最近、住宅街を歩いていると「えっ…ここ、窓どこにあるの?」と思うような家をよく見かけませんか?

真っ白な塗り壁に囲まれ、外からはほとんど窓が見えない。
あったとしても、高い位置に小さなスリット窓がいくつか。
このような家はいわゆる「プライバシー重視・デザイン住宅」と呼ばれるタイプです。

実際に家相風水鑑定をさせていただくにあたり、図面を拝見させていただくと最近とくに窓が全くないわけではありませんが少なすぎ!と思う家がかなり増えました。
そして、それが特に居間に顕著に表れていることが気になってきたため、今回の記事にまとめることにしました。

もし今、窓を設けないことで、オシャレな家にしたいと思っていたり、隣接する道路や隣人からの視線が気になって、窓を付けないことを考えていたりしているならこの記事を読んで考え直していただけたら幸いです。

今どきの「窓のない家」が急増している理由

なぜ、こうした「窓のない家」が増えているのでしょうか。理由を挙げてみると実に現代的です。

  • 隣家との距離が近く、目隠し的に壁で囲いたい

  • 道路からの視線を避け、プライベート空間を守りたい

  • 夏の直射日光を避けたい

  • 間接照明でオシャレな雰囲気を出したい

設計士やハウスメーカーは「遮光性・デザイン性・防犯性」を売りにして、「窓がなくても快適で明るい空間づくりができます」と提案します。

たしかに、写真で見るととってもスタイリッシュです。間接照明を置くととってもおしゃれで見栄えが良いことも相まって、ホテルライクやギャラリー風などの言葉に惹かれてしまう方も多いでしょう。

しかし、家相・風水の観点から見ると、これは「大凶の家」です。

家の中に暗い空間を設けることは、気が停滞する場を創ることになり、運気を下げてしまいます。
見た目の良さと生活のしやすさ、気の流れ、運の強弱は別に考えましょう。

光と風を遮断した家は、「運」を遮断する家

家相の世界では、光と風は「気」の流れを象徴します。
つまり、窓をふさぐということは、良い気の入口をふさぐ行為なのです。
特に重要視したいのは、東、東南、南の窓です。

東:成長と発展のエネルギーを取り込む場所

東は太陽が昇る方位です。
新しい一日のスタートを象徴し、「若さ」「挑戦」「発展」の気を司ります。

この方位に窓がない家は、
・朝の光を浴びてリセットできない
・新しい情報や知恵が入りにくくなる
・前向きな思考や行動が生まれにくくなる

特に思春期・成長期の子どもがいる家庭では、
「やる気が出ない」「無気力」「反抗的」「外に出たくない」などの傾向が強まります。

実際、私が鑑定したご家庭でも、東の壁をふさいでいたお子さんの部屋では、引きこもりや不登校の傾向が見られました。
そして東に窓を設け、朝日が入るようにした途端、生活リズムが整い、自然と笑顔が増えたという報告が多数あります。

東南:人間関係とチャンスをつなぐ風の入口

東南は「風の通り道」であり、良縁・人脈・チャンスの方位です。
ここに窓がない家は、コミュニケーション運が極端に落ちる傾向があります。

たとえば、

  • 家族間の会話が減る

  • 職場や学校での人間関係がギクシャクする

  • 良い縁が遠のく
    など。

東南の窓は『人とのご縁を呼び込むアンテナ』のようなもの。
そこを壁でふさぐということは、「私は誰とも関わりたくありません」と無意識に宣言しているようなものなのです。

南:エネルギーと表現力を司る太陽の方位

南は太陽が最も高く昇る位置であり、「名誉」「人気」「自己表現」「成功運」を司ります。

芸術や表現の仕事をされている方はもちろん、営業職やリーダー的立場にある方にとっても非常に重要な方位です。

ここに窓を設けないと、

  • 自信が持てない

  • 周囲から誤解されやすい

  • やる気が湧かない

  • 評価が上がらない

という現象が起こりやすくなります。

家全体で見ると南に窓が無い家は、「明るさ」「温もり」「人の気配」が失われ、どこか冷たい・閉ざされた家であり、新しいアイディアが湧かない家になります。

このような理由がありますから、東、東南、南には窓を積極的に設置するようにしましょう。

逆に言うと、北側がもともと光が入りくい方位ですし、冷たい風が入るため窓は積極的に作る必要はありません。また、西側も沈む行く太陽が輝く方位であるため、衰退する運気が入ることになると考えるため、窓は少なくていい方位です。

設計士はデザインを、あなたは人生を設計している

ここで一度、立ち止まって考えてみてください。
ハウスメーカーや設計士が提案するのは「建物としての美しさ」です。
けれど、あなたが本当に望んでいるのは「幸せに暮らせる家」ではないでしょうか。

デザインは一瞬の流行で左右されます。
でも家は、何十年もあなたと家族の人生を包み込む『器』です。

家の形や間取りは、人生を映す鏡でもあります。
光の入らない家は、心に光が入らない家。ということになるのです。

私はこれまで何百件もの家相鑑定をしてきましたが、「暗い家」には、例外なく「暗い出来事」が起きています。

それなら「照明があれば良い」だろうとの考え方は良くありません。自然光ほどパワフルでエネルギッシュな光は無いのです。自然光ほどの代替えが効かないものはありません。それほど重要なのです。

夫婦のすれ違い、子どもの引きこもり、体調不良、原因不明の不運…これらは偶然ではなく、気の滞りが現実に反映された結果です。家とその家に住み人のエネルギーはリンクしますから、家が暗くて風通しが悪い場合、このような現象が起こることは当然と言えます。

実際の鑑定事例「南の窓を開けたら、家族の関係が変わった」

あるご家庭の事例を紹介します。このご家庭は、デザイン重視の設計で南側が完全な壁でした。
おしゃれな間接照明と白い壁で「ギャラリーのようなリビング」で、とても素敵なデザイン住宅です。

しかし住み始めてから、
・ご主人のイライラが増えた
・お子さんが家にこもるようになった
・原因不明の体調不良が続く
という状態になってしまったのです。

家相鑑定で原因を突き止めると、まさに「光の入口をふさいでいた」ことが影響していました。

そこで南側の壁の一部を窓に変更し、日中の太陽光を取り込むリフォームを実施したのです。
すると、数週間で家の空気が変わった実感があったとのことでご報告をいただきました。

「家族が自然とリビングに集まるようになり、子供の笑顔も増えました。」
「朝日で目が覚める生活って、こんなに気持ちいいんですね」との感想をいただいてします。
このようなご感想は、1通、2通ではなく、たくさんの方から「住んでみて体感できた」「言われた通りだった」「建てる前に指摘をしてもらってよかった」との感想をいただいています。

「プライバシーを守る」と「運を閉ざす」は違う

「でも、うちは通行人の目が気になるんです」
「夏の日差しが暑くて…」
というご意見もよく聞きます。

確かにそれも理解できます。
しかし、窓をなくす以外の方法はいくらでもあります。

たとえば:

  • 縦格子やルーバーで視線をカット

  • レースカーテンで柔らかく光を調整

  • 植栽や塀で外からの視線をやさしく遮る

  • 高窓や地窓で風と光を取り込む

つまり【見せない工夫】と【光を入れる工夫】を両立することが大切なのです。

窓をふさぐのは、最も簡単な「逃げの解決」とも言えます。
しかしそれは同時に、運の入口もふさいでしまう行為になるのです。

子どもの成長と窓の位置には深い関係がある

特に注意してほしいのは、東・東南・南に窓がない子ども部屋です。

子どものエネルギーは「外から入る光」と共鳴します。
朝日を浴びることは、脳内ホルモン(セロトニン)の分泌を促し、自律神経を整える科学的な効果もあります。

つまり、家相だけでなく医学的にも「窓のある東側の部屋」が理想なのです。

「なんとなくやる気が出ない」「朝起きられない」そんな症状が出ている場合、窓の位置を見直すだけで改善することもあります。

デザイン住宅の罠に気づこう

ハウスメーカーや設計士はこう言います。
「今は窓がなくても、照明計画でいくらでも明るくできますよ」
「光の入り方を計算して設計しているので安心です」

確かに、照明や空調技術は進化しています。
けれど、それは人工的な光と風であって、自然界の「生きた気」ではありません。

家相・風水では「自然と人との調和」が何よりも重要と考えます。
太陽の光や自然の風は、単なる明るさや涼しさではなく、命を循環させる“気のエネルギー”なのです。

設計士はデザインを創るプロですが、「人の運を上げる設計」を学んでいるわけではありません。
だからこそ、住む人自身が気の流れに気づく力を持つことが大切なのです。

窓は「運の入口」であり、人生の風通し口

東・東南・南の窓は、単なる「採光」ではなく、人生を動かす「発展・縁・表現」のエネルギーそのものです。

この3方位に光と風を通すことで、家全体が呼吸し、住む人の心も呼吸できるようになります。

  • 東の窓 → 新しい一日のスタート、積極性、チャレンジ精神、やる気の光

  • 東南の窓 → ご縁、調和、チャンスを運ぶ光と風を引き込む

  • 南の窓 → 知恵、アイディア、ひらめきを呼び自分を輝かせる太陽の光

この3つを失う家は、まるで「閉じられた箱」のように運が滞ってしまうのです。

自然光の家は「人間らしい生活」を取り戻す

実際、私が鑑定でアドバイスし、東・東南・南に窓を設けたご家庭からは、こんな声をいただいています。

「朝の光で自然に目が覚めるようになり、生活リズムが整いました」
「光が入るだけで家の中の空気が全然違う!」
「人を招くのが楽しくなりました」
「植物が元気に育つようになり、家全体に活気があります」

光と風が入る家には、人の笑顔が戻ります。
そして、その笑顔こそが「運気の最高の呼び水」になるのです。

まとめ──デザインよりも、生命がよろこぶ家を

“窓のない家”は、見た目にはスマートかもしれません。
しかしその代償として、光・風・人・運――あらゆる人として大切な気を失います。

一方で、自然光と風がめぐる家は、そこに住む人の心を解放し、人生を循環させます。

あなたが本当にほしいのは、「SNS映えする家」ではなく、「家族が笑顔で過ごせる家」ではないでしょうか。

最後に

家相は単なる“方位の学問”ではありません。
自然と共に生きる智慧です。

窓は“外と内をつなぐ境界線”であり、同時に“人と世界をつなぐ通り道”でもあります。

デザインよりも、光と風を信じてください。
それが、あなたと家族の運を開く最初の一歩になります。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。