神棚や仏壇の設置場所に悩んだことはありませんか?家相相談の中でも、神棚や仏壇の設置位置に関するご質問を多くいただきます。
知識がないといったいどこが適切な場所なのか分かりにくいからでしょう。せっかく設置するのであれば、失礼のないようにお祀りしたいものです。
このページでは、神棚や仏壇に関して家相・風水からみた適切な設置場所と考え方についてお伝えしていきます。
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神棚と仏壇
神棚と仏壇はいずれも心静かに祈りをささげるための神聖な場所です。
祀っている対象が神様と仏様なので、同じ空間に置くことが良くないように言われることもあります。しかし、日本は神社と仏閣が一緒に存在した時代もありますので、そこまで問題視しなくても大丈夫です。
神棚とは、家庭や事務所などの屋内に設置して、神社などからいただいた天照大神様や地域の氏神様のお札を祀り、神社への参拝と同じように日頃の感謝やご加護を祈るものです。
また仏壇は、阿弥陀如来様や阿弥陀仏様をお祀りしたり、ご先祖様を供養したりするために設置し、お寺へのお参りと同じように扱います。
しかし、近頃の新しい家やマンションでは設置したくてもスペースがないことも増えてきました。そんな時はリビングやダイニングに置いても構いません。
なぜ、このような設置の仕方でも良いのかというと、神仏に感謝の心を持つことが大切だからです。
神棚や仏壇を祀る意味
なぜ、神棚や仏壇を置き神様や仏様を祀るのでしょう。
それは、日本人が昔から自然を神や仏として大切にしてきたことに由来します。山・川・海・森・石・人・動植物にいたるまで、あらゆる物に神や仏がやどり、その調和の中に平和な暮らしが存在すると信じてきたのです。
人間は自然界の中に属する存在です。そして、見えない大きな存在に守られて生かされていることを感じ、意識を向けるための場所として、家庭に神棚や仏壇をおく風習が生まれたと言えます。
もちろん信教は自由です。ただ、日本の伝統といいますか、万物すべての物に神仏が宿り、自然と尊重し合い共存共栄を目指す心は大切なのではないでしょうか。
神棚や仏壇は、毎日気にかけて敬う心が大切です。
立派な神棚や仏壇を作っても粗末に扱えば、ご加護や吉はもらえません。いくらお金をかけて立派なものを設置しても、ほこりまみれになっていたり、敬う気持ちがなかったり粗末に扱うと意味がありません。家族の目に触れやすく、みんなが毎日お参りするような習慣がつけばとても良い状態といえます。
神棚や仏壇の設置に向かない場所
神棚や仏壇は、玄関や人通りの多い廊下や階段下、また北東の鬼門と東南の裏鬼門を結ぶライン上に設置してはいけません。なぜなら、これらは気の流れが激しく落ち着かない場所だからです。
そもそも神棚と仏壇はどのような目的があるのでしょうか。そのことについて考えてみましょう。
多くの商売をしているご家庭の場合、神棚を祀り商売繁盛を祈願します。日々の運気に左右されるような職業の場合は、安定した収入を得たいと考えるのではないでしょうか。また、一般的なご家庭でも、信仰心のある方は神棚を祀り、日々ご加護やこれからの発展と安全を願い礼拝をされています。
それに対して仏壇は、亡くなった血縁関係者の位牌を置くために設置するものと考えている方が多くいらっしゃいます。しかし、もともと仏壇は大日如来、阿弥陀如来、釈迦如来などの仏様をお祀りし、そのわきにご先祖様を置き心静かに仏様や先祖に感謝の気持ちを伝える場所なのです。つまり、本来の仏壇は故人とのつながりを持つ場所ではありません。
このように、神棚や仏壇は日々の感謝を込めて落ち着いて祈りをささげる場所なのです。玄関や人通りの多い廊下や階段下、また北東の鬼門と東南の裏鬼門を結ぶライン上には、気や人の出入りが多く落ち着かない場所です。そのためここに設置することは間違っているといえます。
神棚や仏壇の設置場所はどこが良い?
先ほどお伝えしたように、神棚や仏壇は神聖な場所としてとらえます。落ち着かない玄関・廊下の途中・鬼門線上など、気の流れの激しいところに設置することは避けましょう。
ただ、一般的によく言われる東北(鬼門方位)に仏壇を置いてはいけないかというと、そうではありません。北東に仏壇を置くことで、鬼を抑えることができると考えられるからです。都市開発などでは、凶を抑えるために、中心から見て北東にお寺を配置することがあります。ですから、間取りの関係上、仏間が北東になるからと言って、気にする必要はありません。なるべく鬼門線上から少し外して設置できれば良いと考えてください。
また、不浄の場(臭いや汚れなどが出るため忌み嫌われた場所)とされるトイレの横も不向きです。
それでは、いったいどこに設置するのが良いのでしょうか。それは下記のとおりです。
神棚・仏壇におすすめの設置場所
- 東か南に向けて置ける場所
- 明るくて清潔な場所
- 神棚は見上げる程度の高さの取れる場所
- 仏壇と同じ部屋に祀る場合は、神棚と仏壇が向かい合わせにならないような場所
- 神棚の下を人が通ることのないような場所
神棚や仏壇は東向きか南向きに置くことが良いとされます。これは、太陽の明るい光を受け取る方位だからです。そうすると、おのずと北から西に設置することになります。ただ、これに限ったことではありません。
現代の建売住宅やマンションなどでは、東や南に向けて神棚や仏壇を置きたくてもスペースがなく、すべてを吉の場所に作ることは難しくなっています。ここまで述べてきたように、敬う心が大切なのです。仏間でなくても家族全員が集まるリビングにある家具の上に祭壇を設けてお参りをしても構いません。感謝の気持ちが大切です。
お札を祀るときに気を付けたいこと
毎年、初詣の際にいただくお札や、旅先などでいただく神社のお札などを「どのように祀ったら良いのか分からない」「たくさんの神様を置くとかえってよくないのでしょうか」と聞かれることがあります。
神棚を置きたい気持ちがあっても、扱い方が分からないと不安になるものです。ここで少し神棚に置くお札についての約束事をお伝えします。
まず、神棚には神社でお札をいただいてお祀りし、1年のご加護をお願いするのが一般的です。この神棚に置くお札は1年ごとに変えてください。古いお札は参拝の際に、神社で炊き上げをしてもらいましょう。
複数のお札をお祀りする場合、スペースが足りず、重ねておかなければならないときには、一番上に伊勢神宮(天照皇大神宮)、次に氏神、その他の神社の順に置きましょう。
また、横に並べて祀る場合は、中央に伊勢神宮のお札、向かって右に自分の住む地域の氏神のお札、左にその他の神社のお札を並べます。
これは、基本の置き方です。該当するお札を入手できない場合は、抜けていても構わないとされています。もし、神棚をまだ用意していなかったり、スペースが無かったりとお札を置く場所が無い場合は、目線より少し高いタンスの上などに祀っても構いません。
まとめ
神棚や仏壇は、朝日を受けることができる東向きか南向きに設置することが吉相となります。また、鬼門線上や玄関など気の流れの激しいところに設置することは避けましょう。
神棚や仏壇は、良い方位に置くことにこだわるよりも、毎日おまいりして敬う心が大切です。家族全員が気にかけ、感謝の気持ちで祈ることが良い恩恵にあずかるポイントといえます。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。