家を建てようと決意する理由の中に、「子供が成長して今の住居では手狭になったから」「子供たちの性別が違うので、それぞれの部屋が必要だと思ったから」など、お子さんにとって良い環境を整えてあげたいと考える親心があります。

また、子供が自分の部屋を持つことによって、自立に向けての準備になるとの思いもあることでしょう。また、整理整頓する習慣作りのためにも良いと考えるのではないでしょうか。

このページでは、お子さんにとって「ベストな子供部屋とは」「子供部屋に適した方位」について家相・風水の見地からお伝えしていきます。

子供部屋には北が不向きで、南が良いというのは本当?

子供部屋というとどのようなイメージでしょうか。「明るい部屋で子供がおもちゃを広げて楽しそうに遊んでいる」「友達を招いてなにやらワイワイ騒いでいる」このような感じかもしれません。

それとも「学習机で一生懸命宿題をしている」「受験勉強を頑張っている」といういようなイメージでしょうか。

子供部屋の位置で迷ったとき、「なにを基準に考えるか」「何歳くらいの子供か」で選択が違ってきます。そして、そのイメージに合った方位を選ぶことになります。

北はどうしても光が入りづらく暗い印象になりますし、風通しが悪いと湿気が多くカビが発生しやすい方位になります。一般的な風水で「北の子供部屋は引きこもりになる」などの情報もあり、聞かれたことのある方は子供部屋を北に置くことは避けたくなることでしょう。

しかし、北の部屋の方が良い場合もあるのです。

家相で考える北の子供部屋

子供によって「持っている性質」「兄か弟かという兄弟の順序」「男女の性別の違い」によって、そのお子さんにとってのおすすめの部屋方位は違ってきます。

たとえば、北方位は昔から「部下や使用人に使う部屋」として立場の下にいる人が主に使っていました。そのため、家相では北の部屋を使う人は、その家での立場が下に扱われると考え、長男には向かない部屋としています。しかし、第2子以降のお子さんであれば問題なく使用できます。

そして、北は集中して勉強できる方位です。元気すぎるお子さんの場合、北の部屋で勉強すると落ち着いて取り組むことができます。

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過去に、兄弟仲が悪いとのことで鑑定した事例では、長男に北、次男を南西の子供部屋を使用していました。北は部下や使用人が使う虐げられる方位ですから、弟は兄のことを尊敬できなくなってしまいます。

そこで、兄弟の部屋を入れ替えてもらいました。その結果、弟が兄のいうことを聞くようになり兄弟ケンカが激減したと報告をいただきました。

「北の部屋は子供部屋に良くない」のではなく、お子さんの兄弟の順序や性質と一致すると、より良い環境に整います。

もし、子供部屋の配置で迷っているのであれば、まず長男の場合は北以外の方位を選ぶようにしてください。次に子供部屋の使用目的が「遊び」なのか「勉強」なのかを考えてみてください。

「遊び」が中心の場合は、日当たりの良い部屋にしましょう。「勉強」がメインの場合は、日当たりが強すぎない方位が良いでしょう。

勉強部屋としての機能性を重視して判断する

まだ小学校低学年くらいまでのお子さんの場合、子供部屋での過ごし方は「遊ぶこと」がメインです。この頃の子供部屋は主に、おもちゃを置くスペースとしての位置付けになります。そうすると、南、南東、南西などの南向きの明るい部屋を子供部屋にしたくなることでしょう。

しかし、成長と共に子供部屋の使用目的は変わってきます。

たとえば、9歳くらいまでの子供は親のそばにいたがります。また、兄弟同士のかかわりを持ちながら心を育てる時期といえます。(家相のベースである九星気学では9歳までを子供として扱います)

家族の目の届く範囲で遊んだり、宿題をしたりすることで、「いつでもちゃんと自分は見守られている」という安心感が得られるのです。また、いろいろな話をしたり、遊んだりしながら親子や兄弟との繋がりを深める時間は、家族との一体感を生み出します。

この「安心感」と「家族との一体感」があると、何があっても大丈夫だと自分自身のことも家族のことも信頼ができるので、いろいろなことにチャレンジする勇気が持てるようになります。

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たとえば、1~2年生くらいの子供に「自分の部屋へ行ってちゃんと宿題をしてきなさい」と促すことがあると思います。このときに、「子供部屋へ行って勉強すること=大好きな家族と一緒にいられない嫌なこと」という思いを持ってしまうと、勉強することが嫌いになってしまう可能性があります。

子供部屋を「勉強するための部屋」と捉えるのなら、「勉強したい」といい出す小学校の中学年から高学年くらいになってから部屋割りを考えても遅くはないでしょう。

お子さんが小さなうちは、無理に子供部屋を与えなくても良いでしょう。子供が勉強するようになったら、その部屋を使わせればいいからです。
ただし、子供が小さなうちに家を建てるのであれば、将来のことを見据えて北側に子供部屋を設置しておくと、勉強しやすい環境を作ってあげられます。

また、子供が女の子などでも適切な子供部屋の条件は変わってきます。それでは、次項から、各方位別に子供部屋の特徴を確認してみましょう。

各方位別子供部屋の性質

それでは、各方位別に子供部屋の特徴を確認してみましょう。

方位の出し方については、まず、家の設計図面を縮小コピーして、バルコニーや玄関ポーチなどの外気と遮断されていない場所を除いた家の外周を切り取ります。

切り取った図面を鉛筆の裏などを使ってバランスを取り、重力中心を見つけます。

その重力中心から東、西、南、北は30度、東南、南西、北西、北東は60度の範囲と定めます。

各方位

明るい日差しとさわやかな空気が入り大吉方位です。行動的、活発、正直、素直になります。特に長男におすすめです。

東南

風通し、採光ともに理想的な場所です。情報収集能力、協調性、順応性が高まります。特に女の子に良い方位です。

たくさんの日差しが入ります。小さいうちは明るい陽射しの中で楽しく遊べる部屋になります。しかし、勉強するにはかなり暑くなるため、集中力は乱れぎみになります。温度管理や遮光カーテンを使用するなどの環境づくりに工夫が必要です。この方位はアイディアが浮かびやすいので、直観力、感性に磨きがかかります。

南西

西日が差し込むことで、暑く落ち着いて勉強できない部屋です。遮光カーテンを使用するなど工夫をすることでコツコツ努力ができるようになります。

西

南西と同じように、西日が入るため落ち着いて勉強することには向きません。しかし、西は悦びを担当する方位なので、人とのコミュニケーション能力が高まり人気者になる可能性があります。

北西

朝日があたらず暗い方位のため、幼少期のお子さんには不向きです。しかし、効率的に物事を進めることのできる方位なので、受験期の子供には良い場所です。この方位だとリーダーシップ、精神性が育ちます。

寒くあまり光が入らない方位なので、落ち着いて勉強に集中できます。夏場は比較的涼しくすごせます。しかし、低学年の子供部屋向きといえます。また、長男の使用は避けるようにしましょう。

北東

寒く、暗い方位です。暖房や結露対策をしっかりする必要がありますが、北同様に集中力が高まる方位です。

中央

風通しが悪く、光も取り入れにくいためおすすめできません。家の中央に部屋がある場合は、カビやダニの予防対策の一環としても掃除を小まめにしてください。そして、なるべく明るくする工夫をしましょう。

子供の成長に合わせて部屋を変える

一般的に東や東南が子供部屋に向いていて、北、北東、中央は良くない位置とされています。これは、風通しが良く光が適度に入る部屋が良いと考えるからです。

しかし、子供は成長していきます。

9歳くらいまでのお子さんは、風通しが良く明るい日差しの入る部屋で、楽しく遊べるような環境に整えてあげると良いでしょう。

しかし、小学校高学年から受験期のお子さんの場合は、集中できる北側に面した部屋にしてあげるとじっくりと落ち着いて静かに勉強ができます。

もし、北側の部屋を使用していて、暗くていやだなと思うようであれば、換気をしっかりすることと光を取り入れる工夫を心がけることで心地よく使用することは可能です。

お子さんの年齢や状況に合わせて、子供部屋の位置を変えることも選択肢に加え、ベストな環境を整えてあげてください。

まとめ

子供部屋の位置をどこにしようかと迷われた時には、お子さんの年齢や兄弟関係を考慮して選ぶようにしてください。

北の部屋は下の立場の人が向いているため長男にはお勧めできませんが、一人っ子の場合はほかの兄弟がいませんので大丈夫です。北の部屋は落ち着いて物事に取り組めますから勉強に集中したいときには良い場合もあります。

家庭内の状況やお子さんにとってどのようなエネルギーが合うかを見極めて部屋の位置を決めてあげましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。