家を建てようと決意をした次は、土地探しの段階になります。家の住み心地は立地条件によって影響を受けるものです。太陽の光が十分に得られ、風通しがよく、強固で良い気がめぐる土地の場合は、健康的で快適な生活になります。

風水は土地の良い悪い(吉凶)を判断するために使われた思想です。風水からの視点で、良い気がめぐっている土地に家を建てると、その家に住む人全員が発展・繁栄していきます。

しかし、すぐ横に高い建物があるなどの理由で光が入りづらく、じめじめした湿気の多い土地に住むとトラブルが多く、健康を害する場合もあり、悩みの尽きない生活になるでしょう。
家を新築するときには、間取りだけでなく、土地選びも大切です。このページでは、良い気がめぐり明るくて運気の上がる土地を選ぶポイントをご紹介します。

太陽の光がたくさん入る土地は吉

もっとも良いのは東南の角地

区画

出典:積水ハウス

家の間取りを考える際に、一般的に重要視するのは、「太陽の光をいかに上手に家の中に取り込むか」という点になります。
風水・家相の観点でも、自然の明るい光が家にバランスよく入る状態を吉相(良い家相)とするからです。特に冬場の太陽光は、精神の安定や殺菌効果も期待されます。太陽の光は、動植物の成長にとっても、風水・家相にとっても重要な役割を持ちます。

分譲地では、風水・家相で重要視される太陽の光が入りやすい「東南の角地」が人気であり、価格が高く販売されていることもあります。(上図10)南面は日当たりが良く、北側は日陰になりやすいからです。

東と南に家が隣接していないことで、十分に太陽の光を家の中に取り込むことができます。短所をあげるとすると、南側の通りからの視線をさえぎる工夫が必要だということくらいでしょうか。目隠しフェンスなどにすると、プライバシーを守ることができるのでお勧めです。

南に余裕のある土地

東南の角地の次におすすめしたいのは、南側に余裕のある敷地です。南側が開けていると太陽の光を十分に取り入れることができます。また、風通しもよく、南西からの涼しくてさわやかな風は夏場にはとても気持ちが良いでしょう。

南に大きめの窓をつければ、冬の間でも貴重な日差しをしっかりと取り込めるため、比較的あたたかく過ごすことができ光熱費の削減にもなります。

土地選びの際に避けたい5つの立地と形

いままで工場があったり、田んぼだったりした土地を整備して住宅地として区画し、売り出されるケースがあります。販売直後でどの区画でも購入可能な場合、どの区画を選ぶと良いのか迷うのではないでしょうか。

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区画図 A

出典:YOKO TATE

ここからは、風水・家相の観点から避けてほしい立地についてご紹介します。

T字路や突き当り

家相では、T字路や袋小路(通り抜けできない行き止まりの路地)の突き当りにある土地は避けたほうが良いとしています。

T字路

道路は気の通り道とも考えられ、突き当りの家は「気がぶつかる」「当たりが強い」「攻撃される」と捉えるのです。実際に、台風などの強い風もまともに受けてしまいます。(区画図 A №6、№7、№11)

また、T字路の交差点は車の事故も多く、敷地に車が突っ込んでくる危険性もあるため注意したい立地です。交通事故の危険性だけでなく、袋小路の突き当りの土地は火事など、もしものときに逃げ場に困ることになります。(区画図 A №4~№9)

上の区画図 A のように道が私道の場合は特に、近隣とのトラブルも起こりやすく注意が必要です。土地の一部に私道が含まれる場合は「私道負担金」がかかる場合もあります。つまり、公道に面した土地よりも不利な条件が多く、購入を避けたい土地といえるのです。

三角形の土地

変形した土地は風水・家相鑑定では凶相(悪い)の土地とします。その中でも特に三角形の土地は大凶相といわれます。その理由は、三角であることで「角が立つ」「吐出する」と捉えるからです。

三角地1

上の区画図 A の№8のように角が尖っている土地に四角い家を作ると無駄なスペースができやすく、敷地に対して小さな家しか建てられません。できるだけ面積を確保しようとすると、凹凸の多い家を敷地いっぱいに作ることになるのです。

家相は大きな変化を嫌い、安定し落ち着いた生活ができる家を吉相(良い家)であると考えます。それは、家の形状からも判断し、凸凹の多い家は気の流れが乱れ生活が不安定で、ケンカ闘争を誘発する凶相の家とみるのです。

ただし、三角地は「吐出する」という点から、商売をする場合、5年くらいまでは売り上げがかなり上がるといわれています。しかし、5年を過ぎるとだんだん下降し7年目からは急降下をたどりますので、引き際の見極めが必要な土地だといえます。

つまり、三角地は安定した生活を長く続けていきたい一般的な住宅を建てるには不向きな土地です。

カーブの内側と外側

急なカーブの外側の家(下図C)は、車が飛び込んでくる可能性があり、危険な場所です。また、カーブの内側の家(下図D)は、道路に囲まれていることになります。

カーブ1

交通量にもよりますが、家の周囲に車の往来があり危険であることから、外出が気軽にできず、八方ふさがりの要素がありどんどん精神的に追い込まれていくとされています。このような立地も避けましょう。

四方が道に囲まれた土地

家の周りをすべて道路に囲まれている土地は、先ほどのカーブの内側にある家と同じように、人や車の往来の中に位置することになります。

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そのためプライバシーが守られにくく、「精神的が落ち着かない」「逃げ場が無くなる」「人生が行き止まる」という作用があり、緊張を強いられる生活になってしまうのです。

旗竿地(はたざおち)

旗竿地(はたざおち)とは、旗を竿で掲げたような形状をした土地のことをいいます。土地の区画整備や田んぼを宅地にした際などにやむを得ずできてしまう土地です。

旗竿地

このような土地は、不動産物件としてなかなか買い手がつかないため、格安で売りに出されるケースも多く、資金を抑えたい場合は、お得感があり気になってしまうでしょう。

しかし、金額だけをみて購入してしまうと、自家用車の出し入れも一苦労ですし、車を購入する際も大きさが制限され選択肢が狭まります。

たとえば、家を建てる際に工事車両や重機が入らない場合、手間暇がかかるためその分施工費用が高くなることがあります。「土地が安かったが、結果的に家を建てる値段が高くなったしまった」のでは元も子もありません。

また、人の往来が極端に少なくなるため、犯罪に狙われやすいという欠点もある土地です。

風水・家相の観点からみても、「人生が息詰まる」「先行きが見えなくなる」「発展成長が無くなる」「逃げ場が無くなる」などとされ利点はありません。このようは土地は購入しないようにしましょう。

風水でみるベストな土地選び

高い建物に囲まれた土地は、日照権の問題や覗かれるなどのプライバシー保護の問題が起こりやすくおすすめできません。風水・家相の見解からも、周囲の建物が高いと太陽光が当たらず、風の向きが複雑になるため避けてほしい土地です。

特に朝日が昇り真南に上りゆくパワーのある太陽の光が入る東から南にかけて高い建物や山がある土地は避けましょう。今後の発展がない土地です。

逆に北から西にかけては高い建物があってもかまいません。北は元もと日当たりが悪く明るい必要が無いからです。北には逆に高い建物があると困ったときに助けてくれる人が現れるなど人間関係を円滑にしてくれる作用があります。

また、西は沈みゆく太陽の光が降り注ぐ方位です。西日が当たる部屋は暑くて過ごしにくいものですから、西日を避ける意味でも西に高い建物があるほうが良いでしょう。

土地の傾斜による判断

土地の形状としても同じことが言えます。

傾斜がある土地を選ぶ場合は、東から南にかけて下がっていて、北から西にかけて高い土地を選ぶようにしましょう。逆だった場合は購入を見合わせることをお勧めします。

いくら家相の良い家を建てても、その家を建てる土地の形や傾斜が悪いと運気は下がってしまうため注意してください。

まとめ

ここまで述べてきたように、生活をしていく上での事故や防犯上で考える危険性や、プライバシー保護の観点と採光や風の通り方を重視する風水・家相の観点は、共通する部分が多くあります。

風水・家相での吉凶の判断で、凶といわれるにはそれなりの理由があるのです。

家の住み心地や寿命は、どのような土地に建てられているのかによって変わってきます。土地探しの際には、まず風通しがよく、太陽の光が十分に差し込む東から南にかけて高い建物が無い土地を探しましょう。そして、T字路や袋小路、カーブなどの避けたい要素が入っていない安全で落ち着いた生活のできる環境であるかを確認してください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。