引っ越しを行う際、風水や家相に注意しなければいけません。これを怠ると、せっかく新居に引っ越ししたとしても不運が続く可能性があります。

実際に、念願のマイホームを建てて引っ越してから体調を崩したり、年収が下がったり、事故にあったりと災難続きでどうもおかしいとご相談いただくことがあります。引っ越し後に悪い事ばかり起こっているとしたら、家の形(家相)が悪いか、移動した方位が悪かった可能性が高いといえます。

引っ越し後に起こる不幸は、どのような原因によるものなのでしょうか。

このページでは、家相鑑定の際に重要視する凶作用が起こる原因となる「家の形状」と「移動方位」について解説していきます。

引っ越し前に確認すべき運気を左右するポイント

引っ越しを行う際、これから説明するポイントを注意してください。これを怠ると引っ越し後にトラブルに巻き込まれたり、体調を崩したりする可能性があります。

家の形は吉か凶か

家の形や間取りで良いか悪いかをみる方法を家相といいます。家の形や間取りが悪いと凶相(きょうそう)といい、良くないことが起こる家と判断するのです。

家相で使用する8つの方位(東、東南、南、南西、西、北西、北、北東)は、家族の役割や立場に応じています。家のどこかが大きく引っ込んでいる(欠けている)場合は、その方位に該当する人に悪い影響が出てしまうのです。逆に、程よく出ている(張っている)場合は、その場所に当たる人の人生がより良いものになります。

くれぐれも欠け(大きく引っ込んでいるところ)の無い家に引っ越すようにしてください。建売物件はたいていの場合欠けのある形です。注文住宅であっても、ハウスメーカーは家相を知らないことが多いため、自分でちゃんと凶相にならないように判断しなくてはなりません。

家の形が吉になるようにに注意しないとせっかく引越ししたのにも関わらず、家族の誰かに良くない現象が起き、みんなが幸せな生活をすることができなくなってしまいます。

家族と方位

これは家族の定位(じょうい)といい、その方位に当てはまる家族の運勢を大きく左右します。たとえば、北西はその家の「主人」の状態が分かる方位です。

北西に程よく出っ張りがある吉相の家の場合は、主人が活躍・発展しその家族は繁栄していきます。しかし、北西が欠けている凶相の家の場合は、主人の運気が下がり、場合によっては主人不在の家(単身赴任、離婚、死亡など)になってしまうのです。

各方位と家族の役割

家族の定位を活用してみんなが幸せになる家づくりをしていきましょう。それでは、方位別に家族の誰に影響があり、どのような現象として現れるのか見ていきましょう。

長男 長男にかかわる方位です。東は成長、発展を意味する方位でもあるので、吉相であれば、長男は成功します。凶相の場合は長男に問題が発生します。
東南 長女 長女に影響を及ぼす方位です。吉相であれば、長女は優秀で、良い縁談話があります。凶相であれば、長女はわがままで人から信頼を得られません。婚期が遅れます。
中女(ちゅうじょ) 30歳以上の女性にかかわる方位です。吉相であれば、中年の女性がその家に幸福を持ってきてくれます。凶相の場合は、中年女性に悩まされます。また、世間体を気にする生活になります。
南西 主婦 その家の主婦・母という立場の人へ影響する方位です。吉相であれば、主婦が明るく元気で円満な家庭となります。凶相の場合は、健康を害するか、主婦としての役割を果たさない家庭になります。
西 少女 その家で育つ女の子にかかわる方位です。吉相なら交友関係も良好で悦び事の多い生活になります。凶相の場合は、精神的に落ち着かず家族を困らせます。
北西 主人 主人の運勢を左右する方位です。吉相なら何事もうまくことが進み、仕事も順調で充実感もあります。凶相の場合は主人が不在になることが多くなります。虚しさを感じる生活になります。
中男(ちゅうなん) 30歳以上の男性にかかわる方位です。家族だけでなく部下使用人なども含まれます。吉相であれば、該当する人物から恩恵を受けます。凶相であれば中年男性から被害をこうむります。また、人間関係に悩むことになります。
北東 少男(しょうなん) その家で育った男の子にかかわる方位です。吉相の場合は、元気にすくすくと育ち成功します。凶方であれば跡継ぎ、相続、親子、親族関係に問題が発生します。

夫婦が円満に暮らせる間取りこのように、方位には担当する立場や役割があります。引っ込んでいる(欠けている)方位に該当する家族がいる場合は注意しましょう。

夫婦が仲良く暮らしていくためには、家族の定位で主人の位置である北西と、主婦の位置に当たる南西が凶になっていないことが大切です。また、人間関係を円滑にする北を吉相にすることで、家族間の人間関係も良くなります。

北西・南西・北欠け

逆に上の図のように、北西と南西と北が引っ込んでいる(欠けている)家だとすると、夫婦間はもちろん、この家に暮らす人の人間関係が悪く、家族全員で和気あいあいとした楽しい食卓を囲むということはなかなか実現しないでしょう。

引っ越した方位がその年の凶方位だった場合

入居のタイミングが悪いと悩み苦労を生み、つらい生活を余儀なくされます。良い方向に引っ越しをする方位術は家相の原点である九星気学の極意でもあり、幸運を手に入れる秘訣です。

もとの家から引っ越し先へ移動する際の方向が、その年の凶方位だった場合には、家族関係に悩んだり、お金のやりくりで苦労したり、健康を害したりします。

引っ越しの方位による影響は、60年もの間影響してしまいます。吉方位での移動の場合は、良い効果を60年間受けることができるので安心ですが、凶方位だった場合は悪いことがその家に住んでいる間はずっと続いてしまうのです。

九星気学による方位鑑定

九星気学は、十干(じっかん)、十二支(じゅうにし)、九星(きゅうせい)の組み合わせで「その年がどんな年になるか」「自分はどのように行動していけばいいのか」「どこへ移動すればよいか」などを判断していく学問です。

  • 十干は10種類…甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
  • 十二支は12種類…子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥
  • 九星は9種類…一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星

10種類ある十干、12種類ある十二支、9種類ある九星の組み合わせで吉・凶の方位が決まります。これらがすべて一致するのは60年に1度です。つまり、同じ干支の年でも九星の組み合わせが違えば、吉方位や凶方位も違うことになります。

まずは自分の本命星を知る

吉方位を割り出すには、まず自分の生まれ年の九星を知ることが必須です。

方位鑑定の基本は後天定位(こうてんじょうい)という、五黄土星が中心に配置された盤面(ばんめん)を使います。

後天定位

この五黄土星(ごおうどせい)が中心の後天定位が毎年規則的に動いていきます。つまり、中心にいる星が毎年変わっていくのです。そのため、毎年吉方位は変わります。引っ越しで吉方位へ移動するためには、この動きを見ることができる知識が必要なのです。

毎年変わる盤面を「年盤(ねんばん)」といいます。生まれ年の九星とは、自分が生まれた年に中心に廻ってきていた九星です。気学ではこれを「本命(ほんめい)」といいます。

2016年の年盤は二黒土星(じこくどせい)が中心に位置する年でした。この年に生まれた人の本命は二黒土星です。

廻座盤2

なお、気学は立春から新年としています。2月4日前後の立春から翌年の節分までを1年と考えるのです。そのため、2016年の1月生まれの人の本命は、二黒土星ではなく前年の三碧木星(さんぺきもくせい)となります。

本命一覧

生まれた年を確認しましょう。ただし、1/1 ~ 2/3生まれの人は前年とします。たとえば、昭和56年2月1日生まれの人は一白水星ではなく、二黒土星となります。

平は平成、それ以外は昭和です。

一白水星(いっぱくすいせい) 平2年 56年 47年 38年 29年 20年 11年
二黒土星(じこくどせい) 平1年 55年 46年 37年 28年 19年 10年
三碧木星(さんぺきもくせい) 平9年 63年 54年 45年 36年 27年 18年 9年
四緑木星(しろくもくせい) 平8年 62年 53年 44年 35年 26年 17年 8年
五黄土星(ごうどせい) 平7年 61年 52年 43年 34年 25年 16年 7年
六白金星(ろっぱくきんせい) 平6年 60年 51年 42年 33年 24年 15年 6年
七赤金星(しちせききんせい) 平5年 59年 50年 41年 32年 23年 14年 5年
八白土星(はっぱくどせい) 平4年 58年 49年 40年 31年 22年 13年 4年
九紫火星(きゅうしかせい) 平3年 57年 48年 39年 30年 21年 12年 3年

月命一覧表

本命星がわかったら次は生まれ月の星を確認しましょう。これを月命星と言います。

引っ越しの際に月命星はみない流派がありますが、私が検証した結果、月命殺に引っ越した方はたいていの場合健康を害しています。しっかり月命星も確認するようにしましょう。

本命星と誕生日をクロスさせ、重なったところに表記されている星が月命星です。

吉方位・凶方位はどうやってみるのか

自分の本命が分かったら、引っ越し先の方位が吉なのか凶なのかを確認しなくてはなりません。

吉方位とは、引っ越し先の方位が自分の本命と相性が良い方位であることをいいます。それに対して凶方位は、五黄殺(ごおうさつ)、暗剣殺(あんけんさつ)、破壊殺(はかいさつ)、本命殺(ほんめいさつ)、的殺(てきさつ)の5種類と10歳までの子供にとって凶方位となる小児殺(しょうにさつ)があるのです。

凶方位は毎年移動していきます。

今年吉方だったとしても、次の年には凶方位になったり、今月吉方だった方位が、次の月に凶方位になったりする場合もあります。これは、気の動きが分かる遁甲盤(とんこうばん)を見て判断するしかありません。詳しい専門家にみてもらって判断しましょう。

凶方位:五黄殺

その年、その月で五黄土星がめぐっている方位です。すべてのものごとを腐敗させます。引っ越しで移動すると命に係わる事件事故に巻き込まれたり、病気になったり、社会的信用を失ったりします。本命がどの星であっても吉方位にはならない特に気を付けたい方位です。

凶方位:暗剣殺

五黄土星の対面にある方位です。その年、その月によってめぐっている星が違います。思わぬトラブルや他人からのもめ事に巻き込まれやすい方位です。

凶方位:破壊殺

その年、その月の十二支の反対側の方位です。争いごとに巻き込まれたり、目的が達成されなかったり、挫折感があります。

凶方位:本命殺・月命殺

その年、その月に自分の星(本命星と月命星)がめぐってきている方位です。健康に影響を与える方位です。

凶方位:本命的殺・月命的殺

その年、その月で本命星と月命星がある反対側の方位です。努力したことが報われず、結果が残せない方位になります。

凶方位:小児殺

生後60日から数え年で10歳までの子供に影響があります。子供がこの方位へ引っ越すと原因不明の病気になったり事件事故に巻き込まれたりします。両親は無事でも子供だけが無くなる事件事故は小児殺への引っ越しによる影響があると思われます。

家の形と引っ越しの方位が不幸の原因

ここまで述べてきたように、引っ越し後に良くないことが起こったとしたら、家の形(家相)が悪いか、移動した方位が悪い可能性が高いといえます。家相が悪い場合は、リフォームして家の形状を変えることにより良くない出来事の発生を止めることができるでしょう。

引っ越しの方位が悪かった場合は、もう一度引っ越せば凶作用は止まります。しかし、持ち家の場合は難しいと思われますので、3か月ほどマンスリーマンションなどを借りて、その家から出て入り直すという方法(仮吉方)もあります。

ただ、そうなるとかなりの手間とお金がかかってしまう事でしょう。ですから、引っ越しの話が持ち上がったときに前もって移動方位を調べ、吉方位になるようにタイミングを計って引っ越すことをおすすめします。

まとめ

家相と引っ越し方位の両方が悪い場合には、かなり深刻な一家離散、事件事故、病気、破産などの凶作用が発生してしまいます。

知らずにこのような残念な選択をしてしまっている方が多くいらっしゃいますが、これらは専門家に相談することで回避できるものです。

ぜひ、引っ越した後の不具合を感じているとしたら原因を突き止め、解決策を講じてください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。