老朽化や家族構成の変化によって、自宅をリノベーションしたり、補修や改修をしたりする場合があります。その際には、せっかくお金と時間をかけるのですから、見た目だけではなく、家相や風水の観点からも良いものにして欲しいものです。

ときどき、良かれと思って行った改装が、家相や風水の観点から見るとより悪いものになってしまったケースがあります。そうなってしまうと本当に残念です。

家相や風水は、新築するときや物件を購入する際にしか必要ないものと思っている方がいらっしゃいますが、そうではありません。家相や風水は家に手を加えることで、良くも悪くも変化してしまいます。

とくに、住みながらリフォームをする場合は注意が必要です。工事中に体調を崩したり、事故に合ったりする場合があります。

このページでは、工事中は無難に、完成後はより良い住まいになるようなリフォームについて解説していきます。

改装によって家相を悪くした事例と結果

別棟を渡り廊下で繋ぎ大凶の家相に

鑑定させていただいた事例をご紹介します。

このように別棟を母屋の引っ込んだ部分に設けていたお宅がありました。母屋の部分だけの場合、このようなコの字型の家は家相鑑定上は、凶相(悪い家相)です。しかし、別棟を母屋から1メートル以上離した場所に設けていたため、張り(吉)となって、凶作用を抑えてくれていました。

それを家をリフォームする際に、ついでに渡り廊下を作り、母屋と繋げてしまったのです。

このように、赤く色づけた部分に渡り廊下を作ったことにより、「大凶」となる箇所を作ってしまいました。改築により、この家は「大欠け」と呼ばれる大変悪い家相へと変化してしまったのです。これが、主人の場所である北西だったために、この改築後ほどなくして、ご主人とお父さんが相次いで亡くなりました。

雨や風しのげる利便性を求めたがために、家相上大凶の家を作ってしまったのです。

増築により欠け(凶相)が発生

お母様と同居することになり、増築をしたことでL字形の家になり、凶相(悪い家相)になってしまった事例がありました。

一人暮らしのお母様に病気が分かり、今後のことを考え、車いすでも使用できるトイレと部屋を増設し、子供たちの成長に合わせて思い切った増改築を行われたそうです。

元の家は四角い形でしたが、そこへクロスするように張り出させたことにより、L字形になりました。L字の家の場合、足りない部分(欠け)に該当する方位が担当する物事に不具合が起こります。

この事例の場合、足りない部分が「北」でした。北は家庭内の人間関係や健康を左右します。また、悩み・苦労・心配事を担当する方位です。北欠けの家は、家族間の人間関係が悪化し、本来しなくてもいいはずの悩みや苦労を抱える生活になるのです。

案の定この増改築により、別居していた時には関係性の良かった嫁姑関係が悪くなり、それが原因で家族間にもめ事と悩み事が増えたとのことでした。

鑑定しながら、せっかくお母様のためにと思って同居を決断し、お金をかけて迎え入れられた結果なのに…と残念な気持ちになりました。計画段階でご相談をいただければ、お母様にとっても、依頼主さんの家族にとってもベストな提案ができたのではないかと悔やまれます。

収納の設置で発展の気を封鎖

収納スペースを増やしたいとのことで、ウォークインクローゼットを増設される方がいらっしゃいます。その際、発展の気が入ってくる「東と東南」はふさがないようにしてください。

東は朝日が昇り、これから日中の活動に向けてのエネルギーが沸いてくる方位です。また、東南はどんどん上昇していく活力がある光が入る方位になります。これらの明るく前向きな光が差し込む方位は、窓を設けて家の中にどんどん明るい光を取り込むことが大事です。

それなのに、東や東南に窓のないウォークインクローゼットを設けて、前向きなエネルギーが全く家に入らない状態を作ってしまった方がいらっしゃいました。このリフォームにより、家族に積極性がなくなり、何事もすぐにあきらめる気持ちに陥るようになったとのことです。

東は特に長男の性質に影響を与えます。その結果、この家の長男さんは、だんだん性格が暗くなり、結局引きこもりになったとのことです。

改装による家相や風水の影響

リノベーションやリフォームなどの改装時には、家相や風水上どのように変化するのかを考慮して計画を立てましょう。大規模な修復や修繕でないからと言って、影響が無いわけはありません。良くも悪くも畳1枚変えただけで、気は立ち上がると言われています。

つまり、家相の悪い家は、畳1枚変えただけで、悪い影響がでるということです。逆に、家相が良い家の場合は、カーテンや物の配置など何かを変え続けることで、吉を立ち上げ続けることができると言えます。

今住んでいる家が家相鑑定上、吉なのか凶なのかを見極め、触ることでどうなるのかどのようにリフォームやリノベーションをすればいいのかをしっかり把握しておくことが大切です。

私が北欠けの家に住んでいた時、部屋を春夏はフローリング、秋冬は絨毯を敷くスタイルで使用していました。北欠けは家庭内に問題が生じやすい家相です。そのため、季節が変わるたびに模様替えをしていたのですが、そのたびに、何かしらのもめ事が家庭内で発生していました。

良い家はよりよい状態へ、悪い家は良い状態へと変わるようなリフォームやリノベーションになるように計画をしましょう。

住みながらリフォームをするリスク

家は、その家に住む家族の土台であり、運勢や心のベースとなっています。1日の疲れを癒したり、明日への活力を充電したり、ホッとする空間が理想的な家ではないでしょうか。

リフォームは、そのような自分の軸ともいえる家に手を加えるわけですから、ベースが不安定になります。

つまり、工事中は体調を崩したり、思わぬトラブルに巻き込まれたりしやすいのです。ただし工事期間中に別の家を借りて生活するというのであれば心配いりません。仮住まいの家が、安定しているからです。

住みながらリフォームやリノベーションをする場合は、問題が起こりやすくなります。特に、体調に注意しましょう。工事期間中はゆとりのあるスケジュールにしたり、人に頼めることはお願いしたりして、身体に無理のないように計画をたてるようにしてください。

住みながらリフォームをした際の体験談

実例としてご紹介すると、我が家でお風呂のリフォームを行った際、施工主である主人にとって良いリフォームになるよう日程を組みました。このとき、私にとっては良い日ではありませんでしたが、5人家族全員にとって良い日にすることは難しかったため、その日を選んで工事を開始したのです。

その結果、工事期間中ずっと私は38度を超える発熱が続きました。しかし、工事最終日には収まったのです。咳や鼻水などは全くなく、ただ発熱のみでした。その程度で済んだのは、日を選んでリフォームをした結果だと思っています。

このように、1部のリフォームであっても、住みながら家に手を加えると家族の誰かに影響が出ることになるのです。大規模な修繕の場合は、なるべく仮住まいをして、その間に工事を行うことをお勧めします。

まとめ

リフォームやリノベーションによって、家相や風水も変化します。良かれと思って行ったリフォームによって、不幸に見舞われる場合があるのです。

せっかくお金をかけるのであれば、見た目だけでなく、家相や風水的にも良いものになるようにしてください。

とくに住みながらの増改築の場合は注意が必要です。家相や風水的にどうなるか確認して、家族がより快適に幸せな毎日を過ごすことができる家が完成するようなリフォームにしてください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。