例を交えてご紹介します。

夫婦仲が悪く不安や不満の多い家相

玄関前が引っ込んでいる状態は、凶相になります。下の図面の場合、玄関のある東南の部分が引っ込んでいて、家相の考え方では「欠け」と呼ばれる凶作用を起こす状態となっています。

このご家族は、7年前に新築して入居して以来、悩むことや夫婦で口論することが多くなったとご相談いただいた事例をご紹介します。家族がそろってダイニングで食事をすることも無く、落ち着かないそうです。家をリフォームしたいので、どう変えれば良いかアドバイスが欲しいとご依頼いただきました。

玄関前のポーチとしては、柱がありしっかりとした形状です。しかし、外からの風や雨などが入り、外気と同じ温度や湿度になっているので外として扱います。そのため家相の見方としては「欠け(凶)」となります。

東南は結婚、縁談、恋愛、信頼、信用、繁栄に影響を与える場所です。この部分が悪い状態になっていると家庭内が整いません。それに加えて、恋愛や金運など人としての悦びを左右する西にキッチンがあることも夫婦関係が悪くなっている原因と言えます。

さらに、家の中央に収納があることや北にトイレなどの水回りがあることも問題です。家の中心に収納があると、外からはわからない悩みや苦労を生み出しやすい間取りといえます。このことについても後ほど、詳しく解説をしていきます。

家相における張り(吉)と欠け(凶)の考え方

家全体の形を観て「張り(吉)」と「欠け(凶)」を見分けます。家の形を程よく張り出させることを「張り」といい、その家に住む人全員に良い影響を与えるのです。逆に、凹凸のバランスが悪いと「欠け」という凶作用を起こす形状と判断します。

どのような状態が良い張り出し具合なのでしょうか。

このように、角から張り出させる場合は、一つの辺を基準に3分の1以内の範囲で張り出させると「張り」と言って、その場所の吉作用を住む人全員が得られる良い家相になるのです。しかし、3分の1以上飛び出してしまうと、引っ込んでいる部分が生まれ「欠け」と言って、家族全員に凶作用を起こす形状となります。

家の角からではなく真ん中で出す場合は、1辺の5分の1しか出してはいけません。これ以上出してしまうと張り出しすぎとなり、上図で言うと、「c」の上下の部分に「欠け」を2か所生んでしまいます。

ご依頼いただいた図面の場合、玄関横のリビングダイニングの部分が出すぎているため、玄関が引っ込んでいます。この状態だと「東南欠け」になっていると判断するのです。

その結果、先ほど述べたように、結婚生活において信頼関係に問題が生じています。

欠けを改善するリフォームとは

今回の家相鑑定でのアドバイスとしては、風除室(ふうじょしつ)とサンルームの設置、中央の収納をオープンにすること、キッチンをなるべく綺麗にすることをお勧めしました。

以下で解説していきます。

風除室の設置で玄関前の欠けを埋めた事例

ここまで述べてきたように、ご依頼いただいた家の場合、東南玄関の欠けがもっとも問題です。ここを埋める対策として、風除室を設けるという方法があります。

風除室とは、玄関フードとも呼ばれるもので、玄関の前のポーチ部分にサッシを入れてガラスドアで外気と遮断したスペースです。

住んで数年経った家でも設置することができます。このように玄関前を囲って外気と遮断すると「欠け」ではなくなるのです。屋根と床と壁がある状態になれば、家の中とみなします。「欠け」だった玄関前のスペースが埋まり凶作用を止めることが出来るのです。

それだけでなく、玄関前に一度ドアがあるだけで、玄関ドアの老朽化をやわらげ、寒さ対策にもなり、雪の降る地域の方の場合、除雪の手間も省けます。

真四角の家に住むと運気が衰退する

ご依頼いただいた家の場合は、この風除室を設けることで東南の欠けに関してはクリアできました。そうすると、今度は凹凸の無い真四角の家になってしまいます。

家相風水のもととなる東洋思想では、「陰が極まると陽となり、陽が極まると陰となる」との考え方があるのです。つまり、真四角で凹凸の無い家は陽が極まった状態となります。ですから、真四角の家に住むと運気が衰退すると考えるのです。

どこかに出っ張った部分を設け「張り」を作らなければ、吉相(運気の良い家)にはなりません。

そこで、サンルームを設置することをお勧めしました。

お隣や車庫などの関係で南西になら設置できそうだとのことです。流派によっては南西の張り出しを避けるように言う場合がありますが、ほかが整っていますので気にする必要はないでしょう。

南西の張りは、コツコツした努力を惜しまない実行力と忍耐力が付きます。母親の場所でもありますので、奥さんがしっかり落ち着いて役割を果たし、貯金も貯まる生活になるでしょう。

まとめ

自分の家が好きになれないということは、とても不幸な生活と言えるのではないでしょうか。日中仕事などで受けたストレスが癒され、ホッと一息つける家であることが理想的です。

もし、自分の家なのに居心地が悪いと感じるなら、形や間取りを見直してみましょう。きっと家相や風水の視点で見ると良くない部分があるはずです。

ただし、サンルームや風除室を設置したことによって、新たな欠け(凶)を作ってしまう可能性があります。

しっかりと吉凶を見極め、どうしたらいいのか正しい対策を練って、良い家にリフォームをしましょう。ほんの少しのことで生活がガラッと変わり、家に帰ることが楽しみになることでしょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。