これから家を購入したり、新築したりしようと考えたときに、まずは「どんな工法が良いのか」「どのハウスメーカーが良いのか」「どんな間取りが良いのか」を考えるのではないでしょうか。

これらはもちろん大切な要素ではありますが、まずは家相や風水の観点から良い家にするためのポイントを抑えてください。その理由は家相や風水の教えが、家族みんなが健康で豊かに過ごす家づくりのための先人の知恵だからです。

家相や風水は迷信だとかいまどき関係ないと言われることが多い傾向にあります。しかしこれまで500件以上の鑑定を行ってきて思うことは、家相や風水の観点から凶相(悪い家相や風水)と判断する家と吉相(良い家相や風水)の家に住む人の生活を比較すると、圧倒的に差があるのです。凶相の家には、病人が出たり事件や事故に巻き込まれたりといったトラブルが多く、吉相の家には事業が発展していたり、人間関係に恵まれていたり、元気で明るいご家族が住んでいます。

このページでは、家相や風水の考え方と現代の家づくりについて書いていきたいと思います。

家を建てるときには基準を作ることが大事

住宅に関する情報はたくさんあふれていて「これから家を建てよう」と思ったとき、A社の工法はこうで、B社はココが売りで、C社は…といった感じになってしまい、何をどう比較して何を決め手に決定したら良いのか分からなくなってしまうのではないでしょうか。

また、かつて健康に良いと言われていた材料がしばらくすると「発ガン性があったと分かった」とか「耐久性が悪いことが判明した」といったこともあります。施工方法、材料などすべてを良いモノにしようと情報を取りすぎると混乱して決定できなくなってしまうものです。

家を建てたり購入したりすることは、大きな出費を伴いますし時間も労力もかかります。そんな中で混乱しないためのには、何か基準を持つことが有効です。

家という環境を整えることの重要性

私たちは環境から大きな影響を受けています。いくら難しい資格を取得してもその資格を活かせる環境が無いとムダに終わってしまうものです。環境を整えることが人生の発展には欠かせません。家は環境です。夏は涼しく冬は暖かく過ごせる家が、快適な環境として理想的ではないでしょうか。

「夏は暑くて冬は寒い」そんな家に住んでいたとしたら、夏は熱中症、冬はヒートショックで健康を害する危険性と隣あわせの環境に身を置いているという状態です。交通事故で無くなる人が年間およそ4500人ですが、ヒートショックで亡くなる人は年間約2万人というデータもあります。つまり交通事故の約4倍も家の中で亡くなる人がいるのです。

家を快適な状態に整えることは健康寿命に影響を与える重要なポイントと言えます。

これから家を建てたり、物件を購入したりするのであれば、家全体を快適な温度に保ち、明るくあたたかい雰囲気のリビングに家族が集まり楽しく会話をしながら、心も体も安定する生活環境に整えるようにして行きましょう。

何を基準に家を建てたら良いのか

基本的に家を建てるときの目的は「家族が幸せになる」ためではないでしょうか。

家相や風水の思想は、家族が幸せに暮らせる家づくりのために先人たちが伝えた知恵の結晶です。そのため家相や風水の考え方を基準にすることをお勧めします。

たとえば家相の考え方の中には「家の形を複雑にしてはいけない」「家の中心に階段、廊下、収納は設けてはいけない」などがあります。これらは適当に言っている面倒くさい規制ではなく、理にかなった理由があるのです。

家の形を複雑にしてはいけない理由

家の形を複雑にしてはいけない理由は、家の形をガタガタした形にしてしまうと、風通りが悪く吹き溜まりができたり水はけが悪くなったりして、家が傷みやすくなるからです。その結果落ち葉などのごみがたまりやすくなってしまいます。

梅雨どきや台風のときに雨や風が家の庭に吹き込んでくることは仕方がありません。しかしその後天気になっても、スッと水が引いていかずいつまでもジメジメしているとしたらどうでしょう。そこから家自体にも湿気が入り家を傷めてしまいます。またカビが生えたり緑色の藻が生えたりしてしまいます。場所によっては虫が発生してしまうかもしれません。

雨が降るたびにこちらの写真のような状態が数日続くと考えるとどうでしょうか。決して気持ちの良い状態ではないですよね。デザイン重視で複雑な形にしてしまうとこのような吹き溜まりや水たまりのできる家になってしまう可能性が高まります。家の形はシンプルに考えていきましょう。ただし真四角の家も良くありません。

凹凸の無い真四角な家は凶相

それでは凹凸の無い真四角のシンプルな形の家が吉相なのかというとそうではありません。東洋の考え方は陰陽思想です。「陰が極まると陽になり、陽が極まると陰になる」と考えます。

真四角の凹凸が無い家は用が極まった状態なので、陰に転じると考えるのです。つまり真四角の家は発展性が無くそのまま生活していると「衰退していく家」になってしまいます。どこかに張りを設けましょう。

張り(吉)とは、家の角から張り出させる場合は1辺の3分の1以内の張り出し幅で抑えることが重要です。真ん中を張り出させる場合は1辺の5分の1以内の幅になります。

上の図でaとcの張り出し部分は良いですが、bは張り出し過ぎているのでその横が欠けになっている状態です。張り出させればいいというものではありません。わずかでも良いので上記の基準に従って真四角の家にならないように調整しましょう。

もし家の形はもう変更できない状態になってしまっているのなら、家との間を1m以上開けてシャッターの閉まる車庫か大きめの物置を転倒防止措置を行って設置しましょう。外気と遮断された別の建物が敷地内にあると張り(吉)となります。

ただしカーポートは家相の張り欠けに影響はありません。カーポートは横から風が抜けて外気にさらされているからです。家相の張り欠けに影響を与えるのは、外気と遮断されいている部分と覚えておいてください。

家の中心に階段、廊下、収納を設けてはいけない理由

快適な家にするために家相の考え方で吉としているポイントの1つは、その家が明るくあたたかくて家族が快適に楽しく過ごせることです。

そのためには家の中心に廊下、階段、収納を配置しないようにしましょう。家の中心はその家で生活する人の心の中心とリンクします。廊下、階段、収納は寒くて冷たくて暗いスペースです。生活する人の心の中心に廊下、階段、収納のように冷たくて暗い空間が出てきてしまうとは、さみしさ、虚しさ、空虚感、無価値観、悩み、苦労、落胆などを抱える生活となってしまうことを示しています。

また家の中心に階段や廊下、収納を配置すると、家の中心が暗く冷たい空間となるためとても寒い家になってしまいます。家相考えとして良くないとされいてる事柄の理由を聞くと納得できるのではないでしょうか。

まとめ

人は環境の影響を受けて生活をしているため、家の状態が心の状態を表します。よくデスク回りが散らかっている人の頭の中は整理されていない、効率的な仕事ができないと言われることと同じです。

まずはここまで述べてきたように「家の形を複雑にしないこと」「家の中心を廊下、階段、収納にしないこと」この点は守ってください。

工務店や建築業者は確かに建てることに関してはプロですし、誠心誠意建ててくれるはずです。しかし建てた後の生活の質までは保証もしてくれませんしトラブルに見舞われても面倒をみてくることはありえません。

家相や風水など教えは、先人からの知恵をもとにまとめられた学問です。この考え方を基準に家づくりをしてくれる業者を選べば、家族が幸せな生活を送ることができる家づくりができます。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。