あなたは住んでいる家に満足できていますか?生活しているうえで、「もう少しここがこうだったら良かったのに」と思うことは多少あることでしょう。そのような細かい不満にとどまらず「引っ越してから良いことが無く、家が好きになれない」「仕事が早く終わっても家に帰りたいと思えない」というご相談をいただくことがあります。

せっかく建てた夢のマイホームなのに、そのような気持ちで生活しなくてはならない状況はとても残念です。

このページでは、家が好きになれない原因を探るために、家相の良し悪しを確認するうえで抑えるべきポイントと引っ越し時の吉凶について解説していきます。

引っ越し後の不調の原因:家相が悪い

自宅なのにくつろげなかったり、家に帰ると暗い気持ちになってしまったり、この家に住んでから良くないことが続いていると感じたり、体調がすぐれなかったりするとしたら、家の形(家相)が悪い可能性があります。

また、もしも、今のあなたの生活が、思い描いていた理想の状態ではないとしたら、家相が原因ではないかと疑ってみてはいかがでしょうか。

家相や風水は、私たちがより快適にスムーズに過ごしていくためには、何をどうしたらいいのかという生活の知恵を今に伝えた学問です。

家の重力中心を割り出し家相を確認しよう

まずは、全体的な形を確認してみましょう。平面図を用意してください。

コピーをして外壁に沿って、ハサミやカッターなどを使い切り取ってください。この時、外と同じ気温で風が通り、雨がかかるような部分(玄関ポーチ、ベランダ、ウッドデッキなど)は切り落としましょう。外気と遮断される部分(サンルーム、風除室など)は含めてください。

切り取った図面を鉛筆の裏など細い棒状のものの上に乗せ、バランスが取れるところを見つけましょう。上の写真のようにバランスが取れる点が重力中心(太極)です。

重力中心から北方位を確認

家の重力中心から見て北はどちらにあるでしょうか。図面に方位を示す印が記載されていることを確認してください。

ここで注意してほしいことがあります。図面に記載されている北が「真北(しんぼく)」なのか「磁北(じほく)」なのかを確認してください。

家相を鑑定する流派はいろいろとあり、北を見るときに真北で見る流派と磁北で見る流派があります。

  • 真北は地図上の北で、北極点(地球の自転軸の北端)
  • 磁北は地図上の北と違い、方位磁石の示す北のこと

磁石で示す北は、本当の地球の北とはズレがあり日本の場合、西に3°~9°傾いています。

風水は磁北を使う流派がほとんどです。気の流れを見るため、磁石が示す自然のエネルギーをとらえる必要があると考えるため、磁北を使用します。しかし、家相は真北で鑑定しなくてはなりません。

なぜなら、磁北は変化していくものだからです。変化するものを基準に家を建てるということは、考えにくいものではないでしょうか。磁北のような変化するものを基準に家を建てることはありえません。

例えば、磁北を基準にすると、北のつもりで配置した間取りが、何十年か経過したのちに磁北の変化によって西になっていたということが起こり得るのです。そのようなことは納得できるものではありません。

ですから、一般的に図面に記載してある方位マークは「真北」で記載されています。家相は真北で鑑定すると覚えておきましょう。お持ちの図面に記載されている方位マークが示している北がどちらで表されているのかについては、作成した業者に確認してみてください。

各方位の影響する範囲を確認する

真北が分かったら家の重力中心から東・西・南・北の方位を見極めましょう。

家相は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の十二支を使って判断していくものです。この時、1つの干支につき30度の範囲が割り当てられます。東・西・南・北に配置されている干支は1種類なので30度、東北、北西、南西、南東は2種類の干支が配置されているため60度の範囲になるのです。

一般的な風水は、すべての方位を45度で均等に分けた正八角形の方位盤を使用します。これは干支を基準に考えていないものです。家相は干支で見ていきますので、正八角形の方位盤は使いません。

家の形と間取りを方位別に確認する

重力中心から真北を確認し、上の盤面を当ててみましょう。家の形状で引っ込んでいたり、出っ張っていたりする部分はどちらの方位エリアでしょうか。

この図面の場合は、北東の玄関付近が引っ込んでいます。このような形で引っ込んでいる部分を家相鑑定では「欠け(かけ)」と言い、凶作用が起こる形状であると判断します。

逆に程よく出っ張っている状態は「張り(はり)」といい、吉作用が起こる良い家と判断するのです。

張り欠けの確認

それでは、程よく張り出している状態とはどのような形状をいうのでしょうか。この後、解説していきます。

建物の端から出ている場合は、1辺の3分の1以内の長さに収まっている出っ張りを「張り」と言い、そのエリアにかかる干支の作用(健康、金運など)がプラスに作用します。

3分の1以上出てしまうと、「出すぎ」と判断し、出すぎている部分の凶作用と、出すぎてしまっていることにより引っ込んでいると判断される部分の両方の悪い影響を受け取ることになってしまうのです。

建物の真ん中が張り出している場合は、一辺の5分の1以内に収めるようにしてください。それ以上出てしまうと、その出過ぎた場所の両サイドは凶作用を引き起こす「欠け」となってしまいます。

つまり、出過ぎた部分の凶作用とその両サイドに及ぼす凶作用の影響を受けてしまうのです。

もし、あなたの住んでいる家の形状が、欠けのある家だったとしたら何かしらの凶作用が起こっていることでしょう。欠けによる悪い現象に関する内容の違いは、それぞれの方位によって違います。

各方位 凶作用
人間関係・健康に関する問題
北東 親子・親戚・兄弟・相続・土地・不動産に関する問題
長男・成長・発展・音(吃音など)に関する問題
東南 長女・結婚・信頼関係・仕事に関する問題
目・頭・離婚・離別・争い事・訴訟問題
南西 主婦・信頼関係の喪失・引きこもり・嫁姑問題
西 お金に関する物事・趣味・娯楽・恋愛問題
北西 主人・事業経営・経済的困窮・権力問題

「この家に引っ越してきてから、よくないことが起こっている」という場合、家の形でどこかが「欠け」になっていないか確認してみましょう。

間取りの確認

家の形状だけでなく、間取りによる凶作用の場合もあります。

お風呂、トレイ、キッチンなどの水回りはどこに配置されているでしょうか。ここまで述べてきた方法で、家の重力中心から東、西、南、北30度、東北、北西、南西、東南60度の範囲で確認してみてください。

この時、水回りを配置すると良くない方位があります。

  • 北…悩み苦労を生み出しやすい
  • 東北…鬼門(きもん)と呼ばれる方位で、気の流れが激しいため、避けたほうが無難
  • 南…南は火の性質の場所で、水に関するものを置くともめ事が起こりやすい
  • 南西…裏鬼門(うらきもん)と呼ばれ、鬼門と同様に気の流れが激しいため、避けたほうが無難
  • 中央…換気・採光・衛生面で不具合が生じやすく、内臓疾患や外に出せない問題を抱えやすい

これらの方位に水回りが配置されていないでしょうか。

もし、あるとしたら、間取りも引っ越し後に見舞われている不具合を引き起こしている原因の一つとなっていることでしょう。

引っ越し方位が悪いと命に係わる場合もある

家の形状や間取りだけでなく、引っ越してきた方向が悪い場合もあります。

引っ越しによる方位の移動は、タイミングを選ばないと命に係わる場合があるのです。家族全員にとって悪い方位もあれば、個人的に悪い方位もあります。その方位は毎年、毎月変化するため、凶方位はどちらの方位であると一概には言えません。

家族全員の生年月日から割り出し、それぞれのタイミングを確認していく必要があるのです。

実際に、新居に引っ越してすぐに事故にあって亡くなったり、離婚することになったり、原因不明の体調不良に見舞われたなどという話を聞いたことはありませんか?

もし、引っ越し後にそのようなことが起こったのであれば移動方位が悪いことによる影響が出ているといえるでしょう。

悪いとされる方位は一般的に5種類(五黄殺、破壊殺、暗剣殺、本命殺、的殺)あります。10歳以下の子供だけに影響のある小児殺と呼ばれる方位も加えると6種類の凶方位があるのです。

五黄殺(ごおうさつ) やることなすことうまくいかない方位。腐敗・絶望・病気・自殺・貧乏など
破壊殺(はかいさつ) 物事の順調さを欠き、障害が発生する。破産・破壊の作用を受け生きがいを失う
暗剣殺(あんけんさつ) 他動的に災いをこうむる方位。病気にも注意
本命殺(ほんめいさつ) 命を失う可能性あり。健康に重大な被害あり。自分の勘違いで大きな損失も
的殺(てきさつ) 精神的に重大な影響あり。目的が崩れ思ったように行かない。悩み・苦労・ストレスなど
小児殺(しょうにさつ) 10歳以下の子供にのみ災いが降りかかる方位。命の危険にさらされることもあり

これらの方位への引っ越しをしていないか確認しましょう。なお、毎年、毎月方位は変化します。人によっても凶方位は変わりますので、詳しく分かる人に依頼してください。

まとめ

ここまで述べてきたように、夢や希望をもって引っ越したのに、その後の生活がうまく進まなかったという事例は大きく家相が関係している場合が多く見られます。もし、引っ越し後に問題が生じたり、思っていたような生活を送ることができていなかったりする場合は、家の形状や間取り、また引っ越してきた方位とタイミングを確認してみましょう。

家の形状や間取りが悪い場合は、リフォームをすることも解決策の一つです。原因が分かれば何かしらの対策は見えてきます。問題が大きくなる前に、早めに対処していきましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。