1階より2階の床部分が飛び出している建物を見たことはありませんか?「これって地震のとき倒れてきたり、崩れてきたりしないの?」と不安になるほど、大きく飛び出させている建物もあります。

しっかりと構造計算や耐震を考えたうえで建てられているはずですから、心配する必要はないでしょう。しかし、家相の観点からすると1階よりも2階が張り出した建物は大凶となります。

2階部分が大きく張り出した建物が大凶になる理由について詳しく解説していきましょう。

宙に浮いたような建物

写真のような1階部分よりも2階の面積が大きく、グッと張り出している建物は、斬新な建築デザインで目を引きます。まるで宙に浮いているような建物です。

出典:株式会社シェルター KESシステム本部

このような、はり出しの一端しか建築物の壁に固定され ておらず、上階の一部が大きく張り出している構造建物を「キャンティレバー」あるいは「カンチレバー」と言います。マンションや一般的な住宅の場合、バルコニーに使用されることが多い構造です。

バルコニーくらいなら、さほど気にならないかとは思いますが、写真の建物くらい飛び出しているとちょっと不安にならないでしょうか。

このように2階が宙に浮いたような建物は、建蔽率の計算が通常の建物と異なり、普通に建てるよりも軽減されることが多くあります。すべてとは言いませんが、狭い土地に家を建てたいときに有効なのです。また、1階部分を駐車場などに有効活用できることもメリットのひとつでしょう。

しかし、通常の建て方では建てることができません。片方の壁や柱にグッと負荷がかかります。技術的にも特殊ですし、施工費はかなりかさむと考えておいた方が良いでしょう。

さて、このような2階がグッと張り出し、宙に浮いているような建物に住むとどんな生活になるのでしょうか。

落ち着かない生活になる

家は大地に根差したものであることが理想的です。自然界にあるものには法則があります。例えば山、岩、木などは下の面積が広くて上に行くほど面積が小さくなるものです。積み木を重ねるときにも下を広くして上に行くにつれてパーツを少なくしていくものではないでしょうか。

出典:NPO法人家づくりの会

キャンティレバーの住宅の場合、地面に接している面積がとても小さく、地に足がついていない生活になります。つまり、気持ちも生活基盤も落ち着かない生活となるのです。

そのため「ちょっとしたことでイライラする」「やる気が起きない」ということが続くでしょう。

体調が悪くなる

人は寝ている間に大地から気を受けて、その日の疲れを癒し、次の日のためのエネルギーを得ます。

出典:株式会社DELIS

しかし、宙に浮いている部分に寝室がある場合、寝ている間に大地からのパワーを受け取ることができません。また、浮いている部分の下は外気にさらされている状態なので冬はとても冷えます。

そのため、このような大地に根付いていない建物に住むと「なんだか体調が悪い」「体が冷える」「寝ても疲れが取れない」と感じることでしょう。

もうすでに2階が張り出している家を建ててしまって生活をされている場合は、せめて、宙に浮いている部分に寝室を設けることは避けてください。

立体的な「欠け(凶)」になる

ここまで述べてきたように、宙に浮いたような建物での生活は良いものになりません。これは、立体的に見た「欠け(凶)」だからです。「欠け」とは、足りない部分のことを指します。

平面図で「欠け」というと下図のように、端から飛び出させる場合、1辺の3分の1以上の幅で飛び出させてしまった場合の足りない部分です。真ん中を出す場合は、1辺の5分の1以内に収めないと、両サイドが「欠け」になります。

家の中心から見て「欠け」がどの方位にあるかで、どのような凶作用の影響が出るか変わるのです。この張り欠けの概念を立体的に見た際に、キャンティレバーの住宅は「立体的な欠け」にあたります。

たとえば、金運をつかさどる西側に大きく2階が張り出していたとしたら、1階は西の大きな欠けとなり、お金がどんどん出ていく生活になってしまうのです。

また、小さな1階部分は2階の重量をすべて支えなくてはなりません。この状態が家族関係にも表れてしまいます。つまり、家族のだれか一人に大きく負担や責任がかかる生活になるのです。それは、ご主人かもしれませんし、息子さんかもしれません。

その結果、家族みんなで支えあって生活するというイメージとは、かけ離れたライフスタイルになることでしょう。

まとめ

1階部分の面積が小さく、2階が大きく張り出した宙に浮いているような建物は、家相鑑定の観点から見ると大凶の建物になります。建物は大地に根差し、安心感と落ち着きのあるものがベストです。

土地の面積などの関係で、キャンティレバーの住宅を選択肢に入れている場合は、やめておかれることをお勧めします。ほかの方法で地に足のついた良い家を建てるようにしましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。