マンションを選ぶ場合、家相を鑑定してもらっても基本的な間取りや形は変えられないし、無駄なことだと考える方もいらっしゃることでしょう。確かに、物件によっては手を加えることができないものもあります。しかし入居するかどうかを選ぶことはできます。
悪い形や間取りの良くない物件に入居を決めてしまわないように気をつけましょう。その部屋に住む以上、マンションや賃貸物件であっても部屋の形や間取りや水回りの配置などの影響は受けることになるのです。
このページでは、家相の考え方から見る良いマンションを選ぶポイントをお伝えします。
家相の良いマンション選びのポイント
マンションなどの集合住宅の場合、狭いスペースに生活をするうえで「必要な設備をいかに効率よく配置するか」を主体に設計されています。そのため家相や風水的に見ると良くない場合がほとんどです。
マンションは自分で間取りを決めることができません。新規分譲の際には、いくつかあるプランの中から選ぶことができます。しかし中古物件の場合は、欲しいと思って探し出したタイミングに、たまたま売りに出ていた物件の中から選ぶことになるでしょう。プランを選んだり、いくつかある中古の売り物件から購入を決断したりする際に、家相学の観点から気にしてほしいことをお伝えします。
家相は、先人たちが自然と調和しながら、人が幸せに暮らしていくための知恵が詰まった学問です。家族が仲良く健康に暮らしていくために必要な家づくりのポイントがたくさん押さえられています。
良い家相の条件を簡単にまとめると下記のとおりです。
- 形、立地環境をチェックすること
- 中心に廊下、収納、トイレ、浴室が無いこと
- 大きく引っ込んだ部分(欠け)が無いこと
- 小さな出っ張り(張り)があること
- 西に水に関する設備が無いこと
- 南に火に関する設備がないこと
以下で詳しく解説をしていきます。
マンションの形、立地環境をチェック
居住スペース全体の形を確認
マンションの場合、専用スペースを四角い形を基準に考えていきます。大きく引っ込んだ部分があるL字のような形の場合は、足りない部分がある(凶)と考えるのです。
「欠けている」ということを家相では、良くない(凶相)とします。そして、すべての方位にはそれぞれ担当する物事があり、欠けている部分によって受ける悪影響の内容が違うのです。
このマンションは、安定した四角形をベースにすると「欠け(かけ)」と呼ぶ引っ込んだ部分も、「張り(はり)」と呼ぶ出っ張った部分もありません。欠けのある物件は悪い事柄を引き寄せる凶相の形と判断します。
たとえば北西が欠けているマンションを選んだとします。北西は主人の場所であり、生きがい、充足感、本業の収入、実力、権威などに影響がでます。つまり北西が欠けているマンションに入居すると、事業経営者の場合、倒産する可能性が高いでしょう。サラリーマンだった場合でも、仕事に虚しさを感じたり、実力が認められなかったり、生きがいを見いだせない生活となります。大きな出費に見舞われる可能性も高いです。
L字のような形だけでなく、コの字型など凹凸の大きな物件や複雑な形の物件は選ばないようにしてください。足りない(欠け)部分が担当する物事に悪影響が出てしまいます。
マンションの場合は、欠けのあるものがほとんどですが、その中でもなるべく居住スペースに大きな凹凸のない安定した形の物件を選ぶようにしましょう。
マンション選びは建物と土地の形がポイント
マンションを選ぶ際には、なるべく建物全体が凸凹していない物件を選ぶようにしましょう。写真の物件は、すべてを角部屋として使用できるように設計されています。どの部屋も窓からの光が十分に入り、プライベートも守られ良い物件のように見えます。
しかし建物全体の形としては凹凸が多すぎるため、ここに住むと不安定な生活になってしまう傾向があるのです。それは収入面か人間関係かどのように悪影響が出るかはその人次第ですが、何らかの問題を抱える生活になります。
建物の形状も建っている土地の形状も長方形がベストです。土地の形状や建物は長方形で安定した物件を選びましょう。
また、土地は日当たりが良く、地盤がしっかりとしているところを選んでください。海や沼地だったところを埋め立てたような場所は地盤改良をしているとはいえ、やはりもともと地面だった場所よりは弱いものです。なるべく埋め立てた土地に建っている物件は避けるようにしましょう。
立地環境を風水から確認
周辺の環境をチェック
立地環境も住んでいる間の生活に影響が出ます。周辺に何があるか確認しましょう。
以下の条件にあてはまると良い家相と言えます。
- 東…川や用水など水路はマンションから見て東にあると物事が発展します。
- 西…国道や高速道路など物流が頻繁に行われる道筋があると経済力が付きます。
- 南…低くて広い土地があると先の見通しが効き、正しい判断ができます。
- 北…山や高層ビル群など高い建物があると、いざという時に頼れる人との出会いがあるなど人間関係が良くなります。
逆になっている場合は凶相の土地です。
例えば、開けているほうが良い「東、東南、南」に高いビルがあると先行きの見当がつかず、積極的な判断ができずに迷い苦しむでしょう。
西側が低く川があると金運が落ちます。稼いでも稼いでもどういうわけかどんどんお金が出て行ってしまって貯蓄ができません。
周辺の環境も必ず影響してきます。しっかりとチェックしましょう。
道路と建物の位置関係
道路は人や車だけでなく「気」も通ります。マンションを選ぶ際には、道路との関係性も確認しましょう。
このようなT字路の突き当りにある物件は避けるようにしましょう。車が飛び込んでくるなど危険が伴うだけでなく、気もぶつかってきます。つまり、攻撃されることが出てきてしまうと考えられるのです。
Bのように道路と道路に挟まれて、三角になっている土地に建てられている物件はやめましょう。四角い土地が安定した生活に導いてくれるのです。三角だと不安定な生活になります。また、三角であることから「角が立つ」ということにつながり、ケンカや闘争などもめ事を抱えることになってしまうのです。
Cのようにカーブの外側にある物件も、Dのようにカーブの内側にある物件も両方とも事故に巻き込まれやすい位置なので注意しましょう。
マンションの間取りを家相でチェック
北側に水回りが集中していないかチェック
多くのマンションは、北側に通路を設けています。これは、南側がベランダにして、明るい光をなるべく居住スペースに取り入れたいからです。その結果、玄関が北、お風呂やトイレなどは北西か北東、リビングダイニングは南に配置されることが多くなります。
つまり、暗くて寒い北側に玄関と水回りが偏ってしまうのです。一般的な注文住宅の方にアドバイスさせていただく場合は、北側に水回りを集中して配置することは避けるようお伝えします。その理由は、北側に水回りがあるとどうしても使用中に身体が冷えることや、湿気がこもりやすくジメジメしたりカビが生えやすかったりするからです。なるべく北に水回りが集中していない物件を探しましょう。
中心にトイレ、廊下、収納があると凶相
マンションの場合、どうしても隣接する部屋の関係で、中央に廊下、収納、トイレ、浴室などを配置している物件が多くなります。これは基本的に間取りを決める際に、リビングダイニングを中心に考えるからです。
リビングダイニングは家族みんなが集まりますし、滞在時間が長くなるため、一番日当たりがよく、快適に過ごせるような方位になるべく広く配置されます。
そこから生活に必要な玄関、トイレ、浴室、キッチンなどを配置すると、どうしても家の中央に廊下、収納、トイレ、お風呂が配置されてしまうものです。
これらの設備が中央に配置されると、どうしても自然の光が届きにくくなってしまいます。マンションの場合は、特に隣接する部屋との関係で、トイレやお風呂の場合、窓を取ることができない場合もあるでしょう。そうすると、換気がしづらく衛生面で管理が大変です。また窓のないトイレや浴室は、電気をつけないと暗くて使用できません。このような状態だと家の中心が暗く、ジメジメした状態になってしまいます。
収納は扉を閉めると中が真っ暗ですし、廊下の場合も、電気をつけないと暗い状態でしょう。
家相学では、家の形や間取りからその家での生活そのものを観ることができます。このとき「家(マンションの場合居住スペース)の中心」は「生活の中心」を表すと考えるのです。
つまり、家の中央が暗くジメジメしやすい状況は、その家での「生活の中心に暗いものがある」と考えます。「生活の中心にある暗いもの」とは、悩みや苦労のことです。それに加えて、ジメジメしている場合は、ウジウジと悩むことでしょう。このように、家の中央が暗い間取りの場合、悩み事や苦労を背負いやすい生活になってしまうのです。
これらの理由がありますので、家の中心に廊下、収納、トイレ、浴室が配置された物件と判断します。現在中心にトイレや廊下などがあって、昼間に暗い状態になっているなら太陽が昇っている間の時間帯は電気をつけておくようにしてください。それだけでだいぶ心理的・状況的に楽になります。
西に水に関する設備が無いこと
西は金運をつかさどる方位です。その西に水に関する設備(トイレ、浴室、キッチンなど)がある物件は、金運を流してしまうので選んではいけません。西に水回りがある方からの相談内容は、たいていお金に関する悩みや苦労についてです。
そもそも収入が少ないケースはもちろん、入ってきてもすぐに出て行ってしまったり、使う予定のないものに散財したり、気を付けていてもどうしてもお金が出て行きやすい生活になります。たとえば、旦那さんの収入が良いのに、お子さんにお金がかかる場合もありました。
とくに赤いシンクは金運ダウンを加速させます。赤は火のエネルギーを持つ色なので、西に置くとどんどん金運を下げてしまうのです。西に赤色のものを置くのは避けてください。
水回りは、東、東南、北西にある物件を選ぶようにしましょう。これらの方位は水と相性が良いので、発展の気にサポートしてもらえます。何事にも前向きにチャレンジすることができるでしょう。これらの現象は、その家に住む人全員に影響しますので、子育て世代の方には特に東から東南に水回りのある物件をおすすめします。
南に火に関する設備がないこと
この間取りは、真南にキッチンがあります。南は火のエネルギーが強い場所です。もともと火のエネルギーが満ちているところに、さらに火を使うキッチンを配置すると、火のエネルギーが強くなりすぎます。
火のエネルギーが強くなりすぎると、家庭内でケンカや感情的な衝突が起こりやすく、家族仲が悪くなる可能性があるのです。
また、キッチンの場合は、水も使用します。火は水で消されるように、火と水のエネルギーは相性が合いません。このことも、家庭内にぶつかり合いが生じる原因となります。ですから、南にキッチンのある物件は選ばないようにしましょう。
ベランダの位置で日当たりを確認
マンションの案内パンフレットやチラシには、「東向き」や「南向き」と表記されているものがあります。これは、ベランダの位置を示すものです。東向きなら、朝の光が入る部屋になりますし、南向きであれば、日中明るい部屋でしょう。
最もおすすめなのは、東、東南のベランダです。これから昇る朝日が「発展の気」とともに入ってきます。南も明るくていいでしょう。北がベランダだと日当たりが悪く、冷たい湿った空気が入ってきますし、西だと西日が強く入るため、特に夏場は暑くて大変でしょう。また西のバルコニーが広すぎると金運を下げてしまいます。ほどよく自然の光が入る部屋かどうかベランダの位置から確認してください。
まとめ
マンションの場合には、家相鑑定上あまり良いといえない間取りが本当に多いものです。それでも、根気よく探せば良い間取りのマンションはあります。すべてをクリアしていなかったとしても構いません。マンションの場合は、どうしても妥協しなくてはならない点が出てくることでしょう。
それでも、「なるべく中心が暗くならないこと」「欠け(引っ込んだ部分)が無いこと」「西に水回りが無いこと」「南に火の要素のある設備がないこと」を条件に探してみてください。
特に、西に水回りがある物件は金運が無くなります。これから新しい生活を始めるためには、どうしても避けたい間取りではないでしょうか。
ぜひ、このページで解説したことを参考に、良い家相のマンションを見つけてください。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。