家相の悪い家を凶相(きょうそう)の家と言います。凶相の家に住むと、どんな生活になるのでしょうか?
端的に言うと「不幸になる」のですが、ひとことで「不幸」と言ってもいろいろなパターンがあります。事件や事故に巻き込まれたり、病気やけがを患ったりすることは容易に思いつくのではないでしょうか。実は、凶相の家の影響はそれだけではありません。
このページでは、凶相の家に住んだ場合の影響について解説していきます。
家相を観る際の判断基準
家相鑑定では、建物の吉凶をつぎの五つの要素で判断します。
- 建物全体の形
- 玄関の位置
- コンロ、給湯器、暖炉など火気の方位
- トイレ・浴室、キッチンなど水まわりの方位
- 建物の中心部分の使用用途
順番に解説をしていきます。
1.建物全体の形
建物全体の形とは、長方形を基準として考え、建物の凸凹をみていきます。引っ込んでいる場合は「欠け(凶)」と呼びます。
この欠けの範囲が、広いほど凶作用はひどくなってしまうのです。欠けがあるとその家に住む人全員の運勢が悪くなります。場合によっては体調に出る場合もあるので注意が必要です。特に、自営業の方の自宅は、小さな欠けでも売り上げに直結するので、絶対に避けたい形です。
西が引っ込んでいる「西欠け」の場合、金運が無くなりお金がどんどん出ていきます。また、東が引っ込んでいる「東欠け」の家に子供がいたら、お子さんの成長(特に長男)に問題が生じるでしょう。「北欠け」の場合は、家族関係にトラブルが生じたり、健康に問題が出たりします。「南欠け」の場合は、判断ミスや記憶障害など、頭に関する問題がでてくるはずです。
凶相の代表的な形はL型や凹型の家
中庭などを取ったプランに多くみられますが、大きく中庭を作ってしまうと、建物の重力中心の位置を確認したときに、外になるケースがあります。家の中心が外になってしまう場合、その家には主人がいない生活(単身赴任などいつも家に主人がいない状態または、ご主人が亡くなる場合もあります)になります。
敷地が狭い場合、家の中に光を取り入れたい気持ちは分かりますが、その代償は大きなものとなるのです。中庭を作らなくても光が取り入れられるような工夫を設計士さんとよく話し合われてください。
事業経営者が避けたい売り上げが上がらない家
建物の形の吉凶は、立体的に見た判断もあります。基本的に、家相鑑定は1階の形で判断するので、2階以上の部分に制限はありません。
しかし、1階よりも2階がはねだした「キャンチレバー」と呼ばれる形になっていると、立体的な欠けとなり、凶相に分類されます。木や山は下がどっしりとしていて、上に行くにつれてだんだん面積が狭くなるものです。家相や風水の考え方は、自然と人間がともに共存反映するための知恵ですから、キャンチレバーはそれに合わないため、凶相に該当してしまいます。
また、キャンチレバーは足元の面積が狭く不安定なため「倒産の家相」と呼ばれることもある形です。特に自営業者の方は避けましょう。
そのほかに、店舗や事務所をつくる際、1階部分を駐車場にするケースも多く見かけます。そのような家相も「下駄履きの家」と呼ばれる凶相の形です。
下駄ばきの建物は、建ててしばらくの間は繁栄する場合もあります。しかし、しばらくすると、お客さんとの距離が生まれたり、時代の流れに乗れなかったりして、衰退していってしまうのです。
私の身内でも、下駄ばきの事務所を建てたケースがありました。建てて5年くらいは勢いがありましたが、だんだんと衰退し、後継ぎも見つからず引退しました。家相の良い事務所を建てていたら、きっと違った結果だったことでしょう。
吉相の建物を建てるか、凶相の建物を建てるかで、会社の先行きは大きく違ってくるのです。
2.玄関の位置
その家の顔とも言われる玄関は、家族だけでなく「外気(外からの気)」が入ってくる大切な場所です。
玄関の良し悪しが、その家に住む人全員の運勢に大きく関わります。玄関は外壁のラインから引っ込ませる(欠ける)ことのないように作ってください。玄関が引っ込んでいると、良い気が入ってきません。
それどころか、悪い気が入ってきますから、家族に病気が耐えなかったり、仕事がうまくいかなかったりするトラブルが起こり続けることになるのです。
最近の住宅は、玄関部分が引っ込んでいるケースが多くみられます。これは凶相ですから注意して下さい。
自営業の方は特に、玄関の形状や位置は注意して欲しいところです。会社全体の業績を上げるには、北西の玄関にして、少しだけ張り出させると良いでしょう。北西が欠けた状態の家に住んでいると、事業はうまくいきません。経営者の住んでいる家と業績は連動するのです。
玄関について、日常生活で凶を立ち上げないようにする工夫はあります。それは、靴を脱ぎ散らかしたり、荷物を置きっぱなしにしたりしないように心がけることです。
ただ、玄関の形が引っ込んでいる場合は、いくら綺麗な玄関にしたとしても凶を軽くする程度にしかなりません。根本的には、玄関の形がその家の吉凶を左右するのです。
3.コンロ、給湯器、暖炉など火気の方位
ガスコンロや暖炉など、火を使う設備を「火と相性の悪い方位」に配置すると、頭痛や脳梗塞などの脳の病気、あるいは精神の病を発病する可能性が高まります。
火は水との相性がとても悪く、水の気を持つ北とは相性が良くありません。火に関するものは、北に配置しないようにしましょう。北に火に関するものを配置すると、家庭内でぶつかり合いが起こります。夫婦間、親子間など家族構成によって変わりますが、家庭内のトラブルは避けられません。
また、火のエネルギーが強いのは南です。もともと火の性質を持つ南に、火に関する設備を置くと、火と火が重なることで、エネルギーが強すぎます。その結果、すぐカッとなったり、イライラしやすくなったりして落ち着かない生活になります。場合によっては、高血圧や脳梗塞などになるでしょう。
4.トイレ・浴室など水まわりの方位
トイレや浴室などの水まわりが凶相の場合には、健康被害が出ることが多くなります。身体の抵抗力が落ちて風邪などを引きやすくなったり、倦怠感がとれなかったりするのです。
トイレや浴室などは水をたくさん使いますので、水の性質として考えます。水は北を担当しますが、ここに水回りがあると、水と水が合うことで陰の気が強すぎてしまうのです。その結果、悩みや苦労が絶え間なくやってくる生活になります。常に気がかりなことや問題を抱え続けることになるのです。
また、水の性質を持つ設備が、火のエネルギーを持つ南にあると、火と水のぶつかり合いが起きます。そのため、家族間でもめ事が絶えません。家族構成やほかの部分の欠けによっては、家族離散は免れないでしょう。
5.建物の中心部分の使用用途
建物の中心を凶相にしてしまうと、運勢も健康も両方悪くなります。
家の中央部分は、家族みんなが集まる明るいスペースとして使用してください。もし、中央部に階段を設けてしまったら、トラブルに巻き込まれることが多くなります。仕事がうまくいかなくなったり、家族が事故やケガなどを被ったりすることも多くなることでしょう。
マンションで多くみられるケースで、中央付近に窓のないトイレ、洗面脱衣室、浴室を配置された間取りは良くありません。窓のないトイレや浴槽は使い心地が良くないことでしょう。いくら換気扇があったとしても、湿気やにおいがこもりやすく、気持ちよく使用することは難しものです。
また、中央に窓のない暗い空間を置くと、外に出せない悩みや苦労を抱えることになります。他人からは幸せそうな家族に見えて、実は、一歩入ると親戚や親兄弟と相続などのトラブルを抱えているケースも多いものです。
家の中央部分には、トイレ、浴室、階段、収納などを設置していない物件を選ぶようにしましょう。
まとめ
家は、そこに住む人の運勢に影響を及ぼします。
「今どき家相なんて関係ない」と言われることもありますが、たくさんの鑑定をさせていただいて思うことは、家相通りの人生になっているということです。
家相は正しく取り入れると、とても住み心地がよく、安定した生活を送ることができる家を建てられます。
建築基準法クリアしただけの、トラブル続きで悩みが多い家よりも、採光と通風に恵まれた住み心地の良い家に住みたくありませんか?家相や風水の考え方を取り入れて、住むだけで運気の上がる家を手に入れましょう。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。