家相が悪い家を「凶相(きょうそう)の家」といいます。凶相の家に住むと、本当に色々と残念な出来事に見舞われます。病気を患ったり、離婚問題が出てきたり、子供が問題を起こしたり色々な現象として現れてくるのです。

家を建てることは一生に一度の大きな決断になります。家族が幸せに暮らせるようにと、プランニングに多くの時間を割き、高額な資金を投入したその家が風水や家相上悪いものだと建てた後から判明したとしたら、言いようのないくらい残念な気持ちになることでしょう。

しかしながら、凶相とはどのような形状の家をさしているのでしょう。このページではあなたの住宅が悪い家相にならないために大切なポイントをまとめて解説していきます。

悪い家相になってしまう間取りと形状

下記のケースの場合、風水や家相鑑定の視点からみると運気が悪い凶相の家に必ず該当します。
3分弱の動画にまとめていますので、下記の画像をクリックしてご覧ください。

  • 引っ込んでいる部分(欠け)が大きくL字型の家になっている
  • 重力中心が家の中にない(コの字型、中庭・坪庭のある家)
  • 全体的にみてデコボコした形状になっている
  • 一階が居住スペースになっていない(店舗、ガレージなど)
  • ビルトイン(インナー)ガレージがある
  • 家の中心に明かりの入らない部分がある(トイレ、風呂、収納など)
  • 家の中心に階段がある
  • 家の中心を廊下が突き抜けて、居住スペースを左右に分断している
  • 渡り廊下で別棟を繋いでいる
  • 西に水まわりの設備がある
  • 真四角で整いすぎている

一つずつ詳しく見ていきましょう。

引っ込んでいる部分(欠け)が大きくL字型の家になっている

家の形の吉凶を判断する際に基本とするのはバランスの取れた長方形です。ベースとなる長方形に対して、引っ込み過ぎていたり、出っ張りすぎていると欠け(凶)があると判断し、凶相(悪い家相)であると判断します。

以下の図面は、駐車場の部分が引っ込んでいて、家の形がL字の形になっているため凶相です。

この図面の場合、車2台分の駐車スペースが、家全体を長方形としてみたときに「引っ込んでいる」または「足りない」と考えます。これを「欠け」といい、この部分が担当する分野(象意)の凶作用に見舞われる生活となるのです。

この物件の場合、主婦やお母さんと呼ばれる立場の人の状態を表す南西が欠けていて足りない状態です。この家に住む女性は仕事をとても頑張っていて、あまり家庭的ではないでしょう。金運を司る西の出っ張り具合が大きいので、旦那さん以上に稼ぐ奥さんだと言えます。

実際にこの図面を持って来られた方は、家庭に目を向けたいという思いがあるのに、仕事が忙しく、また充実していて責任ある仕事を任せられるため、あまり家のことができないそうです。

そして、旦那さんからは仕事と家庭のバランスが取れていないことを指摘されることが多く、このままで良いのか悩んでいるとのことでご相談にいらっしゃいました。

このように、足りていない部分(欠け)があると、そこを担当する分野(象意)の不具合が起こり、家族間で揉めたり、意見がくい違ったりして悩むことになるのです。

駐車場を確保するために、このような形状にする方は多く見られます。土地を有効活用していると考えがちです。しかし、家相的には凶になってしまいます。そのため、控えるようにしてください。

重力中心が家の中にない(コの字型、中庭・坪庭のある家)

家の中心が外気に触れている場所にある家も凶相(悪い家相)にあたります。

「家の中心の状態」と「生活の中で何を重要視しているか」ということはリンクするのです。このような家に住むと、意識が外にばかり向いてしまい、家庭内は安定しないと考えられます。

風水や家相は家族円満で、その家が発展繁栄することを良しとする思想です。

このような形状では、家庭内に意識の軸が無く、家族の円滑さよりも外に意識がいってしまいます。その結果、情に流されたり、優柔不断になったりするのです。

つまり、安定感のない生活になります。このような形状の家は、風水や家相の理想から外れてしまうため、良くない=凶相と判断するのです。

また、家の形状と身体の部位と照らし合わせて鑑定をする見方もあります。その視点からみると、家の中央は内臓にあたる位置です。

このように家の中心が、外にある家に住むと内臓疾患に見舞われる可能性があります。

全体的にみてデコボコした形状になっている

このように全体的にデコボコした形状の家に住む人は、家族親戚関係が複雑でいろいろな問題を抱えながら生活をしていることでしょう。

なぜなら、家の形状が複雑であることは、生活そのものが複雑な状況であると考えるからです。

実際にこのような複雑な形状の中古物件を購入された人に生活を聞くと、離婚して再婚した相手とその連れ子や親戚との関係性やかかわり方が複雑で、トラブルも多く、いつも何か課題を抱えているとのことでした。

家を建てたり、中古物件を購入したりするときには、なるべくスッキリした形状を選ぶようにしましょう。

一階が居住スペースになっていない(店舗、ガレージなど)

家の一階が居住スペースになっていない物件は、悪い家相と判断します。
一階部分が土間や不特定多数の人が出入りする状況は「足元が冷える(健康被害)」「地に足がついていない(生活不安定)」「上の立場の人(親)と下の立場の人(子供)との間に気持ちの温度差が生まれる(親子関係の問題)」と鑑定上考えるからです。

人は寝ている間に地面から気を取り込みます。1階部分が土間や店舗になっている場合は、地面からの気を十分に得られません。そのため寝ても疲れが取れなかったり、体調が整わなかったりします。また物事に不平不満を感じやすい傾向も出るでしょう。

このような理由からも一階部分は居住スペースにしてください。

ビルトイン(インナー)ガレージがある

ビルトイン(インナー)ガレージとは、家の中から直接車庫に行けるように、建物の中にガレージスーペースを設けた形状をいいます。土地が狭く、敷地に余裕がない場合に駐車スペースを確保するために採用されることの多いスタイルです。雪の降る地方でよく選ばれる傾向にあります。

家の中に車庫を設けると、いくら工夫をしたとしても排気ガスが家の中に入ってくることは避けられません。また、ビルトインガレージのスペースは土間(コンクリートむき出し)になっていることから冷えます。冷えは身体にとって良くありませんが、家相で吉凶を判断する際にも冷えるスペースが家の中にあることは良くないと判断するのです。

家の中にビルトインガレージや広い土間などの冷えるエリアがあると家相鑑定で凶相と判断するのです。

ビルトインガレージスペースがどの方位にあるかによって、起こる凶現象は違いますが、必ず何かしらの不具合が生活の中に起こってきます。

例えば、西の方位にあるとすると、金運を冷やしてしまいますので、お金がどんどん出ていくことでしょう。ビルトインガレージの家は選ばないようにしてください。

家の中心に明かりの入らない部分がある(トイレ、風呂、収納など)

下図の家は、中央に窓のないトイレがある間取りです。家相鑑定では、日中に自然の光が入らない空間が、家の中央にある間取りは、悪い家相(凶相)だと判断します。

家の形状と家庭生活をリンクさせて家相では考えます。家の中央が暗くて換気ができにくい間取りだと、その家に住む人は「生活の真ん中に暗がりがある=悩みや苦労などの暗いものがいつも中心にある生活になる」と考えるのです。

自然の光が家の中央に届く状態である間取りを良い家相とし、中央に窓のない暗くて換気のしにくい家は、外からは分からない悩みや苦労を生む家になります。

このような間取りに住む人に様子をうかがうと、最初はごまかしたり、隠したりしていますが、よく話を伺うと実は問題がある場合がほとんどです。家の中央に窓のない部屋や空間を設けないようにしてください。

家の中心に階段がある

この物件のように、家の中央が階段になっている間取りは、家相鑑定では凶相(悪い家相)と判断します。

ここまで述べてきているように家の中央は、家族が集まるあたたかい空間である居間として使うことが理想的です。

階段は通過する部分であり、家族が集まることはありませんし、温かい空間になることはありません。また家の中央は光が届きづらい場所です。

階段は上の立場の人との関係性を見ていきます。

上の図面のように中央に階段のある家に住むと、上の立場の人に不満を持ちやすくなります。主婦には関係ないということはありません。上の立場の人とは、ご主人や両親などにあたります。家族パワーバランスが崩れ、問題が多くなってしまうのです。

中央に階段を設置することは避けてください。

廊下が突き抜け、居住スペースを左右に分断している

家の真ん中を廊下が貫き、2つに分断する間取りも良くありません。このような配置の家に住むと、家族の意見が2つに割れたり、家族間で勢力争いに発展したり、家庭を分断するような出来事が起こりやすくなります。

部屋と部屋とを廊下がつなぐため、移動しやすいと考えることにより、このような間取りにする方は多くみられますが、家庭内で分断が起こるため避けるように注意してください。

渡り廊下で別棟を繋いでいる

別棟を渡り廊下でつないではいけません。

二世帯住宅や増築をした家にみられる間取りです。以下の図面のように繋いでしまうと、長方形で考えた際に「欠け」と呼ばれる面積的に足りない部分が非常に大きくなってしまいます。

その結果、多くの凶作用が出てしまうのです。安定した生活ができないだけでなく、体の不調、仕事でのトラブル、家庭内の人間関係の問題などが起こるでしょう。

この間取りの場合、上を北とすると、凶作用を起こす(欠けている)部分が、北、北東、南、南西、西、中央と広範囲に及んでいます。こうなると凶作用が複合的に発生し、いつも悩んだり、苦労したり、体調不良な状態から抜け出せない生活になるのです。

上図の例では、内臓疾患、脳や目の病気、アルツハイマー、金銭的困窮、嫁姑問題、親族問題、相続問題などがどのような形にせよ次々と起こってくるでしょう。この家に住む人全員にその凶作用が及ぶ可能性があります。

上記のように渡り廊下でつないでしまうと凶相になりますが、敷地内に2棟建物があった場合、母屋と別の建物が1m以上離れて建っていると「張り」といって、吉効果をもたらすことになるのです。

つまり、渡り廊下でつながなければ、家相鑑定上良い状態となります。
行き来がしやすい、雨風を避けて移動できるなどの理由で2つの建物を繋ごうと考えるのでしょう。しかし
り廊下で2つの建物をつなぐと大凶の建物になりますので、絶対に避けてください。

西に水まわりの設備がある

西に水回り(浴室、台所、トイレ)がある家を浪費しがちな家族が住んでいると家相鑑定では判断します。西は金運を司る方位です。

西にキッチンなどの水回りがあると「流される」「汚れやすい」「ジメジメしている」「腐りやすい」「カビやすい」ので、金運を腐らせてしまいます。

特に台所は「火」を使う設備です。「火」は「金」を溶かします。そのため、金運を燃やしてしまうのです。西に水回りを配置することはやめましょう。

真四角で整いすぎている

張り(吉)もない代わりに欠け(凶)も無い、真四角の家を建てればいいのかというとそうではありません。

風水や家相の原点である東洋思想では「陰極まると陽となり、陽極まると陰となる」と捉えます。つまり、真四角の家は満たされすぎていて陽が極まった状態であり、衰退していくと考えるのです。

満たされすぎて衰退するくらいなら、少しくらい「欠け(引っ込んでいる個所)」があったほうが、生活に動きがあります。欠けがあるという事は何かしらの不具合は起こりますが、家族が一丸となって問題を解決していくことで人生が向上していくと考えるのです。

程よい張り欠けを設けて、家族みんなが幸せになり、発展していく家づくりをしていきましょう。

まとめ

ここまで述べてきたように、家相鑑定上必ず悪い形になっていると判断するパターンは11ケースあります。ほかにも細かいチェックポイントはありますが、このページで述べてきたことに気を付けて間取りを考えていただければ、最悪の家相になることは避けられます。

これから家づくりをする予定のある方は、ぜひ参考にしてください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。