玄関が広い土間になっている家は、高級感があったり、おしゃれに見えたりしませんか?

最近の住宅に関する雑誌やインテリアの特集記事などでも、広い玄関土間のある家の写真を見かけます。とても見栄えがよく、つい目に留まってしまうので掲載されるのでしょう。そして、何より「普通の家ではない」「こだわりの家」という感じがします。

このように、とてもインパクトがある玄関土間ですが、家相鑑定上はハッキリ言ってお勧めしません。

玄関だけでなく、ガーデンルーム、テラス囲いなど広い土間を設けたい場合は、その使い道をよく考え「本当に土間である必要があるのか」しっかりと考えてください。

このページでは、「土間を設置する目的や使用用途」「家相鑑定において土間はどのようにとらえるのか」「土間を作るときの注意点」などについて解説をしていきます。

土間を設置する目的や使用用途はなに?

若い世代のご家族の中には、新居を構える際におしゃれな土間スペースを設けたいと思われている方が多いようです。土間のある家は、とてもセンスが良く使い勝手がよさそうな印象を受けるからではないでしょうか。

ただそのスペースは本当に必要なのでしょうか。見た目のおしゃれさやインパクトに左右されることのないようにあらためて、土間を設置する目的や使用用途についてよく考えてみましょう。

玄関の土間スペース

土間は玄関部分に施されることが多いものです。用途としては、自転車やベビーカーを置いたり、趣味の道具を並べたりするスペースとして使われています。

出典:fevecasa

このところ、世間では自転車ブームが来ているようです。私の友人でも、趣味の自転車に高額を投じている人がいます。自転車の人気とともに、玄関わきの土間スペースに自転車を置きたいと思う人が増えてきているようです。

玄関は土足での出入りスペースですから、自転車を置く事に抵抗はないことでしょう。玄関を広くすれば、自転車を置くことができ、雨や風にさらされ無くなります。また、手間と時間とお金をかけた大切な自転車を盗難から守ることができることも魅力です。

自転車愛好家の方は、自分の自転車を飾りたいという思いもあるようで、ギャラリーのように並べたいと言われる方もいらっしゃいます。

また、ベビーカーや三輪車など、お子さんが小さい頃に外で使用するもので、土がついたり、汚れやすかったりするものを置くスペースとしても土間は重宝することでしょう。

さらに、ゴルフ道具、キャンプ道具、バーベキューセットなどのアウトドア用品の保管にも土間は最適です。

作業スペースとしての土間

キャンプ道具やゴルフ用品、また、自転車などは手入れをしたり、なんらかの工夫を施したりしたいと思うものではないでしょうか。そのような時には、玄関土間が作業用スペースとして使いやすいことでしょう。

もしその土間スペースが、リビングやダイニングの横にあるなら、家族と会話を楽しみながら作業をすることができます。隣接する部屋とのつながりを意識して配置すれば、ひとり孤独に作業をすることはなく、家族とも一緒に作業を楽しめるのではないでしょうか。

仕事場としての土間

家の中に土間スペースを設け、仕事に使用するケースもあります。工場のようなイメージで、仕事の来客がある場合、作業をしながら打ち合わせができるため便利です。そのわきに応接できるスペースを設ければ、お茶などを飲みながら落ち着いて話をすることも可能でしょう。ミニキッチンなどがあるとお茶出しに良いですね。

庭の延長としての土間

土間は土足で使用することができるスペースです。そのため、庭ととても相性が良いと言えます。フルオープンにできるサッシを取り付けると、庭と繋がった空間ができ、とっても開放的です。庭の見せ方を工夫すると、とても印象的で素敵な家になることでしょう。

出典:SUVACO

このように、とてもおしゃれで使い勝手がよさそうな土間スペースですが、家相風水鑑定では凶と判断するのです。それはなぜなのでしょう。このあと解説をしていきます。

家相鑑定において土間はどのようにとらえるのか

出典:YAMAJI HOME

ここまでご紹介してきたように、土間は趣味や作業をするスペースとしてはとても便利な空間です。

しかし、土間スペースは冬場になるととても冷えます。この「冷え」が家相鑑定上で土間スペースを凶と判断する理由です。

自転車を保管したり、作業をするスペースとして設置する場合、かなり広いスペースを必要とします。広い土間は、夏場は涼しく快適ですが、冬の寒さには悩まされることでしょう。

家相学の考え方は、快適な生活をするための知恵と工夫を集結させ整えられています。

夏場は良くても、冬には土間があることによって、家全体の気温を下げてしまうことでしょう。このような状態は、快適な生活とは言えません。冷えは万病のもととも言います。そのため、家相学では家の中に、土間のような冷えるスペースを室内に作ってはいけないとしているのです。

また、土間によって冷やされる場所によって、運勢にも悪影響を及ぼすと考えます。

例えば、西はその家の経済を左右する場所です。もし、土間が家の中心から見て西にある場合、経済力を冷ましてしまいます。つまり、西に広い土間がある家は金運のない家になってしまうのです。

それぞれの方位に担当する物事があります。どの方位なら土間にしても良いかと聞かれることがありますが、土間にしても良い場所はハッキリ言ってありません。

  • 北…人間関係が悪くなる・健康を失う・色情問題に巻き込まれる
  • 北東…親子関係の悪化・親族の問題・相続の問題
  • 東…コミュニケーションの問題・発展的考えの喪失・消極的になる
  • 東南…信用や信頼を失う・営業活動の悪化・悪評がたつ
  • 南…訴訟問題・離別・汚名をきせられる・ノイローゼ
  • 南西…基盤力が低下する・信頼を失う、営業不振に陥る
  • 西…経済の困窮・趣味に翻弄される・男女関係の問題
  • 北西…本業収入の減少・事故にあう・虚しさを味わう・傲慢になる

掲載したものは、被る現象の一部です。

動くものを玄関に置いてはいけない

風水では、自転車などの動くものを玄関に置いてはいけないとしています。これは事故やトラブルを招くと考えられるからです。ベビーカーや三輪車なども含まれます。

盗難が心配だったり、スペースがなかったりという理由がある場合は、カバーをかけておくようにしましょう。

土間を作るときの注意点

家相鑑定上は、広い土間を家の中に設けることは良くありません。設置した場所に応じた不具合を抱えた生活になります。しかし、どうしても設置したいという場合は、冷え対策を施すようにしましょう。

例えば、土間自体を床暖房にしたり、家全体をあたためることができる設備にしたり、対策を施してください。

土間スペースに、薪ストーブを置いても良いでしょう。土間はとにかく底冷えがします。エアコンでは力が弱いと思われます。

しかし、広い土間であること自体が、家相鑑定上は凶です。

自転車など「土がついたものを保管したい」という理由であれば、土間仕上げではなく、オフィスの床などに使用されているビニール製の床材を敷いても良いのではないでしょうか。掃除がしやすく、土間のように使用することができますが、床があるため凶にはなりません。

テラコッタ調や土間のようなデザインのものも多く出ています。家相を良くしたい場合は、土間仕上げは極力避けるようにしましょう。

まとめ

広い土間のある家は、スタイリッシュでおしゃれな印象を受ける方が多いのではないでしょうか。自転車やキャンプなど、アウトドアの趣味がある方は、保管や手入れに使い勝手がよく、設置する方が多くいらっしゃいます。

しかし、広い土間は家相鑑定上は良くありません。広い土間は、家全体の温度を冷やすだけでなく、運勢も落としてしまいます。道具の保管や作業スペースが欲しい場合は、家の中ではなく、車庫など外のスペースに設けることがベストです。どうしても難しい場合は、土間仕上げではなく床材を敷いたスペースに仕上げましょう。


家相(間取り)が変われば人生が好転する

これまで運がないと感じたり、どれだけ頑張ってもうまくいかなかったりすることはないでしょうか。

例えば仕事であれば、ブラック企業で働いていて収入や休みが少なく、労働時間が長いわりに給料は良くないことがあります。その場合、体が疲れ切っていて調子が悪いです。

また健康であれば、「脳梗塞になった」「がんと診断された」「ヘルニアになった」などを含め、何だか体調がすぐれないことがあります。

家族関係も大きな問題です。夫婦仲、息子、親、兄弟との関係が冷えていると家で過ごすプライベート時間が居心地の悪いものになります。他にも人間関係という意味では、上司・部下、同僚、ママ友、近所づきあいなども関わってきます。

こうした問題を抱えている人の家相・風水を私は長年みてきました。それらに共通することは、どれも家相が悪いということです。例えば仕事運のない人は「仕事で信頼されにくいとされる間取りの家」に住んでいます。健康に問題のある方は「健康を害しやすい家相の家」に住み続けています。

そこで家相(間取り)を変えれば、1年以内にそれまでの人生が好転するようになります。