お金の流れと住んでいる家には深い関係性があります。家の間取りやインテリアをチェックすることで、浪費を止めることができるのです。

たとえば以下のようなことが気になりませんか?

  • どうも貯金額が増えない
  • 出て行くばっかりで入って来ない
  • 気を付けているのに結局無駄遣いが多くなってしまう

もしかすると、これらの原因はすべて家相にあるのかもしれません。

このページでは「西に黄色いものを置くと金運は本当にあがるのか」「金運の無い家とその対策」についてお伝えしていきます。

家の西は経済を判断する方位

家相では、東・南東・南・南西・西・北西・北・中央のそれぞれの方位で判断する内容が違います。その中で西はその家に住む人の経済状況に影響を与える方位です。つまり、金運はその家の西方位の状態を見て判断できます。

ではなぜ、西方位で経済状況をみるのかを解説します。

家相のベースである九星気学は、「易(えき)」に由来しており、西は「兌(だ)」の方位と定めているのです。易とは古代中国から伝わる儒教の経典「易経」のことを言います。
易経は、自然界にあるすべての物事を「陰と陽」の2つに分けて考えました。陰は1本の棒を2つに分け、陽は1本の棒で表しています。その組み合わせは8種類あり、これが「八卦(はっけ)」です。

八卦は「乾 (けん)・兌(だ)・巽(そん)・坎(かん)・離(り)・艮(ごん)・震(しん)・坤(こん)」と書きます。八卦というと「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われる易占いを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。易占いでは、筮竹(ぜいちく)という50本の竹を使って占います。

この易の中で、兌(だ)は西を担当するのです。

「兌」に「りっしんべん」を付けると「悦(えつ)」となります。「悦」は「悦び(よろこび)」ですから、人間の悦びである豊かさ・経済・恋愛・飲食は西が担当すると考えるのです。

易と九星気学はリンクする部分が多くあります。九星気学で西は七赤金星(しちせききんせい)が担当します。

西に黄色を置いてもお金は貯まらない理由

ある風水師が「西に黄色を置くと金運アップする」と広めたことがありました。風水に興味がある方なら1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。しかしこれは間違っています。西に黄色を配置してもお金が貯まるわけではありません。黄色は西方位を担当する色ではないからです。

ではなぜ、黄色い物を置くと金運があがるといったのかを詳しく推測していきます。

色には本当にパワーがあるのか

色の正体は波長です。波の間隔が大きいと「赤」小さいほど「紫」に見えます。つまり色には「動き」があるのです。動くためにはエネルギーを使います。色はエネルギーを持っているのです。

この理由から、方位に合った色のものを置くと、その場所にパワーを与えると考えられます。各方位にはそれぞれの役割(経済、人間関係、信頼性など)があり、一致すると相乗効果をもたらすのです。

色と方位の定位置は下記のとおりです。

  • 北…白・黒
  • 北東…ベージュ
  • 東…青
  • 東南…緑
  • 南…赤・紫
  • 南西…茶
  • 西…オレンジ・ピンク
  • 北西…金・銀・パール
  • 中央…黄

本来、黄色は「中央の色」になります。

なぜ西に黄色が良いとされたのか

黄色は中央の色なのに、「なぜ、西に黄色を置くと良いといったのか」その原因は、中国から仏教が伝わったときまでさかのぼると分かってきます。

仏教用語で青・黄・赤・白・黒の5色を「五色(ごしき)」といいます。昔はこの5色を使って色を表現していたため、信号の緑を「青」と表現する習慣がいまでも残っています。この流れから推測すると、オレンジを「黄色」といっていた可能性が高いのです。

つまり、西に置くと良いとされた黄色は、実は「オレンジ色」のことだったといえます。

このことを知らない風水師がそのまま「西には黄色」と伝えてしまったのでしょう。もし今、西に黄色いものを飾っているのであれば、家の中央に移動させてください。その代わりに、オレンジやピンクの物を置くことで、色と方位の相乗効果を実感できるようになります。

西においてはいけない色

金運を落とす色は「赤・青・紫」です。

「赤」は火のエネルギーが強く、金運を燃やしてしまいます。「青」は経済を冷ましてしまうのです。「紫」は経済を燃やす赤と冷ましてしまう青の混ざり合った色ですから、置いてはいけません。

下の図は色とエネルギーの関係を示しています。緑色で示している相生関係は相性が良く、黒で示している相剋関係は相性が良くありません。

金運を左右する西を担当するのは七赤金星です。七赤金星と相性が良いのは土性の「茶、黄、ベージュ」、同じ金性である「金、銀、パール、オレンジ、ピンク」、水性の「白、黒、グレー」となります。また、相性が悪いのは木性の「青、緑」、火性の「赤、紫」です。

西に置くと相性の悪い色はをインテリアとして使用している場合は、浪費傾向の強い家になっているはずです。動かせるものはすぐに動かしましょう。

壁紙や住宅設備が、赤・青・紫だった場合は、リフォームの際にぜひ変更してください。

鑑定させていただいた中でも、西の部屋の壁紙を青色を基調とした空と雲の柄に変えてからどんどんお金が出ていくとおっしゃっていた事例があります。このような場合は、色を変えるとすぐに止まりますので、早々に対応することがおすすめです。

変更の際は、上記の「色と方位の定位置」を参考に、その場のエネルギーを高める色選びをしましょう。

家の西に水に関するものを置いてはいけない

中国から風水が日本に入ってきた際に、「西に沢(さわ)があると悦び(よろこび)が無くなる」という思想も合わせて伝えられました。

中国で「沢(さわ)」とは、日本の認識とは違い「流れが無い状態のたまり水」のことです。防火用水、貯水池、沼、池、使われていない井戸がこれに当たります。

このように流れていない水は腐りやすく、悪臭を放つ状態になりやすいため、西に水に関するものがあると経済を腐らせると考えます。

たとえば、花瓶などに水を入れて花を飾り、水替えを忘れていて中の水が腐ってしまっているとしたら最悪です。特に西は日差しの関係もあり、ものが腐りやすい方位なので注意しましょう。

水槽が西にある場合は、すぐに水と相性のいい「東が東南」に移動してください。それだけで浪費がストップします。

ご相談いただいた事例でも、「主人が昇給して給料が上がったはずなのに、その月から出費が多くマイナスになっているんです」という相談がありました。

家の中の状態を確認をさせていただいた際に、「西に水に関するものを置きませんでしたか?」と伺うと、ちょうど同じ時期にお子さんが金魚を飼い始めて、その水槽を西に置いていると驚かれました。帰ってすぐ移動した結果、出費は安定したとのことです。

家の西側には水に関するものを置かないように心がけてください。

ひとことで水に関するものといっても、いろいろなものがあります。化粧品、ペットボトル、酒類、しょうゆなどの調味料、掃除用の洗剤なども該当します。気を付けて確認してみましょう。

西に水回りがある家は無駄遣いが多い

このように、西は水に関するものを置かないほうが良い方位になります。「お風呂」「トイレ」「洗面所」「キッチン」などの水回りが西にある家は金運が無い家と判断します。

これから新築やリフォームの予定がある場合は、西に水回りを配置することは避けましょう。

いまからそのような予定が無いという方は、なるべく綺麗にし、換気を心掛けてください。そして、オレンジとピンクの配色にし、赤・青・紫のものは置かないようにしましょう。

金運を左右する西の範囲はどこまで?

確認する際に、どこからどこまでが西に当たるのか分からない方も多いと思います。

まずは、家の重力中心を出すことから始めます。家の一階図面を用意して、縮小コピーをしてください。だいたい15センチ × 20センチのティッシュ箱より少し小さいくらいの大きさが扱いやすいです。

その図面を厚紙に貼って、ベランダ、ウッドデッキ、玄関ポーチ、出窓を除いて外周を切ります。出来上がったものを鉛筆の背などでバランスを取ってください。固定できる位置が重力中心です。

この位置から、スマートフォンのコンパス機能などを用いて「真西」を探し出します。その「真西」から15度ずつ南北へずらした下の図が示す30度の範囲が西のエリアになります。

西30度

360度を45度で均等に分ける盤面は、家相では使用しませんのでご注意ください。

金運を上げる家相のチェックポイント

ここまで述べてきたように、家相では家の西30度にあたるエリアの状態で金運を判断します。該当範囲を整えることで金運があがるのです。

<家の中心から西エリアのチェックポイント>

  • 壁紙、カーテン、住宅設備、ファブリック(クッションなど)に、赤・青・紫が使われていないか
  • 水に関するものが置かれていないか
  • 水回りがある場合は、汚れていないか

以上のことを確認し、該当する部分があった場合は、早急に改善してください。

まとめ

金運を左右する方位は家の中心から見て西の30度です。この西30度の範囲の状態がその家の金運を左右します。つまり、お金が貯まるか貯まらないかを決めているのです。

西に置いてあるもの(インテリア)の色を相性の良い色に整えましょう。

水回りがある場合は、リフォームして西エリアから移動させることがもっとも有効な金運アップ対策です。

それが難しい場合は、「物を移動する」「常にきれいな状態を維持する」「オレンジ・ピンクの物を置く」このような対策でも、お金の循環が変わります。ぜひ実行して金運アップさせてください。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。