家族の人数が増えたり、子供の成長とともに部屋数が足りなくなったり、老朽化で給湯器や配管の故障が絶えなかったりとライフスタイルの変化や設備の不具合などで増築やリフォームを考えることがあるのではないでしょうか。
増築やリフォームの際には、家相についても考慮しましょう。
増築をすると家相が変わり、その後の運勢が変化してしまうからです。また、家の形を変えないリフォームの場合でも、家の気が動くため注意しなくてはいけません。増築やリフォームによって気が変わるため、体調不良や事故にあうなど何らかの不具合が生じる可能性があるのです。
このページでは、増築やリフォームについて家相の観点ではどう捉えるのかについて解説していきます。
増築やリフォーム前に家相を確認しよう
家相の定義では、程よく出ている個所がある形状を吉相の家(良い家相)、大きく張り出していたり、引っ込んでいたりする家を凶相の家(悪い家相)とします。
張り欠けの見分け方
出ている部分が家の角から始まっている場合、一辺の3分の1以内に収まっていると吉とします。一方、3分の1以上出っ張ってしまっている場合は、出すぎていることにより引っ込んでしまった部分を凶と判断するのです。
吉相の家の場合
家相が良いと、家の中にいつも良い気がたくさんめぐっていると考えます。良い家相の家に住むとチャンスがつかみやすかったり、困ったことが起こっても助けてくれる人が良いタイミングで現れたりするものです。
良い家相の家に住むことによる吉作用の影響は、入居した当初に強く受けます。その後2年ほどで次第に落ち着いていくものです。
これから改装したい家の家相がもともと良かったり、改築することで吉相の家になる場合は、家を修繕することで、いったん収まっていた家相の吉作用が再び立ち上がります。
凶相の家の場合
凶相の家の場合、入居当時にいろいろとトラブルが合ったはずです。それが年数の経過とともに静まっているのではないでしょうか。
凶相の家の場合は、増築やリフォームをする際に、吉相になるような構造に変更しなくてはなりません。吉相の家に変えられるのであれば、そのあとの吉作用に期待できます。
しかし、家の形状は凶相のまま、中だけを触るとなると、凶作用が再び起こることになってしまうのです。
悪い家相の場合は、改築やリフォームなどで中途半端に触らないほうが良いといえます。
模様替えでも凶相の家は要注意
凶相の家の悪影響が再び起こってしまう現象は、大きな増築やリフォームに限りません。
私の鑑定した事例の中で、凶相の家の形状を変えず大規模な模様替えを計画されている方がいらっしゃいました。模様替えをすることによって良くないことが起こる可能性が高いと伝えましたが、家族の状況が変わりどうしても必要だとおっしゃるのです。そこで日を選び実行することにしました。
模様替えを行った数日後、料理中うっかり指先を深く切り、手術が必要なくらいの大ケガをしたとの連絡がありました。
依頼をされた方は、その家に入居したての頃、病気が発覚し入院、手術と大変な状態になったそうです。このことを思えば、相談して日を選んだことにより「少しのケガ程度で済んで良かった」といっていただきました。
まずは、増築やリフォームの具体的な計画をたてる前に、現在の状態が「吉相なのか」「凶相なのか」を見極めることが大切です。そのうえで、どう対処していけばいいのかを考えて行かなければいけません。
家相と増改築やリフォーム
家相鑑定は、1階平面図に後天定位盤(こうてんじょういばん)と呼ばれる方位を見ることのできる透明なシートを載せて判断していきます。この方位盤は「東、西、南、北を30度」「東南、南西、北西、北東を60度」に定めています。
図面に方位盤をあてて、どこが出ているのか(張り)、また逆に引っ込んでいるのか(欠け)を見ていきましょう。この写真の場合は、左上の北西の部分がほどよく出ている「張り」で、南西が引っ込んでいる「欠け」です。
方位にはそれぞれ担当する家族関係上の役割があり、南西は母や妻を表す方位です。南西が欠けている家に住む主婦は、あまり家事に時間を使うことができなかったり、苦手だったりします。多くは外に働きに出ることになるでしょう。実際にこのような家相の家に住んでいる多くの奥さんは、事業経営をされているか、仕事を精力的に頑張っていて、家事に手が回らないとおっしゃいます。
どのような家相の家に対して増改築やリフォームの計画をしているかで、アドバイスさせていただく内容が変わってきます。増改築やリフォームをすることが、家族にとってかえって良くない場合もあるので注意して計画を立てましょう。
形状の欠けを増築や別棟で補う方法
引っ込んでいることで欠け(凶)になっている部分をなんとか補って吉相にしたい場合はどうしたらいいのでしょうか。一番簡単な方法は、欠けている場所に別棟を作ることです。このとき母屋と平行に設置するようにしてください。
たとえば、下の図のようなイメージです。別棟を母屋に対して斜めに置いてしまうと吉効果は半減します。そして、間を開けることが大切です。風・光・湿気が抜けるよう1メートルくらいは最低でも離して建てるようにしましょう。
なお、別棟とは「居住スペース」「車庫」「物置」などいろいろな形があります。家相の欠けを補うために別棟を設置する際の注意点を確認しておきましょう。それでは、この3つを順番に解説します。
居住スペース
居住スペースにする場合、下に車庫で上に部屋というスタイルだとそこに寝る人に凶作用が出てしまいます。建物の形状を人体と見たときに足元が冷えること、大地からのエネルギーを寝ている間に受けられないことが原因です。1階から居住できる状態の建物を建てましょう。
車庫
車庫の場合は、しっかりシャッターの閉まる形状にしてください。カーポートは別棟になりません。外気と遮断できる屋根と壁のある状態のしっかりとした形態のものを別棟と考えます。くれぐれも母屋と車庫の間は1メートル以上離して設置してください。
物置
物置はブロックの上に置くだけでは別棟になりません。しっかりと転倒防止策をして地面に固定することで別棟となり、吉効果が発揮されます。
渡り廊下の設置は凶相になる
これらの別棟は吉を呼び込んでくれますが、ここを渡り廊下でつないでしまうと大凶の家相になってしまいます。
渡り廊下でつなぐことで、図のようにくぼんだ部分が出来上がってしまいます。これがとても良くない現象を引き起こしてしまうのです。
図のような大凶部分がどこの方位にあたるかによって、家族に起こる凶現象は違います。
たとえば、北西は主人や目上の人の状態をみる方位です。鑑定させていただいた中で、北西に別棟を作り、上図のように渡り廊下でつないだ家がありました。渡り廊下は大凶であることを伝えると、この工事をしてしばらくして、ご両親と旦那さんの3人が次々と亡くなったといわれた事例もあります。
別棟を渡り廊下で繋ぐことは絶対にしないでください。
L字型に増築するとどうなる?
母屋に増築する場合、家全体の形状がL字になってしまうパターンを多く見かけます。
L型の家は家相鑑定上では凶相と判断します。理由は足りない部分(欠け)が大きくなるからです。全体を観たときに、あるべき部分が「ない」ことによる影響があるとみます。
たとえば、この欠けの部分が東南だったとすると、結婚運の無い家です。お子さんに良縁がほしいなら、この欠けている部分に別棟を建てることをおすすめします。
まとめ
このように、増築やリフォームをする際には慎重にプランを練る必要があります。
まずは現状を把握して、「そのままの形状で触ってもいい状態なのか」「触らないほうが良いのか」「思い切って建て替えたほうが良いのか」を正確に判断してください。
いずれにせよ、家に手を加えることでそこに住む人は必ず影響を受けます。
増改築やリフォームが家相を整える良いものであれば、今後の人生への後押しになります。しかし、悪い場合は、病気やケガに悩まされる可能性が生まれてしまいます。また、家族間のもめ事を誘発するきっかけにもなる場合もあるのです。
その増改築やリフォーム計画が家族の運勢により良い結果につながるかをしっかりと見極めてから実行するようにしてください。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。