一戸建てを購入しようと決意し、土地を探し始めるときに、重要視してもらいたいことは、その家を建てる「土地の形」と「周辺の環境」です。

汚れていて暗い部屋にいると心が落ち込んでしまったり、明るくて掃除の行き届いた部屋にいると、気持ちが前向きになったりした経験はありませんか?また、イライラした人の感情に巻き込まれたり、身近な人の言動に励まされたりなどの体験はないでしょうか?

人は、自分の周りを取り巻く環境に影響を受けます。特に、住む場所の良し悪しは、そこに住む人の運勢や生活の質に大きな影響があるのです。土地の形と周辺の環境が悪いと、家相の良い家を建てても効果を感じられない場合があります。

土地の形や立地など、周辺環境の良し悪しの判断には、「風水の知識」が必要となります。そして、家の形や間取りには、「家相の知恵」を使うことになるのです。これらを活かすことで、住んでいるだけで運気の上がる良い家を建てることができるのです。

このページでは、風水的に良くないとされる8パターンの立地や地形をご紹介していきます。

運気の下がる土地の形

風水では、土地の形や周辺環境を重要視します。まず、土地の形は、長方形が理想的な形です。しかし、いくら長方形だからと言っても、長細い長方形はよくありません。目安としては、辺の対比がだいたい「1:1.5」くらいの土地を選びましょう。

ここからは、選んではいけない土地について解説してきます。

1.変形した土地

一部に引っ込んだ部分のある土地は、よほどの事情が無い限りは選ばないようにしましょう。

この写真に示された土地の場合は、中心から見ると、北と北東が引っ込んでいて、南に張り出している形状です。

家相や風水では、引っ込んでいる部分を「欠け(かけ)」と呼び、凶作用が出ると考えます。また、逆に出っ張りすぎている場合も、購入に値しない土地と考えるのです。
このような変形した土地に住むと、使い勝手が悪いだけでなく、運気も落としてしまいます。土地の形は、長方形であることが理想的なのです。

どのように運気が落ちてしまうかは、土地の中心から見た「欠け」のある場所によって違います。

この土地の場合、北と北東が欠けていて、南が出すぎていることによる凶作用を被ることになるでしょう。

  • 北は家庭・人間関係・健康に関すること
  • 北東は親戚・親・兄弟・相続に関すること
  • 南は知識・教養・離別・訴訟・社会生活に関すること

これらのキーワードに関する問題を抱える生活となります。つまり、外面ばかりに意識が行き、家庭内では親族か親子関係の問題を抱え、健康も害するでしょう。

2.三角形の土地

Y字に道がクロスする場所には「三角形の土地」ができてしまいます。

上述した変形の土地と同じように、三角形の土地も安定感のない生活となりますので、選んではいけません。

安定感のない生活とは、転職を繰り返したり、病気がちになったりして、落ち着かない生活のことを言います。

このような土地は、価格的に安い傾向があり、手を出しやすいのですが、その後の生活において、問題が起きやすく、それに伴った出費がかさむことになるのです。

現在、所有している土地が三角形の場合は、家の形を長方形になるようにしてください。そして、空いた部分には、木や花を植えることで、多少凶作用が抑えられます。

3.袋小路の場所にある土地

袋小路(ふくろこうじ)とは、「行き止まりになっている路地」のことを言います。入り口はあるけれど、出口がない状態で、物事が行き詰って前に進めないときに、打開策が見つからない苦しい現状を表現するときに使用する言葉です。

出典:ボラス

つまり、袋小路の土地に住むと、何か問題が起きた際に打開策が見つからず生活が行き詰ったり、会社で逃げ道のない苦しい状況に立たされたりすることを表します。この配置図の場合、3番~7番の土地は風水的見解だけでなく、防犯面でも選んではいけません。

たとえば、2番の土地あたりで犯罪や災害があった場合、それより奥の家は逃げ道を失います。ですから、袋小路の土地は購入してはいけないのです。

4.T字路の突き当りにある土地

風水では、この図のように、道の突き当り(T字路の正面)の土地は、注意が必要だとしています。
特に、車の通る道に面している場合は危険です。真正面からハンドル操作を誤った車が、飛び込んできてしまうかもしれません。

物理的にそのような事故が実際にはなくても、気はいつも目の前の通りから攻撃を受け続けている状態です。このような土地に住むと、他人から攻撃を受けやすく、落ち着きのない生活になります。ケガや病気にも注意が必要です。

対策としては、このような立地を避けることが一番です。しかし、すでに住んでいる場合は、T字路の正面に植物を植えたり、塀を作ってダイレクトに気を受けないように工夫しましょう。

5.カーブの外側にある土地

Cの家のような立地の場合、敷地に車が飛び込んでくる危険性を感じませんか?


カーブの外側にある土地は、事故などの災難に巻き込まれやすいのです。特に、国道や高速道路などのわきにある場合、走っている車のスピードが速かったり、交通量が多かったりして危険度が増します。

賃貸物件の場合は、なるべく早く引っ越しを考えてください。
いつなんどき車が突っ込んでくるかと心配するかのような不安を常に抱えた生活になります。そのような生活だと、毎日が落ち着かず、精神的に疲れてしまうことでしょう。

このような立地の物件は、対処法がほとんどありません。庭木や塀でブロックしたとしても、危険性は変わらないからです。ですから、検討中の物件が、カーブの外側にある場合は、購入をしないようにしてください。賃貸などの場合は、すぐに引っ越しましょう。

6.旗竿地と呼ばれる土地

旗のような形の土地を「旗竿地(はたざおち)」といいます。通路部分が狭くて、奥の敷地が広くなっている形をしていて、旗のように見えることから、旗竿地と呼ぶのです。

このような形の土地は、使い勝手が悪いため、安く売りだされます。敷地面積や立地のわりに安いため、お買い得感があり、若いご夫婦が購入されることの多い土地です。

先ほどから、「土地の形は四角い方か良い」「変形している土地に住むと良いことが無い」とお伝えしているように、旗竿地も凶相ですから、購入しないようにしましょう。

細い通路の横の部分が、大きく足りない状態としてみます。これを「大欠け(おおがけ)」といい、大凶です。

もし、この大欠けの部分が西や北西の場合、金運が全くない土地ですから、お金がどんどん出て行くことになります。いくら土地を安く購入できたとしても、それ以上に出費がかさむことになるでしょう。

実際、敷地に入るまでの通路が狭いと、建築機材やトラックなどの工事車両が中に入れず、人の手で運ぶことになり、人件費や工期が伸びることで建築費用が大幅に増えるケースがあります。また、建築できる家の大きさや形に制限がかかることも良くあるのです。

本当にお買い得な土地は、旗竿地ではないと言えるでしょう。

また、旗竿地を購入すると、敷地に入る細長い部分に車を駐車することになります。縦に車を停めると、奥の車を使用したい時には、道に近い方の車を一度出して、入れ替えて使用することになるでしょう。次の日、早く出る必要がある車を手前にして駐車しておきたいので、家族の帰宅のタイミングによっては、とても面倒な生活となるのです。

また、旗竿地の場合、奥の敷地に入るまでの道幅が狭くて、軽四サイズの車がやっと停められるくらいしかない場合があります。たとえ、普通車が停められる幅があったとしても、その横を自転車が通りたいと思った時に、出せない状況に陥るケースがあるのです。

家族構成やライフスタイルに合わせて、本当にこの土地を購入して、生活できるかシミュレーションしてみましょう。

ただし、ライフスタイルに合っていると思ったとしても、旗竿地による凶作用は、対策ができませんから購入はおススメしません。

7.隣や周辺の建物が高い立地

自宅よりも、周りの建物の高さが高いくなってしまうことが予測される場合は、風水上良くない立地となります。

 

そのような立地の場合、風通しが悪く、圧迫感もあるため、気持ちがめいってしまうでしょう。頑張っているのに評価が低いかったり、成果に結びつかなかったりします。

特に、朝日が入る東や東南、日中の明るい日差しが降り注ぐ南側に、自宅よりも高い建物があると、前向きな気持ちが沸き起らなくなってしまうのです。どうしても避けられない場合は、せめて、東から東南、南側には高い建物が無い場所にしましょう。北から西側に高い建物がある場合は、沈みゆく夕日エネルギーが遮断されるため、逆に良いと言えます。

8.川や用水が西側にある土地

西は経済を担当する方位です。土地の中心から見て、西の方位に川や用水などがある場合、金運を水に流してしまうため、支出が止まらない生活となります。

昇進したり相続したりしてお金が入ってきても、どういうわけか出費しなくてはいけない状況になってしまうのです。節約しようと思って、いろいろと対策をしたとしても、お金がたまらず経済的に困窮する生活となります。西に水脈がある土地は選ばないようにしましょう。

ただし、西の水脈と自分の土地の間に3軒以上人が住んでいる家があれば、金運ダウンを緩和してくれます。検討中の土地からみて、西に川がある場合は、川から土地までの間の状況を確認してください。

まとめ

ここまで述べてきたように、これから土地を購入する場合は、なるべく長方形の土地を選ぶようにしましょう。引っ込んでいる部分「欠け(凶)」がある土地や、「大欠け(大凶)」の旗竿地は選んではいけません。

その足りない部分にあたる方位の凶作用を受けるからです。その足りない部分がどの方位にあたるかによって、受ける凶作用の種類は違います。例えば、西や北西が欠けている場合、金運が無いため、いつも支払いに追われる生活となるでしょう。

また、立地環境についてもいくつか解説しました。行き止まりやT字路の突き当りにある土地や、隣接する道の状況、周辺の建物の高さ、川や用水の方位など、いろいろと確認すべきところがあります。

このページで解説したことを踏まえて、購入する土地を決定してください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。