家相を見るときは、まず建物の中心を正確に知ることが大切になります。その次に必要なことは北の方位をはっきり把握することです。家相では、建物の中心から東西南北どの方位にどんな用途の部屋が配置されているかを見ていきます。方位が分からない場合は、家相の吉凶を判断することができません。

方位を見るときの基本となるのは「北」です。北方位を正しく確定することから家相鑑定はスタートします。

方位を間違えるとその後の家相鑑定の結果も違ってくる可能性があります。それでは元も子もないです。

そこでこのページでは、正しく北方位を把握する方法について解説していきます。

真北と磁北は違う

ひとことで「北方位」といっても2つの見解があります。

1つは真北(しんぼく)といい、地球の北極点と南極点を結んだ子午線(経線)を基準とする地図上の北を表すものです。もう1つは磁北(じほく)といい、方位磁石で測ると示す北のことになります。

地図上でみる北と方位磁石の示す北は7度程度ずれているのです。

方位磁石が示すN極は、地球が回転する際に軸にしている地軸が傾いているため、北極点(真北)を向いているわけではありません。

つまり、真北と磁北のそれぞれが示す北は少しずれていて、日本では真北より磁北が西に傾いているのです。この傾きのことを偏角(へんかく)といいます。傾いている角度は地球が球体であるため地域によって差があります。たとえば札幌は真北より9.50度、東京は7.00度、大阪は6.50度、福岡は6.40度の偏角です。

真北と磁北の違いについては、国土地理院から開示されているデータがあるので、詳しく確認したい方はチェックしてみてください。

一般的に広まっている風水は「磁北」を基準に考えます。これは方位磁石が示す北です。そのため、方位磁石の正確さが重要になります。ただ、流派によって見解が分かれるところです。

このサイトでは「真北」を北にする考えを用いています。ここからは「真北」を使用している理由を解説していきす。

磁北を正しく求める方法

正しく磁北を求めようとすると、たくさんの注意点が出てきます。磁北は方位磁石が示す北ですから、方位磁石の正確さが重要になります。

100円ショップなどで売られている方位磁石は、たいていの場合狂っていますので使わないようにしてください。方位磁石はちょっとした気の乱れに影響を受けてしまいます。

例えば、地面に置いくと地磁気(ちじき)に引っ張られてしまい正確に測ることができません。また、近くに高圧線や線路があってもズレます。エンジンのかかった車が停車していても正しい方位が出せないのです。

また、方位磁石は宝飾品からも影響を受けます。測定する人が腕時計やブレスレットなどの貴金属を身に着けていたら、それも正しく磁北を出せない原因になりますので、貴金属は外して測定する必要があります。

このように磁北を自分で調べようとすると、測定可能な状況か確認作業がいろいろと大変です。

すべての条件がそろったうえで、正確な磁石を用いて地面から1メートルほど高い位置で測ります。タイミングによって測定結果に微妙な誤差が発生しやすい作業です。正しく磁北を確定するには、1度で断定させず何度か場所を変えながら作業を繰り返していく必要があります。

家相で真北を採用する理由

磁北は測り方が複雑なうえ、その時々によって変化していきます。10年で0.1から0.5度西に移動しているといいます。このようなあいまいで移動する磁北を基準に家を建てるとすると、「北」だと思っていた部屋がもしかしたら将来「西」になる可能性すら出てきます。

それでは困りますし、基準として成り立っていないと言えるでしょう。したがって、真北を基準に判断する家相の見方が正しいのです。

このような考え方をもとに、建築基準法では真北を採用しています。つまり、家づくりの基準には真北が使われているのです。

図面の北があいまいなときはどうする?

住宅メーカーや工務店などが作成した図面には、ほとんどの場合矢印で北が表記されています。これが、磁北なのか真北なのかは作成者しか判断ができません。できれば直接確認するようにしてください。

磁北なのか真北なのかがハッキリすれば、住んでいる地域の偏角を確認し、計算すると知りたい北の位置が分かります。

図面の表記をそのまま信頼するのは不安だという場合は、測量士に真北測量のみを依頼することもできます。正式な測量よりも、手間も時間もかからないので、だいたい10万円くらいでできるようです。この価格は、測量事務所によって違いますのでご確認ください。

まとめ

一般的に広まった風水は磁北を基準にするとしていますが、家相は真北を基準に判断していくことが正解になります。なぜなら、磁北は移動しているからです。

移動するものを基準に家を建てることは考えにくいものです。北極点を基準とする真北を見極め正しい判断で、良い家相の家づくりをしていきましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。