家の第一印象を左右する玄関を「スッキリときれいな状態にしておきたい」「いつだれが来ても整った状態で迎えたい」と気を遣う方は多いのではないでしょうか。
家相や風水でも「玄関は綺麗にしておきましょう」と言われます。これは玄関から外の気が家の中に入ってくるため、良い気を家の中に取り込むためには、玄関をきれいにしておく方が良いからです。
しかし、家族が多い方や小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、なかなかスッキリとした状態を保つことが難しいのではないでしょうか。玄関には家族の人数分の靴が置かれることになりますし、アウトドア用品やベビーカーなど、玄関に置いておくと便利なものがたくさんあるからです。
そこで、最近マイホームを新築したりやリフォームをしたりする際に「ファミリー玄関」を設置する方が増えています。
ファミリー玄関とは、お客様用の玄関と家族用の玄関を分けて設置する考え方です。通常の玄関の横に1枚壁を作ったり扉をつけたりして、プライベート空間を設け、大きめの収納を設置します。その結果、家族全員の靴やアウトドア用品なども収納できる玄関となるのです。
通常よりも少し広い玄関スペースが必要となりますが、家相上はどう考えるのかこのページで解説していきます。
玄関は人と気の入り口
玄関は人の出入りだけでなく、「気の入り口」でもあります。その家が建っている敷地の気と周辺環境から受ける気の2種類の気が玄関から家の中に入るのです。
ですから、玄関が汚れていたり、靴が脱ぎ散らかされていたり、不要なものを置きっぱなしにしていると、せっかく入ってきた気が汚れてしまいます。
そのため家相や風水では「玄関はきれいにしておくように」というのです。
一番おすすめする方法は、拭き掃除を定期的にすることです。しかし、なかなか時間が取れないという場合は、せめて脱いだ靴は揃えるようにしましょう。そして、使わないものはなるべく置かないことです。玄関の位置によっては鏡を置くこともお勧めしません。せっかくの気を乱してしまう場合があるからです。
玄関から入ってきた気のパワーを高めるために、玄関をこまめに掃除して花を飾ったり、良い香りを発するものを置いたり、観葉植物を置いたりしましょう。
ファミリー玄関を設置する際の注意点
ここまで述べてきたように、玄関はスッキリとした状態にしておきたい場所です。ファミリー玄関を設け、見えないところに収納スペースを作れば、家族全員分の靴やアウトドア用品を片づけられるため、綺麗な状態を保てることでしょう。
プライベートな玄関と分けることができるので、家族の人数が多くどうしても乱れてしまいがちなご家庭でも来客時に慌てて玄関を整える必要はなくなります。
メイン玄関をスッキリ保てる点では、ファミリー玄関を設置して、収納をなるべく大きく設けると生活しやすいでしょう。下の図面上で「内玄関」と記載している部分がファミリー玄関に相当します。
ただし、注意事項があります。お客様用の玄関がスッキリしていれば、ファミリー玄関が乱れていても良いのかというとそんなことはありません。玄関という認識は同じですから、日ごろから整えるように気をつけましょう。
また、せっかくファミリー玄関を設けたのに、壁の向こうへ行くのが面倒だったり、ドアを開けるひと手間があったりすることで、結局使わなくなり設置したことを後悔しているご家庭も多いようです。
ただの収納部分が広い玄関になってしまう可能性があるため、本当に必要なのかライフスタイルと照らし合わせ、良く考えて間取りを検討するようにしてください。
ファミリー玄関部分に使用する素材の注意点
玄関は通常、土間、タイル、コンクリートなどで作られる空間です。これらの素材で作られた玄関は、とても冷える空間になります。家の中に冷える空間を作ることは家相の視点から見ると良くないのです。家相の考え方では、家の中はあたたかく過ごしやすい空間であることが理想とされています。
そのため、どうしても通常の作り方では冷えてしまう玄関の部分をあまり広げたくないのです。ファミリー玄関を作るとなると、玄関のスペースが広がることになります。そのため素材に注意して冷やさない工夫が必要です。
玄関は一般的にこのような土間、タイル、コンクリートなどの素材を使用して仕上げられていることが多いものです。このような素材はとても冷えますし、梅雨時など雨の多い時期は湿気が沁みてジメジメしてしまいます。雪の降る地域だと、冬場はずっと冷えて湿気の多い玄関となっていることでしょう。
家相の考え方は、家の中の「温度や湿度を一定にしておくこと」「冷える部分を極力少なくすること」を、幸せな生活を送る秘訣としているのです。冷えることによって、家族関係が冷えたものになってしまったり、健康を害してしまったり、どの方位にあるかにもよりますが、生活の中で不具合が出てきてしまいます。
ですから、なるべくこのような冷える空間を狭くする工夫をしましょう。
来客用の玄関は、見栄えが良いので土間やたたきで仕上げていただいて結構です。
しかし、ドアや壁を挟んだファミリー玄関スペースは、玄関ホールと同じような床張りが理想的です。予算上難しかったり、汚れやメンテナンスについて気になったりする場合には、クッションフロアを貼るという選択肢もあります。
クッションフロアは、ビニール系シート床材の一種で、汚れを水で容易にふき取れるため、メンテナンスがしやすいことから、台所・トイレ・洗面室などに使用されることが多い素材です。木目調や石目調、テラコッタ柄など色・柄が豊富で安価ですし、冷えを緩和できます。
もうすでにファミリー玄関を土間仕上げで設置している方が簡単に冷えを緩和する方法は、すのこを敷くことです。少しでも土間だけのスペースが少なくなるように工夫をしてください。
まとめ
玄関に収納スペースが無く、靴などがごちゃごちゃと散らかっていると、せっかく外から入ってきた気のパワーを減退させ、汚してしまいます。
掃除や片づけを常に心がけることはもちろん大切です。しかしどうしても難しいと感じる場合は、ファミリー玄関を設けて収納スペースを確保する方法はとても有効でしょう。
ただし、床の素材については土間やコンクリートなどの仕上げにしないように気を付けてください。極力冷える空間を家の中に作りたくないからです。冷えた空間を家の中に広く作ることは家相鑑定上良くありません。家族関係が冷えてしまうからです。
このページで述べたことを参考に、家族にとって使い勝手がよく、家相の考え方からも良いファミリー玄関を作りましょう。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。