家を建てたり、引っ越したり、リフォームをしたり、今までと違う環境で新しい生活をスタートさせるときには、これからが明るく楽しい毎日になるようにイメージするのではないでしょうか。そのような理想的な生活を実現させるためには、家の間取りや形状の良い物件を選ぶことがとても大切になります。なぜなら、生活スペースの状態があなたの人生に良くも悪くも影響を与えるからです。

このページでは、家や土地選びの際に大切な明るく発展的な人生を送るための風水や家相上のポイントについて解説していきます。

良い家相(吉相)になる間取りのポイント

風水や家相では、「自然に光が入ること」「風通しが良いこと」をとても大切な要素と考えます。人が快適に暮らしていくうえで、いずれも無くてはならない条件です。風水や家相の考え方は、人が自然の力に逆らわず、日常生活をしていくうえで自然と共存共栄するためにはどうしていけばよいかということを伝えた知恵といえます。

つまり、風水や家相の考えかたを取り入れて間取りを整えたり、良い物件を選んだりしていくと、自然の流れに乗ることができるのです。そして、ものごとが順調に進み、運気があがり、理想的で快適な生活を実現できます。

家の中心は明るく自然の光を取り入れよう

良い家相(吉相)のポイントは、家の中央に光の届かない部分(暗がり)が無くすことです。家の中央部分に、収納や窓の無いトイレや浴室を家の中央部分に配置しないでください。新居の間取りを決める際には、家の中心が明るく自然に光が入る状態になっているかを確認しましょう。賃貸の場合は、そのような中央に暗がりのある間取りの物件は選ばないでください。

外に出せない問題、苦労、悩み、不平不満を抱える生活になります。これから間取りを考える方は、家の中心に収納や光が入らない空間のある配置はやめましょう。

もし、もうすでに家の中央部分に光の入らない空間がある場合は、なるべく換気をして、電気をつけることができるようであれば日中電気をつけておいてください。このような対処法ができない状態の場合は、思い切ってリフォームをするのも1のつ方法です。いろいろと抱えている、人に言えない問題が不思議と解決していくことでしょう。

家の中心部分とは、上図で黄色く示された部分です。ただし、ここは屋根と床と壁に囲まれ、外気と遮断されたスペースでないといけません。つまり、部屋として使われていることが大切です。光を取り入れたいからと言って、下図のように中庭などを設け、雨や風が入ってくる状態にしてはいけません。重力バランスで家の中心を探す際に、中心位置が外になってしまう形状は凶相(悪い家相)と判断するからです。以下がそのイメージになります。

家の中心は部屋であり、かつ自然光が入る状態にしてください。いくら間取りに工夫をしても、上図のようなコの字型やドーナツ状のロの字型の家は吉相の家にはなりません。必ず凶相の家に該当します。

なぜなら、重力中心が家の中央に無いということは、生活の軸がしっかりと定まっていないと考えるからです。たとえば、ものごとの決定の際に迷いやすかったり、人の意見に振り回されるようなことが多く起こったり、不安定な生活になってしまいます。ですから中庭の設置は避けてください。

これから間取りを考える段階の方は、天窓を設けるなど窓のつけ方を工夫して、家の中央に光が届くようにしましょう。

地方の場合は、隣にビルなどが隣接していないため、自由にたくさんの窓を取ることができます。しかし、東京など密集した環境の場合、3方向が壁に囲まれていて、唯一取れる窓の方向は、隣の建物と隣接しすぎているというようなケースもあるでしょう。そのような場合は、防犯やプライバシーの観点から大きな窓は作ることができないかもしれません。

どうしても窓の設置個所が、自然光の取入れに関して難しい場合は、天窓を作ったり、ライトを明るめのものにしたり、壁紙に明るい色を選んだり、工夫して昼間の採光を確保してください。

家相で太陽の光を重要視する理由

住環境は住んでいる人の生活はもちろん、性格や考え方にも影響を与えます。暗い家に住んでいると、性格まで暗くなってしまうのです。特に成長期のお子さんがいらっしゃるご家族の場合は、人格形成の大切な時期にどのような環境に住んでいるかは、その子の将来にも影響を及ぼすとても重要な問題といえます。

日中自然に明るい家は、太陽のエネルギーを家に呼び込めているということです。太陽のエネルギーは、自発的で明るく前を向いてチャレンジするパワーのを与えてくれます。昇っている太陽は勢いがあり、エネルギッシュです。好奇心旺盛で子供らしく、少しくらいの失敗は気にしない前向きさが必要ではないでしょうか。

家の中央部分が明るいことは、「生活の中心が明るい=悩みや苦労が無い」ことに繋がります。子育てにおいてもとても大切な要素なのです。光によって精神は培われているとも言えるでしょう。光が当たらないと前向きな気持ちは起こってきません。暗がりで生活すると卑屈になったり、陰険になったりしてしまいます。

「光は精神に大きく影響を与えている」ことを表すように、日照時間の少ない冬場は精神疾患の方が増えるのです。

うつなどの精神疾患を患っている人にとって太陽の光を浴びることがとても大切だといわれています。それは、太陽の光を浴びることで脳内に分泌されるセロトニンがストレスを軽減してくれるからです。

あなたも外出時に太陽の光を浴びると、爽快感があり、気持ち良い気分になるのではないでしょうか。

このように、精神に大きな影響を与える太陽の光が、家の中央に届かない状態になってしまわないように収納やトイレなどを配置しないように注意しましょう。

土地選びも光の取り込み方を重要視

風水は良い土地を見極めるために使う知恵です。どの土地に拠点を構えると国や家が発展・繁栄するかを見極めるために風水の知恵は使われました。

このときの土地選びに際する基準にも、自然の光を取り込むことが重要視されています。

良い土地とは、東と南は低く、北と西は高い形状と定めているのです。これは朝日が昇っていく方位は上昇する太陽のエネルギーを取り込めるように低く、太陽が沈んでいく方位である西や北の方位は高い環境だと発展繁栄するということを言っています。

この考え方は「四神思想(しじんしそう)」と呼ばれます。360度の方位を東西南北の4つに分け、それぞれの方位に東は青龍(せいりゅう)、西は白虎(びゃっこ)、南は朱雀(すじゃく)、北は玄武(げんぶ)と呼ばれる神様がいると考える思想です。

これらの神様がいる土地に住むと繁栄するといわれます。その土地の形状とは下記のとおりです。

  • 東の青龍…東から東南にかけて低くなだらかな土地が広がっている。川が流れている。
  • 西の白虎…西は土地が高く、大通りが北西から南西に通っている。
  • 南の朱雀…南に広く開けている土地がある。池や湖がある。
  • 北の玄武…北に丘陵地や山など土地が高くなっている。高い建物がある

このように四神思想では、東と南が低いほうが良いとしています。この理由は、自然の光を建物の中に取り入れたいからです。つまり、土地選びも家の形状や間取りにも、自然に光が取り込める環境が生活をしていくうえで大切な要素だといえます。

まとめ

ここまで述べてきたように、家相や風水は先人から伝えられた私たち人間がより良い生活をおくるための工夫をまとめたものです。その中で自然光を取り入れやすい土地を選び、間取りが良いと伝えてくれています。家選びや間取り作成の際にぜひ取り入れてください。

家の中心に光が入らない暗がりのスペースを作ってしまうと、生活していくうえで悩み、苦労、不平不満、文句を抱えてしまうことになります。

これから土地や家を選ぶ方はぜひ、東と南が開けていて、西と北が高い土地を探しましょう。家の形状や間取りを考えている段階の方は、コの字方やドーナツ型ではない形状で、家の中心に自然と光が届き、明るく生活することができるように工夫をしてください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。