家を新築することは、人生にとって大きな転機となります。せっかくですから、住んでいるうちに運気が上がり、幸せな生活ができる良い家に住みたいものです。
そのためには、ただハウスメーカーの提案するプランに従って工事をするのではなく、家相を整える必要があります。住宅メーカーの担当者で家相のことを勉強し、理解できている人はほとんどいません。ですから、提案される間取りプランは家相鑑定上良くないものがほとんどです。
それでは、どのように計画を立てたら家相の整った家を建てることができるのでしょうか。
このページでは、スムーズに家相の整った家を新築するために必要な流れについてお伝えします。
家相の基本的な考え方
家相は見えないけれど確実に存在する「気」を扱うので、信じられないと考える方が多くいらっしゃいます。
しかし、家相は数々の事例を検証し、体系化し「学問」として長い年月をかけて整えられたものです。そのため、家相の考え方はとても理論的です。その理論に従い検証すると、良いも悪いも住人がその家の家相が示す通りの人生を歩んでいくことに驚かされます。
せっかく新築するのであれば、家相を整えた良い家を建てて、幸せな生活を手に入れてください。
まずは、家相の理論を確認してみましょう。家相の理論として、大切に考えていることは下記の要素です。
- 自然の光が十分に家の中に入ること
- 大きな凹凸がないこと
- 温度と湿度が一定であること
これらが家相の良し悪しを判断するうえでとても重要な要素となります。
自然の光が十分に家の中に入ること
人は地球上に生かされている動植物と同じ「生き物」です。ですから、「日中は活動し、夜は休眠し疲れをいやす」という流れが自然な生活だといえます。つまり、無理することなく自然に日中は家の中に明るい日差しが入り、夜は暗くゆっくりと休むことができる採光が大事なのです。
そうすると、明るいはずの日中に、家の中央まで光が届かず、うす暗くてまるで夜のような状態だと自然の流れに反することになります。このような自然と反する採光の状態は心身ともにバランスが崩れてしまうため良くないのです。
太陽の昇る方位である東から明るい日が降り注ぐ南には窓がある方が良いでしょう。発展的な気を持つ良い光を取り込み、家の中を明るく照らせる家が良い家相の家となります。
大きな凹凸がないこと
幸せな生活とは、大きな変化がなく安定していて、健康で安心して毎日を過ごすことではないでしょうか。収入に浮き沈みがあったり、親子や親戚関係でもめていたり、病気がちな毎日だと幸せな生活とはいません。
住んでいる家の形と住人の生活はリンクすると家相では捉えます。そのため、家の形が凸凹していると、その家に住む人の生活も安定せず激しい変化に見舞われる人生となると考えるのです。L字やコの字形の家は大きな凹凸がある不安定な形に該当します。
建築する側の立場から見ても、シンプルな長方形の家の方が、耐震面でも費用面でも良い家を建てることができます。L字やコの字形の家は避けるようにしましょう。
温度と湿度が一定であること
先ほど述べたように、家相の基本的な考え方は大きな変化を作らないことが幸せな生活になるというものです。ですから、家相の考え方では家の中に大幅な温度差や湿度の違いや段差があることを良しとしません。
たとえば、3階建てで、1階が車庫になっているコンクリート住宅の場合は、1年を通して1階が冷えている形状になります。2階はリビングなどの生活スペースで、3階は物置スペースがメインだとすると、3階は夏場になるとかなり温度と湿度が高くなることでしょう。
1階は冷えていて3階は暑いという状態は、家の中の上と下で温度と湿度の大きな差が生まれてしまいます。これが住む人にそのまま影響を与えてしまうのです。どのような状態になるかというと、家の中での上下関係に支障が出るということになり、上の立場の人と下の立場の人との関係性が悪くなります。つまり、親子関係が悪くなるのです。
このように、家相の考え方は自然とともに幸せに生きるための知識や知恵が詰まっています。
では、家相を取り入れた家づくりを成功させる手順を押さえていきましょう。
家相の良い家づくりの手順【全体像を把握する】
家を新築しようと思い立った際に、押さえていただきたい流れがあります。それは、展示場へ行ったり、工務店を訪れたりする前に、まずは、その家でどんな生活をしたいのか考えてみてほしいということです。
もちろん、家相が整った住むだけで運気が上がる家が良いと思っていらっしゃることでしょう。それに加えて、具体的な家のイメージを描いてください。
あなたは、どんなイメージの家に住みたいでしょうか
平屋・2階建て・二世帯住宅・和風・洋風・北欧風・鉄骨・木造・コンクリートなど、ざっと上げただけでいろいろな家があります。
もし、まだイメージがわかないということであれば、インターネットで検索をしてみましょう。インターネットには、いろいろな住宅の画像などがあるため参考にできます。
例えば、リビングの画像を検索するとたくさんのリビングを撮った写真を見ることができます。その中でこんなイメージが良いなという写真をピックアップしていきましょう。雑誌などを見てもいいかもしれません。まずは、どんな雰囲気の家が良いのか考えてみましょう。
ある程度イメージができたら、今度はお金のことを考えなくてはなりません。
資金計画を立てる
家を建てるとなると、現実的にお金が必要になります。自己資金はもちろんのこと、もし、親御さんに援助をしてもらえそうならば、その金額も合わせて計算しましょう。その後、ローンのことも調べてみてください。年齢的な制限、仕事、過去の返済経歴などから、ローンをいくらくらい借りることができるのかを確認しましょう。それらを総合して家を建てる予算が計算できます。
一般的に予算オーバーになることが多いものです。少し余裕を持たせて考えましょう。
引っ越しの方位を選び土地を探す
土地をすでに所有している場合は、現在住んでいる場所から見て、その土地の方向が家族全員にとって吉方位になるときに引っ越せるように逆算して家を建ててください。
もし、土地を今から探すということであれば、職場や学校への行きやすさはもちろんですが、良い方位への引っ越しになるように選ばなくてはなりません。家相の良い家を建てても、引っ越しの方位が悪ければ、悪い出来事がどうしても起こってきます。
住む家の家相を整え、引っ越し方位と引っ越す日(タイミング)を選ぶことで、見えない力のバックアップは巨大なものになるのです。引っ越し方位の割り出しには、九星気学の手法を使います。
家族全員の生年月日からいつどの方位への引っ越しが良いか見極め、その方向に該当するエリア内で土地を探しましょう。
土地と工務店どちらを先に決めたほうが良いのか
よく質問されることなので解説しておきますと、工務店を先に決めたほうがスムーズです。
工務店に土地探しもお願いすると、理想の家が建てられそうな土地を見つけてもらうことができるからです。不動産屋さんを通して土地を購入し、工務店を見つけてお願いした場合、建てられる家の大きさに規制があったり、道幅の関係で駐車場を広く取らなければ出入りができなかったりと理想の家が建てられない場合があります。
どちらかが決まっている場合は、臨機応変に対応をしていけば良いのですが、もし何も決まっていない場合は、工務店から探しましょう。
工務店を選ぶときの注意点
家相を整え運気の良い家を作ることができる工務店を選びましょう。
住宅にはいろいろな建て方があります。住宅メーカーや工務店にはそれぞれの得意とする建て方があるのです。つまり、良い家相の家を建てることができる工務店とそうではない工務店があります。
大きく分けて4つの手法について解説していきましょう。
- 建売住宅
- 規格型住宅
- セミオーダー住宅
- 注文住宅
建売住宅
家相の整った家にする場合、建売住宅だと、すでに建てられている家ですから、一般的に受け入れられるような家の形状になっています。そのため、家相が整っている家はほぼ無いと考えて良いでしょう。
建売住宅を購入し、リフォームを施して吉相(良い家相)にすることも可能です。しかし、新築の建売物件の場合、手間もかかりますし、あまり一般的ではないでしょう。
規格型住宅
住宅メーカーのほうで、あらかじめ決められている規格の中から選んで建てる住宅です。
間取りや形の変更はほとんどできません。オプションなどは加えたり減らしたりできますが、家相を整えることは難しいでしょう。中でも絶対に選んではいけない規格型住宅は、インナーガレージのスタイルです。
家の中から車庫へ雨風に当たらずすんなりと出入りができるインナーガレージは雪の降る地域で人気があります。インナーガレージを売りにしている住宅メーカーもありますが、これは家相の考え方からすると大凶です。
家の中に排気ガスが入ることだけではなく、同じ屋根の下にコンクリート部分を広くとることにより、その方位に関する物事に多大なる悪い影響が出ます。絶対に避けてください。
セミオーダー住宅
いろいろと自由に決められるのですが、建築条件など一部規制があったり、使用できる素材が決まっていたりする住宅です。
工夫をすれば家相の整った家を建てることが可能でしょう。しかし、すべてが自由に決められるわけではありませんので、注意が必要です。
注文住宅
間取りも仕様もすべて自由に決めることができる住宅です。家相を整えるには注文住宅であることが一番スムーズで現実化しやすいでしょう。ただし、思う存分こだわることができますが、ほかの建て方より少し高額になってしまう傾向があります。
しかし、悪い家に住んでケガや病気に見舞われたり、事件事故に巻き込まれてお金がかかってしまったりすることを考えたら、高額であったとしても吉相の家にすることで十分に元が取れるといえるでしょう。
これらのことを踏まえて、下記の家相の整った家の形を実現できる工務店を選んでください。
家相は家の形の良し悪しが重要
家を建てる際に家相の整った家にしたい場合、一番大切なのは家の形です。間取りは家の形の次に考えましょう。家の形が悪い場合は、どこに何を配置しても効果が薄くなってしまいます。とにかく家の形を良い状態にすることが、運気アップする良い家づくりのために重要なのです。
では、どのような家の形が良いのでしょうか。下の図をご確認ください。
これは、「張り(吉)」と「欠け(凶)」の原理を示しています。
家の端から張り出させる場合は、1辺の3分の1以内の幅に抑えなくてはいけません。
ちょうど良い張りの場合、その方位が担当する物事を良い方向へ導いてくれます。例えば西が張りだとお金の流れの良い家だと考えるのです。逆に欠けの場合は、悪い方向に影響が出ます。西が欠けの場合、金運がなくいつもお金のことで悩み苦労する家となるのです。
また、端からではなく、真ん中に張り出させる場合もあります。その場合は、1辺の5分の1以内の張り出しにしないと欠けを生んでしまうため注意が必要です。
この形状を実現できる工務店を選んでください。
間取りを整えて快適で運気の良い生活を送る
次に考えたいのは間取りです。下記の条件をクリアするように考えましょう。
- 家の中央に光の届かない空間を作らない
- 西・南・北・鬼門ライン上に水回りを配置しない
- 玄関ポーチを2階の床部分で補わない
順に解説していきます。
家の中心に光の届かない空間を作ってはいけない
図の黄色く色づけしたエリア内に、階段、廊下、収納、トイレ、浴室を配置しないようにしましょう。家の中心にはなるべく自然の光が届くように工夫が必要です。
窓のないトイレは一番良くありません。もし、どうしても設置しなければならない場合は、日中電気をつけっぱなしにしておくようにしてください。
家の中心に日中自然の光が入らない空間があると、外からは見えない悩みや苦労を抱えやすい生活となります。家の中央は明るい光が届くように工夫しましょう。
西・南・鬼門ライン上に水回りを配置しない
下図のように家の方位は家の中心から東、西、南、北が30度、北東、東南、南西、北西が60度のエリアを担当します。
- 西は金運・人の喜び(恋愛・趣味・娯楽・飲食など)に関すること
- 南は知恵・知識・アイディア・判断力・人気・勝負・ケンカ・感情的なぶつかり合い
これらの現象を担当する方位です。この方位に水回りやキッチンがあると、西の場合、金運を流したり燃やしたりしてしまいます。また南の場合は、火と水のぶつかり合いによる影響を受けてしまうのです。
また、北東と南西を結ぶ鬼門ライン上は、気が激しく流れると言われています。このライン上に水回りやキッチンがあると気を乱してしまうため、落ち着いた生活ができません。ライン上から少しで良いので外しましょう。
玄関だけが引っ込んでいる家の形は凶相
玄関を外壁から引っ込ませて、2階の床部分をポーチとして使用する家が増えています。この形状だと工事費用が抑えられるため、最近流行っている形状です。
この形は凶作用をもたらす「欠け」の家相です。玄関は引っ込ませることなく、両脇の壁とそろえポーチは外に張り出させるようにしましょう。家相は1階平面図の形が良いか悪いかで判断します。ポーチや2階の床面があったとしても、外気にさらされている部分は家の外です。上の図のような形だとしたら、凶相(悪いことが起こる形)ですから避けてください。
まとめ
住むだけで運気の上がる家相の良い吉相の家を建てるには、自由に形や間取りを伝え、実現できる工務店を選びましょう。建売住宅や規格型住宅で吉相の家を手に入れることはほぼできません。
最初から担当者に「家相の良い家を建てたい」という思いを伝えられたなら、よりスムーズに吉相の家を建てることができます。
まずは、このページで述べたことを参考に工務店選びを間違えないようにしましょう。
家相(間取り)が変われば人生が好転する
これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。
例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。
また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。
家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。
こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。
そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。