家の外壁の色は新築をするときだけでなく、塗り替えなどで決めるときにも、何を基準にしてどのように決定すればいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。この先10年から15年は同じ色の家で過ごすことを考えると、悩んでしまうのも当然です。

単純に「好きな色」だからという理由で決めてしまった結果、民家として違和感のある外観に仕上がってしまうことがあります。

また、色にはそれぞれ心理的影響や運気を左右するエネルギーがあるため、家族と合わないエネルギーになってしまうと運気に悪い影響が出てしまうのです。そのため、慎重に選ばなくてはなりません。

おすすめする外壁の色の選び方は、家相や風水の考え方をベースに選ぶ方法です。家相の知恵を用いた外壁の色の選びは、ご夫婦の生年月日をもとに決定していきます。

単純におしゃれな外壁の色だからとか、人気の風水カラーだからなどの好みだけで決めてはいけません。このページでは、家相や風水の知恵を用いた運気の上がる外壁の色選びについて詳しくお伝えしていきます。

家相や風水で外壁の色を選ぶ際の注意点

家相や風水では、色が家族の運気や心理的側面に大きく影響すると考えています。家の外壁を塗り替えたり、新築の際に外壁に使用する色を選んだりする際には、外から見た雰囲気が変わるだけでなく、その家に住む人の運気やメンタルにも影響があることを考慮しましょう。

外壁の色はその色の持つエネルギーで、家全体を包むことになります。家族一人一人の生まれ持っているエネルギーと外壁の色との相性が悪いと、自宅なのに居心地が悪いと感じてしまうものです。

一般的に広がっている「金運アップには黄色が良い」「幸福な家庭にするには白が良い」などの開運風水カラーを単純に選べばいいというものではありません。

ときどき「壁がどの方位に向いているかによって、その部分の外壁の色を変える」という風水師がいるようですが、それでは家のデザインとしてもおかしなことになりかねません。また、家全体の雰囲気や統一感もセンスもなくなってしまいます。

常識の範囲内で、家族の運気と相性の良い色を外壁に選ぶようにしましょう。それでは、家相学に準じた外壁の色選びについて解説していきます。

黄色は金運アップカラーではない

一般的に「黄色は金運をあげる」「西に黄色のものを置くと金運がアップする」といわれ、家相や風水について詳しくない人にまでも広まっています。しかし、あなたのまわりで実際に黄色を用いて金運が上がった人はいるでしょうか。

残念ながら、黄色は金運をサポートする色ではありますが、金運そのものをアップさせる色ではありません。金運そのものを左右する色は、金、銀、パール、オレンジ、ピンクです。

おそらく、中国から色の思想が入ってきたときに、金運をつかさどるオレンジ色を黄色と表現したことから、金運には黄色が良いと広まったのだと思われます。

そのような事情を知らないと、外壁の色を決める際に「金運をあげたいから」との思いで、以下のような黄色い外壁を選んでしまうことになりかねません。

実際に知り合いで、金運アップを意識して黄色い外壁にした人がいますが、お子さんの大学進学や結婚費用の捻出に苦労しています。その理由は、家相と立地環境が良くないことと、ご夫婦のエネルギーと外壁の色の相性が悪いからです。人も色もそれぞれにエネルギーを持っています。

たとえば「あの人とはなんだか気が合わない」とか、「この人とは波長が合う」などと表現することがあるように、人にはエネルギーがあるのです。また、色は「赤色を見ると活動的な気持ちになる」「青色を見ると落ち着く」などの心理的に影響を及ぼします。

このように、人も色もそれぞれに固有のエネルギーがありますから、合う合わないが生じるのです。外壁の色に自分にとって合わない色を用いると、気持ちが落ち着かなかったり、イライラしたりすることになります。その結果、運気が下がってしまうことになるでしょう。

家の外壁の色は、家族全員を包み込むことになりますから、相性のいい色にしたいものです。相性良い色を用いることで運気アップ効果もあります。

それでは、どのように自分たち家族にとっての相性のいい色を見つけていけば良いのでしょうか。

家相では、基本的な思想に「五行説(ごぎょうせつ)」を用いています。これは、世の中のあらゆる物事を理論的かつシンプルに5種類のエネルギーに分類したものです。その分類された物事の中には、人も色も含まれています。それでは、人と色の持つエネルギーについて、五行説を用いてそれぞれ解説をしてきましょう。

人と色の持つエネルギーの確認方法

人の持つエネルギーは、生年月日から割り出します。下記の表からご自身とご家族の生まれ年を確認してください。このとき、1月1日から2月3日までに生まれた人は、前年度に生まれた人と同じエネルギーとなりますのでご注意ください。

この表でご家族の星を確認してみましょう。ここで割り出された星は「本命星(ほんめいぼし)」といい、その人の持つエネルギーの性質を示しています。

一白水星(いっぱくすいせい)、二黒土星(じこくどせい)、三碧木星(さんぺきもくせい)、四緑木星(しろくもくせい)、五黄土星(ごおうどせい)、六白金星(ろっぱくきんせい)、七赤金星(しちせききんせい)、八白土星(はっぱくどせい)、九紫火星(きゅうしかせい)と読みます。

これらの割り出された星をさらに「木・火・土・金・水」の5つの要素に集約し、シンプルに考えることができます。この5つに分類する考え方が「五行説(ごぎょうせつ)」です。

五行説では、相性のいい関係性を「相生(そうしょう)」、相性の悪い関係性を「相剋(そうこく)」といいます。相生の関係性とは、木がこすれあって火を生み、火によって燃えた木は灰になって土になり、土の中から金が掘り出され、金が冷えると表面に水がつき、水は木を育てるという次のエネルギーを生み出す関係性です。

人の持つ5つのエネルギーを表にまとめるとこのようになります。

性質
三碧木星・四緑木星
九紫火星
二黒土星・五黄土星・八白土星
六白金星・七赤金星
一白水星

色も同じように5つの性質に分類して考えることができます。

性質
青・緑
赤・紫
茶・黄・ベージュ
金・銀・パール・オレンジ・ピンク
白・黒・グレー

五行説で、相性の悪い関係とされる相剋は、木は土の栄養素を吸い取り、土は水をせき止め、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切り倒すという攻撃性のある関係性のことをいいます。ここまで解説してきたことを一つの図にまとめると下図のようになります。

この五行に基づく関係性を人や色に用いて、外壁の色を決めていくと住む人にとって相性が良い色を選ぶことができます。その結果、運気の上がる外観になるのです。

家相の知恵を用いた外壁の色の決め方

外壁選びの際に用いる人のエネルギーは、ご夫婦をメインに決定しましょう。なぜなら、家は夫婦で建てるものだからです。子供はそのうち巣立っていきます。長く住むのは夫婦ですから、子供ではなく、夫婦のエネルギーで決めていくようにしてください。

外壁の色の決定に際しては、夫婦2人ともと相性の色にすることが望ましい決め方です。

たとえば、三碧木星の旦那さんと一白水星の奥様のご夫婦で外壁の色を検討しているとしましょう。

一般的に無難で飽きが来ない茶色の外壁の家に住むとします。茶色は土の性質を持つ色です。そのため、木と水のエネルギーを持つご夫婦とは相性が悪い色となります。その結果、この家に住むと茶色は心理的に落ち着きをもたらしてくれる色なのに、なんだか落ち着かないなどの違和感を感じてしまうことになるのです。

一方で、窓枠や玄関ドアに用いられている黒は、水の性質を持つの色ですから、ご夫婦とは相性が良い色です。しかし、大きな面積を占める外壁の茶色とは相性がよくありません。2色以上用いる場合は、面積比率で考えて、相性のいい色が多くなるようにしましょう。

このとき、先ほどの三碧木星と一白水星のご夫婦が、ブルーやネイビーといった青系の外壁でしたら、夫婦ともにとても相性のいい色です。

さらにブルーは心を静めて穏やかな気持ちにしてくれる色です。家との相性が良いので、ご夫婦に落ち着きを与えてくれるでしょう。

また、以下の家に使用されている外壁の色は、グレーと黒で、窓枠は白、玄関ドアは茶色です。グレー、黒、白はどれも水のエネルギーを持つ色で、茶色は土の性質の色になります。

 

三碧木星と一白水星のご夫婦にとっても良いですが、六白金星や七赤金星の性質を持つ人でも、水と土の両方と相性が良いため、住みやすい家となります。

しかし、九紫火星の人が住むとなると、玄関ドア茶色だけが相性のいい色ですから、おすすめの色ではありません。火のエネルギーを持つ九紫火星の人にとって、水のエネルギーである「白、黒、グレー」は攻撃される色です。自宅なのにくつろげなかったり、なにかしら無理して生活しなくてはならないことが起こったりするかもしれません。

また、ピンク色を外観の色として選ぶ方もいらっしゃいます。

白、ベージュ、茶、黒などを外壁として選ぶ家が多い中に個性が出ます。ピンク色は柔らかい雰囲気で、優しいイメージを与える色ですが、金のエネルギーを持ちます。そのため、三碧木星、四緑木星、九紫火星の人とは合いません。

たとえば、三碧木星と九紫火星の組み合わせのご夫婦の場合、お互いにとって相性が良い色の緑色が最もおすすめです。緑色は人との縁を広げてくれて、心と身体を癒してくれるパワーがあります。

この写真の家には、茶色が用いられています。三碧木星の人と茶色は合いませんが、面積比率的に緑色が多いので問題ありません。

このように、外壁の色は、夫婦2人にとって相性の良い色にするように選んでください。そうすることで、夫婦にとって居心地のいい家になります。その結果、運気が上がり幸せな生活へと導かれるのです。

まとめ

外壁の色を決定する際には、何色を選んだらいいのか迷ってしまうものです。

新築をする際はもちろん、経年劣化によりリフォームする場合も、たくさんの色のパターンから選ぶことになります。外壁は高額ですから、10年から15年くらいは変更することが難しいため、後悔しない色選びをしたいものです。

外壁の色を選ぶ際には、好きな色や開運風水カラーで選ばず、住む人のエネルギーと色との相性を見るようにしましょう。特に、ご夫婦のエネルギーと相性のいい色に合わせるようにしてください。そうしないと、居心地が悪い家になってしまいます。

一般的に広まっている金運アップの色といわれる黄色の使用にも注意が必要です。夫婦のエネルギーと合わない場合、期待していた効果は得られません。

外壁の色で開運をしたい場合、ご夫婦にとっては合う色を選んでください。合わない色を選ぶと、運気アップにはならないからです。

このページで解説した色の選び方を参考にご夫婦にとって良い外壁の色を選定し、心地の良い生活をつかんでいきましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。