「なんだか最近、気持ちが沈む…」

それ、住まいの「気の流れ」が原因かもしれません。

朝起きてもスッキリしない。家にいても落ち着かない。なぜか家族の会話も減ってきた。
そんな日々のちょっとした不調が積もっているなら、一度「住まいの気の流れ」を見直してみませんか?

東洋の家相や風水では、気の流れが暮らしの質を大きく左右するとされています。
でも「気」と言われても、目に見えないし、よく分からないという方も多いでしょう。

そこで今回は、家相のプロとして2,000件以上の鑑定を重ねてきた視点から、あなたの暮らしを根本から整える「気の見方と活かし方」を、イラストや例を交えて分かりやすく解説します。

「気」ってそもそも何?──空気のように巡り、暮らしに影響するもの

「気」とは、目に見えないけれど、確かに存在するエネルギーです。分かりやすく言えば、「空気の流れ」と考えてみてください。

風通しのいい部屋は、心地よくてリラックスできますよね。
一方、湿気がこもってカビ臭い空間にいると、体も心も重たく感じるものです。
気の流れもこれと同じ。家全体に良い気が巡っていれば、運も人間関係もスムーズになります。

つまり、家の「気の流れ」は、あなたの心と体の調子、さらには人生そのものにまで影響を及ぼしているのです。

家相が見る3つの「気」とは?

家相では、気の源を以下の3つに分類して見ていきます:

  1. 家の形状からくる気

  2. 土地の形状と傾斜による気

  3. 周辺環境から受ける気

それぞれの気がどこからやってきて、住む人にどのような影響を与えるのか──順を追って見ていきましょう。

① 家の形が暮らしに影響する──「張り」と「欠け」の考え方

家相では、家の出っ張りとへこみを細かく見ていきます。

出っ張りが適度であれば、それは「張り(吉)」とされ、良い気を呼び込む要素です。
一方で、出っ張りが大きすぎることで、引っ込んでいる=欠け(凶)との判断になる部分ができていると、そこには偏ったエネルギーが溜まり、住む人の人生の傾向や心身に負担をかけてしまいます。

ちょうど良い「張り」のある家──それは、気の巡りがスムーズで良い呼吸ができている「吉相の家」と言えるのです。

張り欠けの判断は上の図のように、建物の一辺の長さに対して、端から出ている場合は3分の1以内の出っ張り、1辺の途中から張り出している場合は、5分の1以内の出っ張りを吉(良い気がある)とします。

この基準から外れている場合は、欠け=凶相と判断します。

② 土地の形と傾きがもたらす運の土台

どんなに立派な家を建てても、その土地の形や傾きが偏っていれば、暮らしの基盤が不安定になってしまいます。

土地の形状で避けたいポイント:

  • 三角形などの変形地:トラブル・争いを引き寄せやすい

  • 狭すぎて建物が不自然になる土地:精神的な圧迫感が起きやすい

傾斜の良し悪しを決める【光の入り方】:

  • 理想的な傾斜:北〜西が高く、東〜南が低い
     →朝日と南の光が入りやすく、運が明るく開ける

  • 避けたい傾斜:南が高く、北が低い
     →太陽の恵みが遮られ、気力・金運が落ちやすい

たとえば西が低い土地は、金運が流れ出ていきやすく、特に西側に川があるとその傾向は顕著です。

③ 周辺環境がもたらす「守られる力」──四神相応の考え方

家そのものだけでなく、「家を取り巻く環境」も住人の運気に直結します。

風水では、東西南北それぞれに「守り神」が宿るとされ、これを「四神相応」と呼びます。

方位 守護神 象徴するもの もたらす運
青龍 川・小学校 発展・成長
西 白虎 大通り・国道 金運・売上
朱雀 広場・海 勝負運・飛躍
玄武 山・神社 人間関係・支援運

たとえば子育て中の家庭なら、東に学校や川がある土地は、子どもの成長を助ける最高の立地です。
ビジネスを拡大したい方は、西に大通りがある土地を選びましょう。

良い「気」を家の中に招き入れるには?

良い気が周囲にあっても、それを住まいに取り込まなければ意味がありません。
そのカギとなるのが「玄関」──いわば気の入り口です。

◎玄関から入ってくる3つの気:

  • 土地そのものの気

  • 周囲の環境からの気

  • 家の形による気

これらが混ざり合って玄関から家の中を巡っていくのです。
玄関が良い状態に整っていれば、それだけ良い気がたくさん家の中に入ってきます。

☑気の流れを妨げないためにできること:

  • 玄関は清潔に保ち、靴は脱ぎっぱなしにしない

  • 玄関から家の中心を通るラインにトイレ・水回りがある場合は、換気&掃除を徹底する

  • 観葉植物やアロマ、絵などを置いて「気の道」を整える

玄関から入ってきた気を弱めてしまわないように上記を意識してください。

「気」はどこから入り、どこへ抜けるのか?──九星気学の視点から

家の中に入ってくる気の流れは、庭の東北(寅)から立ち上がり、玄関から家の中に入り、1階から2階へと家の中をめぐって屋根から抜けて最終的に南西へと戻ります。

この気の出入り口がコンクリートなどで完全に塞がれていると、気が呼吸できず、やる気が出ない・行動に移せないなど、実生活にも影響が出てきます。

もしも敷地の東北や南西が塞がれているなら、植栽スペースを作るなどして「大地を呼吸させる」工夫をしてみてください。

まとめ:家は、人生の器。気の流れが整えば、運も整う

住まいは、あなた自身のもうひとつの身体です。
その形、土地、そして周囲の環境は、気の流れとして、日々あなたの暮らしに作用しています。

いま「なんとなく運が巡らない」と感じているなら、それはあなたが悪いのではなく、「家の運気」が滞っているのかもしれません。

まずは、ご自身の住まいを気の視点で見つめなおすことから始めてみませんか?
そして、気の流れを整えることで、あなたらしい健やかで運の巡る人生が動き出すはずです。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。