「病は気から」という言葉もあるように、家の中に流れる気や普段から抱えている気持ちや考え方が健康に影響を与えている可能性は高いです。

身体に少しでも不調があると肉体的に大変なだけでなく、何事にも意欲的に取り組めなかったり、不安になったりするのではないでしょうか。

病院に行って処置してもらうことで回復できればいいのですが、中にはなかなか良くならなかったり、検査では異常が見つからなかったりなど、不調の原因が分からないこともあります。

そのような場合は、風水や家相を見直してみてはいかがでしょうか。家の形や間取りが悪いこと事が原因の体調不良の場合があるからです。

このページでは、風水や家相から「どの方位がなんの臓器や部位に影響を与えいるか」について解説していきます。

家相が健康に悪影響を及ぼすパターン

家の重力中心からみて、各方位にはそれぞれ担当する臓器や部位があります。

家の形状で良くない形に引っ込んでいる(欠けている)個所は、その家に住んでいる人全員の健康状態に悪い影響を与えます。ですから、遺伝や家系といわれるように、同じような不調を家族で共有することが多いのです。

特に、欠けている箇所が担当する臓器や部位の健康管理に気を付けなくてはいけません。欠けていることで、エネルギー量がほかの場所に比べて少ないからです。

逆にちょうどいい幅で張り出している場合は、その部分のエネルギーが多く元気だということになります。

家相資料

それでは、そのような形が張り(吉)のある吉相で、どれくらい引っ込んでいると欠け(凶)なのでしょうか。判断基準を見ていきましょう。

吉となる張りと凶となる欠けのバランス

張りと欠けの原則は、下図のように家の一辺の長さに対して3分の1以内の出っぱりは張り(吉)です。しかしそれ以上出てしまうと出すぎていることになり、欠け(凶)を生み出してしまいます。

端からではなく真ん中が出ている場合は、1辺の5分の1以内の幅に抑えなくてはなりません。それ以上出ていると凶相です。

つまり、バランスの良い出っ張りは良い(吉)のですが、出すぎると良くない(凶)になるということです。それ以上出ている場合は、欠け(凶相)の家ですから、その方位が担当する部位の不調が予測されます。

ビルトイン(インナー)ガレージによる体調不良

実際に形が引っ込んでいると、欠け(凶)として分かりやすいでしょう。しかし、一見分かりにくい欠けもあります。それは、ビルトイン(インナー)ガレージや土間の部分です。

写真のようにビルトイン(インナー)ガレージや土間は、室内ですがコンクリートやタイルなどが敷かれていて、床ではないので外気が伝わりやすく冷えやすい形状になっています。

家相では、冷えることで凶作用が生まれると考えます。冷えは万病のもとですから、家の中に冷える空間を設けることになるビルトイン(インナー)ガレージや土間の広い家は欠け(凶)のある凶相の家と判断します。ビルトイン(インナー)ガレージのある部分が家の中心からみてどの方位にあるかによって、その方位の担当する体の部位に不調が出る可能性が高いのです。

それでは、各方位の担当する体の部位について解説をしていきます。

家の方位と該当する体の臓器・部位

家相鑑定では、家を身体と見立てて判断する方法があります。南は太陽が高く上る方位なので頭、北を足元として考えて各方位に臓器や部位を当てはめるのです。

方位と臓器

身体で不調に感じている部位と家の方位を照らし合わせ、どのような間取りになっているか、形状はどうなっているのかなどを確認します。方位別で詳しく見ていきましょう。

北方位の担当する体の部位

北は日当たりが悪く冷えやすい方位です。この位置は腎臓、泌尿器、婦人科系、血液、記憶力(メンタル)に影響を与えます。この部位の不具合が気になる方は、家の北方位が欠けているか水回りになっている可能性が高いです。

北は風水や家相の考え方のベースになっている五行説(ごぎょうせつ)で、木・火・土・金・水の性質のうち、水の性質になります。

この水の性質を持つ北方位に水回り(浴室、キッチン、トレイ)があると、冷えすぎてしまうため、すぐ風邪をひくなど体調を崩しやすい傾向があるのです。これは、水のエネルギーが強すぎることによって、万病のもとといわれる「体が冷える」という凶作用が起こっていると考えます。

もし、トイレがある場合は、ふたを毎回しっかりと閉めましょう。お風呂の場合は、家族が入り終わったらすぐに水を抜いて、残り湯を貯めないようにしてください。そうすることで、水のエネルギーが強すぎることによる不調を軽減することができます。

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出典:ニッセン

キッチンの場合は、なるべく綺麗にするように心がけましょう。冷えすぎる北の気を温めるオレンジ色やピンク色のキッチンマットを敷くことをおすすめします。ただし、北は赤色と相性が悪いので、あたたまるからといって赤いキッチンマットを敷くことは避けてください。

北欠けの家は、体調が悪いか精神的に不安定な人が家族に1人はいるものです。生活の仕方で軽減はしますが、根本解決をしたいならリノベーションをして欠けを埋めるようにしましょう。

北東方位の担当する体の部位

北東の状況は、腰、関節、肩、骨の部位に影響します。この方位が欠けていたり、不要なものをため込みすぎていたり、ホコリが貯まっていたり、空気がよどんでいると肩こりや関節痛を引き起こしやすくなります。

また、この部分が欠けていたり(引っ込んでいる形状)、ビルトインガレージがあったりする家は、ヘルニアなどひどい腰痛を持つ家族が住んでいる傾向があります。家の形状を根本的にリノベーションによって改善すると、腰痛は確実に改善していくことでしょう。

まずは、換気をしっかりとして、整理整頓を心掛けるようにしてください。そして、不要なものは思い切って処分しましょう。さらに、竹や笹を置くと気が安定するので、ミリオンバンブーなどの観葉植物や竹炭を置いてください。

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出典:ブルーミングスケープ

北東は親子や親族関係と深く関係のある方位です。親子関係や親族問題を抱えている人も腰痛に悩まされます。腰痛に苦しんでいる人は家の北東方位の見直しと親子・親族関係の改善を試みましょう。

東方位の担当する体の部位

肝臓の不調、のどの痛み、声がれは東方位を見直しましょう。まずは整理整頓をしてください。家の形状が引っ込んでいる場合は、東のエネルギーが弱い家です。東と相性の良い青色のものを置いたり、観葉植物や音の出るものを置いたりしてエネルギーの補充をしましょう。

東南方位の担当する体の部位

呼吸器、神経、毛髪に関することは東南方位の状況が影響を与えます。風通しを良くして、物をため込まずスッキリさせておくことが大切です。東南は花や植物ととても相性が良い方位なので、欠かさずに飾るようにしましょう。

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東南の担当する部位である神経は、使いすぎると円形脱毛症になることがあります。東南は「遠方」というキーワードを持つ方位です。仕事やメンタル面で行き詰ったら思い切って休みを取って、少し遠出をしてリラックスする時間を持つことをおすすめします。

南方位の担当する体の部位

風水や家相では、目の不調や心臓の循環器系の病気、頭痛は南方位に原因があると考えるのです。南は五行説では、火の要素が強い方位になります。ここに暖炉やストーブなど火を使うものを置くとパワーが強すぎることにより、不調が起こってきます。

また、南は水の性質を持つものとは合いません。水回り(浴室、トイレ、キッチン)が南にあると火と水の要素がぶつかり合ってしまうため良くありません。

また、水のエネルギーを持つ色である白と黒のものを置いたり、南側に池や水槽があると、火の性質と水の性質との衝突が起こってしまいます。水槽は東から東南に移動し、池はなるべくなら埋めていただくか、水を抜き池の底になっていた部分を割って、雨が降ったときに水たまりにならないように処置したあと、砂利を敷き枯山水のような状態に整えましょう。

南西方位の担当する体の部位

胃、婦人科系の部位、足の不調がある方は南西方位を見直しましょう。たとえば、家の形で南西に当たる部分が無かったり、ビルトイン(インナー)ガレージだったりすると、胃や子宮などの婦人科系の調子が悪かったり、足の都合が悪かったりする家族が住む家になります。敷地に余裕がある場合は、この方位に車庫を建てたり、倉庫を置いたりして気を補うと落ち着くものです。

西方位の担当する体の部位

西方位は、口、歯、肺に影響を与える方位です。虫歯になりやすかったり、歯肉炎や口内炎などの口腔内の不調によく見舞われたりする人は、家の西方位の状態を確認してください。なるべく綺麗に整えることで、症状が改善していきます。

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また、西方位は金運を司る方位でもあります。整理されていないと金運ダウンにもつながります。特に汚れがたまりやすい水回りがある方は注意しましょう。このことを別の角度からとらえると、口の中の状態を整えると金運が上がることになります。かみ合わせや歯並びが悪い方は矯正するとお金の流れが落ち着くでしょう。

北西方位の担当する体の部位

脳、心臓、肺は北西の状態が影響します。循環が悪いといういことではなく、臓器そのものの機能の調子が悪いという場合は、まず北西方位をきれいに片付けましょう。不要なものをため込みすぎていないか、換気は十分にできているかなどを見直してください。

まとめ

ここまで述べてきたように、住む家の形状や間取り、部屋の状態は住む人の健康状態に影響を与えます。

家の形がデコボコしている場合は、体調が安定しないことでしょう。また、ビルトイン(インナー)ガレージの家は、該当する方位の担当する臓器や部位に不調が出やすいと言えます。

身体を冷やす過ぎないように、早めに対処するように心がけて生活をしてください。可能であればビルトイン(インナー)ガレージの部分を部屋にリノベーションすると根本的に解決できます。

持病など、なかなか治らない体調不良を抱えているという方は、このページを参考に住んでいる家の見直しをしてみてはいかがでしょうか。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。