最近の住宅は1軒に2つ以上トイレを設置することが多くなってきました。1階に1つ、2階に1つ設置するなど複数設置すると、家族が同じ時間にトイレを使用したい時に便利です。

家族の健康のバロメーターでもあるトイレですが、位置を決める際には、風水や家相を良くするために注意してほしいことがあります。

もし、配置を誤ってしまうと家庭の運気や金運を落としてしまうことがあるからです。 これから家を建てたりリフォームを考えていたりする方は、ぜひこのページでトイレのベストな配置場所を確認してください。

家相におけるトイレとは

トイレは、家の中に必ず1か所以上設置する設備です。排出は人間の健康にとってとても大切ですから、トイレの状態は健康運を左右するといわれます。

「トイレ=不浄の場」ということがありますが、その理由は上下水道が整備されていなかったころに、衛生上の問題が多くあったからです。病気の発生源になったり悪臭が漂ったりしたため、トイレを「不浄の場」とする考え方に至ったのでしょう。

しかし、現代では文明の発展とともにトイレもとても管理しやすくなっています。とはいえ、トイレは汚れやすく、汚物を処理する場には変わりありません。不浄の場とまではいきませんが、現在でもトイレの配置には注意する必要があります。

とても大切な設備でありながらトイレは、どこに置いたとしても吉になることがない設備です。家の中のどこに設置するのが一番間取りとしていいのでしょうか。

トイレがあると良くない場所

トイレの位置として凶ではないですが、なるべく避けたほうがいい場所は、北30度の範囲内です。また凶作用を起こす可能性がある悪いトイレの位置は下記の5箇所です。

  • 真北と真南を結ぶ「正中線(せいちゅうせん)」の上(北と南30度の範囲)
  • 東北と南西の中心を結ぶ「鬼門線(きもんせん)」上
  • 家の中心
  • 西30度の範囲内
  • 玄関から中央を通り対面までの範囲

順番に詳しく解説をしていきます。

北にトイレがあると悩みやすい

北は日の光が入りにくく、湿気が貯まりやすかったり、気温が低かったり暗くなりがちな方位です。 そして、水のエネルギーが強い場所とされています。

水のエネルギーの満ちている場所にトイレなどの水回りの設備を配置すると、水の要素が強すぎて凶作用とまでは言いませんが、不具合が起きるのです。 その不具合とは、悩むことや苦労することが多くなるといった現象です。悩みや苦労の内容は、その家の形や住んでいる人の生まれ年などによって違いが出るため明記できませんが、何らかの悩みや苦労が発生することになるなるでしょう。

例えば、夫婦仲や信頼関係をつかさどる方位に引っ込んだ部分があったとします。さらに、北にトイレがあったなら、お互いを思いやる気持ちが行き違い、不平不満を貯めやすい状態からの悩み苦労でしょう。

北にトイレがある場合の対策

現在北にトイレがあり、当面移動できない場合は、トイレマットやペーパーホルダーなどの小物を北と相性の良いオレンジ系かピンク系の温かみのある色合いのものにしましょう。色のエネルギーで悩みを軽減させることができます。

南にトイレを配置するともめ事が起きる

南は北とは逆で、太陽のエネルギーが強く、火のエネルギーが強い方位です。火は水との相性が良くありません。火は水をかけられると消えてしまいます。

ですから、南にトイレを配置すると火の場所のエネルギーとトイレの水のエネルギーがぶつかり合ってしまうのです。 つまり、南にトイレを配置にすると、家庭内でもめ事が発生しやすくなります。

これらのことから、特に真北と真南を結ぶ正中線上にトイレを置くことはやめておきましょう

正中線上にトイレは避けましょう

「正中線(せいちゅうせん)」とは、真北と真南を結ぶ線と真西と真東を結ぶ2本の線のことを言います。とても気のエネルギーが強いところです。

正中線の上にトイレを置くと、不浄の場としてのエネルギーを強めてしまうため、設置を避けてください。

ただし東は水のエネルギーと相性が良いため、東の正中線上は問題ありません。

特に、真北と真南を結ぶライン上は避けましょう。どうしても位置をずらせなという場合は、便器のタンクの位置をせめてライン上から外してください。
北か南であることには変わりありませんが、正中線上に配置するよりはほんの30センチほど移動することで運気が変わってきます。

鬼門線上のトイレは避けましょう

北東と南西の中心を結ぶ線を「鬼門線(きもんせん)」と言います。東北を鬼門(きもん)、南西を裏鬼門(うらきもん)といい、気の流れが速く乱れやすい方位です。特にその中心を貫く鬼門線上は強く影響を受けます。

気が乱れますから鬼門線上に電子機器を置くと壊れやすくなるのです。実際に、鬼門線上に置いていた我が家の炊飯器はよく壊れ、13年で4回買い換えました。さすがにこれは壊れすぎだと思い、場所を変えてからは壊れていません。

このように、鬼門線上はとても気が乱れる注意の必要な場所です。鬼門線の上にトイレを配置してしまうと、家の中全体に乱れた不浄のエネルギーを広げてしまうことになります。 東北と南西を結ぶ鬼門線の上にトイレを配置することはやめましょう。

窓のない家の中心にあるトイレは大凶

家の中央は光が届きにくく暗くなりやすい場所です。家の中央にトイレを配置すると窓が取れないことでしょう。

そうなると、日中でも常に暗くなってしまうだけでなく、換気も難しくなります。 家相は住みやすく快適な生活を送るために、次の3つの要素を大切に考える思想です。

  • 自然の光が入ること
  • 温度・湿度が一定であること
  • 風通しが良いこと

これらの条件を家の中心にあるトイレはどれも満たすことができません。つまり、家の中心にトイレがある家は凶相(悪い家相)となります。 それによってどのような影響があるのでしょうか。

家相では、太陽の出ている時間帯に、自然に光が入らず暗い状態のスペースが家の中心にあることを良くない間取り(凶相)とします。そして、家の中心が暗い=心の中が暗い生活になると考えるのです。

つまりこのような間取りだと、生活スペースの中心に「不浄の場」があり、暗く風通しの悪い状態であることから、意思疎通がスムーズにいかず悩み・苦労・不平不満をため込む生活になると家相では判断します。

家の中心に窓のないトイレがある場合の対策

窓のない中央に位置するトイレはマンションやアパートに多く見受けられる配置です。

現在、家の中央にトイレのあるご家庭は、「日中電気をつけておくこと」「換気をしっかりとすること」「掃除をこまめに行うこと」で対処しましょう。それだけでだいぶ凶作用は軽減します。

以前、このアドバイスをさせていただき実行した相談者からは、長年問題となっていた親戚とのトラブルが、ちょっとしたきっかけからすんなりと解決に至ったと報告を受けています。

持ち家の方でこのように家の中心に窓のないトイレがある場合は、可能であればリノベーション(家の形状を変える)して、家の中心からトイレを移動させることを検討してください。

西の30度の範囲にあるトイレは金運を下げる

家の中心から見て西側30度の範囲内にトイレを配置すると金運が下がります。

西はその家の経済状況を左右するエリアです。その西に不浄の場であるトイレがあると、浪費してしまいます。

西にトイレがある場合の対策

もし、どうしても西のエリアに配置せざるを得ない場合や現在トイレが西にある場合は、換気をこころがけ、常にきれいに掃除をして、トイレの蓋は必ず閉めるようにしましょう。

また水に関するものは置かないように心がけてください。花瓶に花を飾ると水を置くことになりますから、切り花を飾るのではなく鉢植えにしましょう。

そして、赤、青、紫の色を使用したものを置かないでください。赤、青、紫は金運をダウンさせる色です。ただでさえ西にトイレがあることで金運を流しているのに、追い打ちをかけますので使わないようにしましょう。

玄関の正面トイレがある場合の影響

家相では、外から家の中に、「環境の気」と「家が建っている土地の気」が入ってくると考えます。これらの気は、玄関からドアの幅のまま入ってきて、家の対面までまっすぐ流れるのです。

玄関の正面にトイレがあると、外から入ってきた環境の気と土地の気がトイレにぶつかります。トイレは浮上の場であり、陰の気を発生させる場所です。そのため玄関の正面にトイレがあると外から入ってきた気を弱めてしまいます。

もし、玄関の正面にトイレがあるのであれば、トイレと玄関の間に観葉植物を置いたり暖簾をかけたりして、気がダイレクトにぶつかることを避けましょう。

また、外気は玄関から家の中心に向かって流れていきます。この流れの中にトイレがある場合は、「水を刺す」という言葉があるように、気が途中で弱めないようにしましょう。

これから間取りを考える場合は、この気の流れる範囲を確認してください。なるべく、この流れの範囲にかからない位置にトイレを設置しましょう。ただし、スペースとしてひっかかったとしても、便器が入らなければ大丈夫です。

もし、もうすでにこの範囲内にトイレがあるなら、清潔さを保ち、なるべく明るくする工夫をしましょう。また観葉植物を置いて、気を循環させるようにしてください。

トイレの配置に良い方位はどこ?

ここまで述べてきたように、トレイは水を使用する設備であり、「不浄の場」として扱われ、配置に注意しなくてはいけない設備です。水と相性が良く、無難な方位に設置するようにしましょう。

水と相性の良い方位は、東30度、東南60度、北西60度の3つのエリアです。これらの方位は水と相性が良く、また、通気・温度・湿度ともに安定しています。ですから、衛生面でも清潔に保ちやすい位置です。

まとめ

トイレは家相や風水では、間取りを考える際に注意すべき設備になります。不浄の場として、マイナスのエネルギーを立ち上げてしまう場所だからです。

できるだけ、水と相性の良い3つのエリア(東、東南、北西)に収まるように間取りを考えてください。

トイレの位置は1階も2階も同様の考え方です。どうしても難しい場合は、下記の避けたい位置

  • 南北を結ぶ正中線の上、北と南30度の範囲
  • 北東と南西を結ぶ鬼門線の上
  • 家の中心
  • 西30度の範囲
  • 玄関から中央を通り対面までの範囲

から少しでも離れた位置に移動させる工夫をしましょう。

トイレの設置を避けたい場所にすでにトイレがある場合はこのページの対策を実施してください。軽減します。

しかし根本的な解決には至らないため、可能ならトイレの位置を移動させることがベストです。リフォームやリノベーションを行い、解決するようにしてください。難しいようでしたら引っ越しを検討しても良いのではないでしょうか。それくらいにトイレの位置は生活に影響を与えますので、物件選びや間取り決めの際には注意してください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。