購入を検討している土地のすぐ近くに神社があると気がついたとき、どう判断したら良いのか迷うのではないでしょうか。

神社は神様をお祀りし、おまいりするための施設です。また、祭事を行ったり祈りをささげたりする神聖で、エネルギーが高い場所でもあります。そのような特別な場所が自宅近くにあると、運気や生活になんらかの影響があるのではないかと思うのも無理はありません。

このページでは神社の近くに住むことによる影響について、家相や風水からの見解をお伝えします。

内容について2分でまとめた動画はこちらです。

家相や風水で神社はどう扱うの?

神社のある土地は他の土地に比べてエネルギーが高いため、神様など高次の特別な存在と繋がりやすい場所と考えられていました。そのため、地域の人たちは祠を建て、その地を整え大切に守ってきたのです。

この意味合いでは、神社の規模は関係ありません。大きくても小さくても「神社がある」ということは、その土地のエネルギーが高い場所であることに変わりはないのです。

このような意味合いで、家相や風水では、神社を「高いもの」として扱います。これは高さが高いという意味で、山やビルような高い建物といったイメージです。

神社にある建物自体の高さではありません。神社の建物そのものは小さくても、高い山や高層ビルがそこにあると考えるのです。

以下の写真のような大きな神社の場合は、それだけ大きな山や建物であり、影響力も大きいと考えてください。

小さな神社は、大きさが小さくても山や高い建物であることには変わりありません。そのため小さな神社のある場所は、その場所にポツンと高い建物が建っているようなイメージをしていただければ良いでしょう。

神社の近くに住むとどうなる?

家相や風水では、太陽の光が自然に家の中に入ることが、とても大切であると考えます。そのため運気が上がり、物事が発展する良い土地は「朝日の入る東から昼間の元気な太陽の昇る方位である南にかけての土地が低く、山や高い建物が無いところを吉相の土地」と考えるのです。

一方で夕日の沈む西から北は、沈みゆく太陽のエネルギーが満ちる方位であるため、高い山や建物があったほうが良いとしています。

東から南は低地が良く、西から北は高地が良いという考えに合った土地を「四神相応(しじんそうおう)の土地」といいます。このような土地を、古来から都やお城を構える土地探しの際に基準としていました。実際に江戸城は四神相応の土地に建てられています。現在でもこの考え方は生きており、都市開発などに使われている思想です。

四神思想(しじんしそう)とは

四神思想は、東西南北それぞれの方位に神様がいて、その土地を守ってくれると考える思想です。高松塚古墳の壁画に描かれていたと教科書で習ったことを覚えている方も多いかと思います。

出典:高松塚古墳の壁画の四神の龍

壁画に描かれた四神の図は、拠点を構えると発展する土地の形状を伝えているものです。

それぞれの方位の神様は、東は青龍(せいりゅう)、西は白虎(びゃっこ)、南は朱雀(すじゃく)、北は玄武(げんぶ)といいます。これらを象徴したもので表すと、東は川や線路、西は物流のある街道、南は開けた土地、北はうっそうとした林や山を示していました。

さらに高低差で表すと、東から南は低い土地で、西から北は高くなっている土地が発展する良い土地であるということになります。このときの高地と低地の境目は、高さの違いが生まれる場所です。高低差があると気の流れが乱れてしまうため注意しなくてはいけません。

この高低の境目を結ぶ線を運線(うんせん)または、鬼門線(きもんせん)といいます。そのため、古来の人々は北東と表鬼門(おもてきもん)、南西を裏鬼門(うらきもん)と呼び、恐ろしい鬼のイメージを用いて注意を促していました。

このように、東と南は低地、西と北は高地であることが理想的です。この低地と高地の境目を「運線」または、表鬼門と裏鬼門を結ぶことから「鬼門線」と呼びます。

家の近くにある神社はどちらの方位にある?

ここまで述べてきたように、家相や風水では神社を高い建物や山として考えなくてはいけません。家のすぐ横や裏など隣接する場所や、道を挟んで目の前に高い建物があると採光に問題が生じるものです。実際に建っている神社の建物の高さが低くても、エネルギーの問題としてとらえます。

東、東南、南は高い建物がない方が良い方位です。隣接する土地に神社がある場合は、その神社が自分の家がある土地から見て、どちらの方位にあるのか確認しましょう。

自分の住む家が神社の裏にあるとか、神社の横の土地に建っているなどの立地で判断するのではありません。所有する土地からみて神社のある方位によって影響が違うのです。

西側や北側に神社があるのであれば、高い建物や山があるほうがいいので、立地としては問題ありません。西にあれば、経済的にサポートしてくれます。また北にあると、いざという時に助けてくれる人が現れるなどの吉効果が期待できます。

逆に、東側から南側に神社があるとすると、朝日や強い正午の太陽の持つ発展のエネルギーが入りません。そのため、先の見通しが立たなかったり、積極的で前向きな考え方ができなくなったります。検討中の土地と神社との位置関係が重要なのです。土地に対して神社がどちらの方位にあるのかをしっかり確認しましょう。

四神相応の配置になっていない場合は、購入をお勧めしません。つまり、神社が東、東南、南にある土地の購入を検討している場合は、やめておいた方が良いでしょう。神社の横の土地だからダメということではなく、神社が検討している土地に対してどちらの方位にあるのかが問題なのです。

家と神社が近いことによる影響はどこまであるか

神社が近いことが気になって購入をためらっている場合、どれくらい離れたら影響が無くなるのか気になるのではないでしょうか。

神社がすぐ隣の土地にあったり、神社の裏に家があったりと隣接していなかったとしても、すぐ家の近くに神社があれば、良いも悪いも影響は受けてしまうものです。先ほど述べたように、その影響を受ける範囲は神社の大きさによって差が出ます。

小さい神社でも近ければ近いほど影響を受けますが、神社と自分の家のある土地の間に、人の住んでいる家が3軒あれば、その3軒が壁となってくれるため、ダイレクトに影響を受けることがなくなります。ただ、神社の規模によって影響する範囲が変わるため、一概にはいえません。

事業用の土地の近くに神社がある

これについては、事務所や店舗を構えようとしている場合も同じように考えてください。

たとえば、弁護士事務所のような先を見通したり、知恵や知識を用いて勝負したりする業種業態の事務所を構える場合、南に神社のある土地は絶対に避けなくてはいけません。勝負ごとに負けてしまうからです。逆に、北に神社がある土地であれば、人間関係のご縁が広がり、口コミも増えて事業経営にとても良い環境といえます。

住居だけでなく、事務所や店舗用の土地を探す際も考え方は同じです。神社の近くだった場合、神社の裏の土地だから大丈夫というような判断ではなく、検討している土地から見てどちらの方位にあるのかを慎重に確認するようにしましょう。

鬼門に神社があると吉

ここまで述べてきたように、土地の購入を検討していたり、賃貸として物件を借りたりする場合、神社の位置は慎重に確認する必要があります。

このとき検討している土地から、鬼門と呼ばれる北東方位に神社があるのはとても良い立地です。北東は山や高い建物ととても相性が良く、激しい気の流れを抑えてくれます。

また、北東が吉相(良い状態)の土地は、判断力と実行力が備わり、親・親戚・兄弟関係がよくなり、土地や不動産、相続に関する物事が円滑になるのです。

東から南に神社があるときの対処法

東から南に神社があると、前向きな発想ができなかったり、将来の見通しが立てられなかったりします。ついつい悲観的になったり、将来に不安を感じたりしてしまうのです。これから購入する場合は、避けてほしい立地です。

もうすでに住んでしまっている場合は、どうしたら良いのでしょうか。

このような場合、まずは敷地境界線にフェンスや生け垣を設置しましょう。境界線をはっきりさせることで、外からの要らない気が自分の敷地に入ることを防ぐことができます。

次に、家相からいうとどうしても気持ちが落ち込みやすくなるので、新しい情報を取り入れるように努めたり、流行っているものを試したりするように心がけましょう。意識して生活することで凶作用を抑えることができます。

まとめ

土地の購入や賃貸物件を検討する際に、神社の近くだった場合、どのように考えればよいのか家相の視点から解説をしてきました。

神社は神聖で祈りを捧げたり、高次元の存在と繋がったりする場所であるため、神社の建物が小さくても家相の考え方では「山」「高い建物」として扱います。

家相の思想は、自然の摂理に合った生活をすることを良いと考える学問です。山や高い建物は、光を阻むことになります。そのため、朝日の昇る東から南にかけては無い方が良いと考えるのです。山や高い建物としてとらえる神社が、土地に対して東から南にならないところを選ぶようにしましょう。

逆に、北から西に神社があるならとても良い立地です。もし、鬼門と呼ばれる北東にある場合は、特に良い配置となりますので購入をお勧めします。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。